『数学ガール / 結城 浩』

数学ガール 数学ガール
結城 浩
ソフトバンククリエイティブ 2007-06-27
出版社からのコメント
2002年から結城浩のWebで公開されてきた「数学ガール」。読者からの熱いエールが本書の企画を動かしました。本書は、三人の高校生が数学の問題に挑戦する物語。題材は「素数」「絶対値」という基本的なものから「フィボナッチ数列」「二項定理」、「無限級数」や「テイラー展開」、「母関数」まで多岐にわたっています。(略)
《数学は、時を越える》をテーマにおいた本書は、本格的な数学の奥深いおもしろみをすべての読者に提供するでしょう。
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昔、MZに行くときにみんちゃんがプログラマの数学 という本を餞別にくれました。暇なMZでそれはもう繰り返して(嘘・たまに)読んでいたものです。その結城さんの新しい本。これが業界では「萌え」と結びついてウケているらしい。

「へえ、眼鏡っ子にドジっ子属性のモエーな数学本か」なんて思って読んだら、甘かった!数列まではどうにか追えたんだけど、sin・cosが出てきたあたりから(3章…)全然わかんない。字面は追ってるんだが実感がともなわない。ああ~なんか面白そうなこと書いてあるのにぃ!

というわけで、数学の部分は流し読んで終った。正直自分には難しすぎた。やはり高校生の数学入門から読み直さないと全然駄目だ。連立方程式ぐらいなら覚えているんだが…。

あ、数式に出てくる文字ってあるじゃないですか。あれが r は real number(実数)の略で、n はおそらく自然数のnatural number 、虚数の i が imaginary numberということが自分のなかでは新しかった。Excelで見かける Σ というサイン、合計するときに使いますが、これが SumのSをギリシャ語にしたという話もようやく腑に落ちた。ずっと「計算欄にはSumって書くのにあの記号はなんなんだろう」と思っていたのだよ。

というわけで、この本はまたいつか理解できる日を夢見るのが良いと思ったよ。

僕たちは好きで学んでいる。
先生を待つ必要はない。授業を待つ必要はない。
本を探せばいい。本を読めばいい。
広く、深く、ずっと先まで勉強すればいい。 
──「数学ガール 」

『宇宙からの帰還 / 立花 隆』

宇宙からの帰還 (中公文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)
立花 隆
中央公論新社 1985-07
<背表紙より>
宇宙とは、地球とは、神とは、人間とはなにか。──宇宙飛行士の衝撃に満ちた内的体験を徹底した取材と卓越したインタビューによって鮮やかに描き、知的興奮と劇的感動をよぶ壮大な精神のドラマ。

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自分のなかでの宇宙ブームは続行中。ちょうど今も土井さんが宇宙に行っている。いったい宇宙ってどんなところなんだろう?

最初、この本は宇宙飛行の話を書いてるんだと思ってた。アポロ13号みたいなことをドキュメンタリー調で。でもそうではなくて、宇宙に行った宇宙飛行士がその後どのように人生が変わったかという話だった。宇宙飛行士の人は宇宙体験後、2パターンに別れるようだ。宗教的になるかそうじゃないか。特に宗教家になった人(もしくは信仰心を強めた人)が少なくないのに驚いた。NASAの宇宙飛行士なんて科学のエキスパートなのに宗教か……。しかもそれが彼らの内で相反してないようなのだよね。宗教的にならなかった人は元から信仰心がなかった人のこと。前から信仰心があって無信仰になった人の話はなかったと思う。

それはどうやら外から地球を眺めたということが大きいらしい。外から地球を見るとそれは美しいそうだ。あと宇宙遊泳中に神の意思を感じたとかなんとかという人もいた。とにかく読んでるだけで宇宙体験は何かとてつもなく自分の価値観を変えてしまう出来事なんだろうなというように感じる。

20年以上(!)も前の本だが、うまいインタビューの本として読めた本。

『モテたい理由 / 赤坂真理』

モテたい理由 (講談社現代新書 1921)

モテたい理由 (講談社現代新書 1921)
赤坂 真理
講談社 2007-12-19

<講談社BOOK倶楽部より>
モテ服にモテ子……女性誌はなぜ「モテ」を大合唱するのか? エビちゃんブームの深層、蔓延する自分語りの文法から恋愛至上主義とオタクの関係まで、混迷する男女の今をえぐる!

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これは、昨今私が感じてたもやもや感をクリアにしてくれた本として目からうろこだった。まぁ、前半は秀逸/後半グダグダだったのが残念だが。

そのもやもや感とは、電車の中吊りなどでみるスイーツ系雑誌のあおり。あれって結局何なんだろう?世間の大多数があれに賛成してるのかしら?というもやもや感だった。さてそれがどんなものかというと、ここで本文から引用したJJの特集記事を載せてみる。ちなみにこの前に「モテは卒業。これからは愛され系じゃなきゃ!」という流れがある。

愛され系の決め手は第2印象服

出会い(第1印象) 友達に誘われた学生合コン

  • 脚見せセクシーで視線集中
  • ショーパンで脚見せ
  • ノースリで二の腕見せ

初デート(第2印象)

  • 実は愛され系お嬢さん
  • 薄ピンク×白のコーデ
  • 膝上ふんわりスカート
  • 肌見せは控えめに

……なんだ、このすごい計算高さは。第2印象て!!これはいわゆるギャップ萌えってやつを狙ってるんだよね?軽そうに見えてほんとの自分はそんなことないのよー的な。そしてこれらの先に何があるかというと、「幸せな結婚」という目標に向かって伴侶をゲットしにいってるというのが著者の分析でもある。モテ=結婚の方程式なわけだ。

あー、そうか。違和感ってこのあたりだったんだというのが私の感想。ファッション雑誌って「(自分らのための)可愛いと思う格好」を提供してるのかと思ったんだけど、「(相手が)可愛いと思われる格好」が混ざってるからどうも雑誌のあおりがおかしく思うんだ。すべてはその裏にある「結婚」という最終目標に向けた伴侶ゲットへの計算高さ・ギラギラ感があるんだ。

そしてまたFRaUという雑誌がずいぶん華麗な転身(笑)を遂げていることに驚いた。2007年3月号でリニューアルをしたらしいんだが、そのときのコピーがこれらしい。私の記憶では割合かっちりした感じの雑誌だと思ったのだが。

気がつけば働き者、のわたしに  私らしい仕事、  私を変えない結婚、あります。

うわ、最終的には結婚なのか!そうなのか!結局、「等身大の自分」も「自立した大人の女性 」も「さぁ自分磨きがんばろう!」も「そんな彼女の普段の顔」「スローライフ」も「ロハス」もそこか(笑)!!むしろあまりにキッパリした態度に吹いたわ。一昔前だと結婚よりも「納得できる仕事を選ぶ」とか「(結婚するあなたに)ほんとうにそれでいいの?」とあおってた気がするんだけど、見事に手のひらを返された感がある……。キャリアウーマンと呼ばれる人々に「仕事だけじゃかわいそう」みたいに言ってるってことだよね?

──ま、ここまで書いたところでたいした結論もないんだが、とりあえず世間の風はまた結婚に戻ってきちゃったのかあと、これからのつらい冬時代を想定しつつ、モテ力欲しいなあと引きこもりながら思った無職・独身・Over30。でもやっぱりメディアは操作されてるから信じるもんか!と思ってもみたり(どっちやねん)。

『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法 / 勝間 和代』

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-04-05
内容紹介
公認会計士二次試験(合格率6%)を史上最年少の19歳で合格。以後、フルタイムの仕事をしつつ、かつ3人の子どもを育てながら、中小企業診断士試験(合格率4%)、オンライン情報処理技術者試験(合格率4%)合格。TOEICは新卒時420点から3年間で900点へ。社会人大学院でファイナンスMBAを取得。その結果、年収を16年間で新卒時の10倍とした著者が初めて公開する、本当に効率的で合理的で楽ちんで、目から鱗の勉強法。

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ビジネス書系って一つの内容を繰り返して書いてるし、内容が薄いんで全然読まないんですけども、これはどこかで勧められてたので読んでみました。んー、手法・考え自体に目新しいものはなかったかな。年収の5~10%を勉強のための投資に費やすと10年後には年収が10倍になるよ!ということですが、個人的には年収10倍がなかったとしても、勉強するということは楽しいかなあと思います。

社会人への勉強法なので、いかに時間を使うかということに話を割いていましたが、Audiobookを勧めてましたね。これは良さそうです。特に英語のAudiobookで経済書を(「金持ち父さん」とか「チーズはどこへ消えた」など)聴くというのは面白そうです。もうちょっと値段が安ければよいんだけどね(Amazonで1600円ぐらい。ダウンロードで300円ぐらい希望)。

おまけ。彼女の言う勉強への五つのコツ。

  1. 基礎を最初に徹底的に学ぶ
  2. 先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
  3. 学ぶ対象の基本思想を理解する
  4. 学んだことを自分のことばでアウトプットしてみる
  5. 勉強をわくわく楽しむ

このコツは確かに普遍的な内容ですね。さて、私も勉強するか……

『だれも教えなかった料理のコツ / 有元 葉子』

だれも教えなかった料理のコツ
だれも教えなかった料理のコツ 有元 葉子
筑摩書房 2007-01
売り上げランキング : 10168

おすすめ平均 star
starレシピ本としてではなく
star真面目な本
star料理を基礎から学びたい人にピッタリ

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本を読むにしても合う・合わないとか、読む時期とかあると思うんですよ。今回の本はあまりピンとこなくて、途中で読むのやめちゃった。

どうも内容が私の現状とはあってないような気がしてねえ。塩に3種類はそろえられないよ。あと載ってるメニューも普通で良いんだろうけどにんじんの丸焼きとかね、どうもピンとこなかったのね。

違う時期に読んだら、もうちょっとすんなり入ってくるのかもしれない。食べ物関係は好みがあるから難しいですね。

『プラネタリウムを作りました。 / 大平 貴之』

プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星 プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星
大平 貴之
エクスナレッジ 2003-06
内容(「BOOK」データベースより)
幼いころに星空や宇宙に興味を抱いてプラネタリウム作りを始め、次第に興味を深めながら、時に問題にぶつかりつつも、より美しい星空を求めてプラネタリウム作りに取り組んできた記憶であり、またその心を書き記したものである。
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これは面白い本!小学二年のときに夜光塗料の星で作ったプラネタリウムから、アマチュアでは不可能だと言われたレンズ式プラネタリウムを個人で作成した著者のプラネタリウム作成の歴史である。これは理系を目指す子供にぜひ読ませるが良いよ。

大平さんはひとつ壁にぶつかるたびに色んなことを調べ探求しクリアし、また壁にぶつかって……とモノづくりの見本みたいな人だ。天才ではないんだろう、でもその根気と執念が並外れている。だからこそ、これだけのものを作り出せたんだろう。彼が作り出したプラネタリウムがどれだけすごいかというと、普通のプラネタリウムが数千個からせいぜい一万個程度のところ百万個以上の星を映し出しすメガスターを個人で作り出したということなのだ。個人だからこそ企業で使えるような人手や予算や技術がない。それを知人の助けや代用品(自作したり)、自分で技術を習得などして補い、実に半生をかけてプラネタリウムを作り続けてる。すごいよ、ほんとすごい。

さて、そんな技術者視点とは関係なく私が感じた印象的な場面。彼が上映会をしたときのこと。場所は青山のギャラリー、時は折しもミレニアムクリスマス、そして場内はカップルばかりで彼の作ったプラネタリウムの描く星空に浸っているという情景だ。

そのとき僕はある種の感動と、ひときわの不思議さを覚えたのだ。なぜなら、ここで星空を見せているプラネタリウムのメガスターは、この美の極致とも言うべき空間とはまさに対極の、あまりに雑然とした作業部屋から生まれ出たものだからだ。
作業部屋に入れば、工具や機材、薬品瓶が雑然と並び、机の上にはネジや電子基盤類、床には金属の削りカスや配線の切れ端が散乱している。そして、フォトレジストを感光させないための黄色い照明。およそ、星空の工房などというイメージとは縁遠い七畳間。そんな場所から生まれでた星空が、天と地の差ともいうべき、スパイラルのミレニアムクリスマスを彩っている。そのことの不思議さに奇妙にこみ上げるものを感じたのだ。

美しい星空が狭い七畳から苦労の末に出来上がったというのは、プラネタリウム=ロマンチック=カップル=けっ という方程式じゃない新鮮な視点を与えてくれました。

『涼宮ハルヒの憂鬱 / 谷川 流』

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2003-06
内容(「BOOK」データベースより)
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。
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日本に戻ってきたら、書店にこの涼宮ハルヒ関係が平積み。ニコニコ動画内でもハルヒネタが山積み。アニメ界はすごいことが起きたんだなあと思っていたら原作はライトノベルだったらしい。実はラノベってあまり読んだことなかったのだが(ヲタなのに!)、図書館にもあったので読んでみた。

へー、状況設定とキャラクターの作り方はうまい。少し冷めた目線で世の「萌えブーム」を捉えて混ぜてるあたりが受けたのか?しかし私がハルヒのキャラクターを可愛いと思えなかったのは女性視線だからか?ツンデレはわからん。

キョンくん(主人公の男の子だ)の一般人ぶりは可愛らしい。長門有希の人気は小説からはわからなかった。なぜネットではあそこまで人気があるのだ?!しゃべってる回数が少ないではないですか。

とりあえずいろんなネタの原点がわかったので個人的にはすっきりした。

『夏への扉 / ロバート・A・ハインライン』

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
ロバート・A・ハインライン
早川書房 1979-05
<本裏よりあらすじ>
1970年12月3日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。あなたならどんな気持ちになるだろう?もし、最愛の恋人には裏切られ、仕事は取り上げられ声明から二番目の発明さえも騙し取られてしまっていたら……。ぼくの心は12月の空同様に凍てついていたのだ!そんな時ぼくの心をとらえたのは、夜空にひときわ輝く<冷凍睡眠保険>のネオンサインだった!

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──小中学生のころはハヤカワ文庫に夢中でした。

SFなんて読むの久しぶりだなあと思いつつ、古典SFの代表作と言われてるらしいので読んでみた。1979年に書かれたこの小説、未来の世界として2000年の様子が書いてある。現実は小説内のような世界じゃなかったけども、「典型的な」未来の世界の描かれ方が懐かしい。主人公がワガママで抜けてるあたり技術者っぽい性格だと思った。あとSFは造語も面白さの一端なのでたぶん原本で読んだほうが良いのかも。日本語訳はちょっと違和感だ。メイドロボットの Hired girl を 文化女中器って……。

ストーリーは古典的タイムトラベルも混ぜられ平凡ではある。けど主人公と猫のピートのちょっとした描写が良かった。特にタイトルになっている夏への扉のくだり。以下、引用。

彼(ピート)は、その人間用のドアの少なくともどれか一つが、夏に通じているという固い信念を持っていたのである。これは、彼がこの欲求を起こす都度、ぼくが十一箇所のドアを一つずつ彼について回って、彼が納得するまでドアをあけておき、さらに次のドアを試みるという巡礼の旅を続けなければならぬことを意味する。(略)だが彼は、どんなにこれを繰り返そうと、夏への扉を探すのを、決して諦めようとはしなかった。

そして大団円後のラスト。

ただし、ピートは、どの猫でもそうなように、どうしても戸外へ出たがって仕方がない。彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。
そしてもちろん、ぼくはピートの肩を持つ。

 私もピートの肩を持つ。

『なるほどの対話 / 河合隼雄・吉本ばなな』

なるほどの対話 (新潮文庫) なるほどの対話 (新潮文庫)
河合 隼雄 吉本 ばなな
新潮社 2005-08
内容(「BOOK」データベースより)
吉本:「学校は自分をぐしゃぐしゃにした」という印象が強くあります。学校、つらかったですねえ…。河合:とにかく日本には、おせっかいが多い。それは、“創造する”作業にとって、ものすごくマイナスなんですよ。日本はクリエイティビティを表に出すのが、難しい社会です。―個性的な二人のホンネは、とてつもなく面白く、ふかい。対話の達人と言葉の名手が明かす生きるコツ。
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気づいたら河合隼雄先生が亡くなっておられた。けっこうショックでした。

ご多分に漏れず、私が心理学を知ったのが河合先生の著書でした。高校生ぐらいのときかなあ、哲学か心理学かどちらをやろうか迷ってて、バカな頭で一生懸命フロイトやユングに関する本を読んだものです。いまじゃ全然覚えてないけど。日本でのユング心理学における先生の功績は非常に高いのだと思われます。

さて本ですが、吉本ばななが若いなと感じましたよ。言ってることとか。彼女もあとがきで書いてたけど河合先生との対談ということで「心を預けてた」部分があるのかもしれません。そんな雰囲気あるもんな、河合先生。

あと眠りに関する話題が良かったかな。「三年寝たあとで頑張ったやつがいるんだからなんにも心配することはない」とか「考えて答えを出そうというのはあかんのですよ。ぱっとつかもうと思ったら長く寝てないとダメです。ずっと寝てる人は勘が冴えてくるから」とか。個人的につらくなったら寝て忘れるので「眠る」というのは良い再生方法だと思うな。

日本の片隅から河合先生のご冥福をお祈りします。先生の著書好きでした。

『ポルトガル朝、昼、晩。/ k.m.p』

ポルトガル朝、昼、晩。 ポルトガル朝、昼、晩。
ムラマツ エリコ なかがわ みどり
メディアファクトリー 2002-07
内容(「MARC」データベースより)
k.m.p.のポルトガル旅行記。「暮らす」というテーマで過ごす日々を独特のイラストと文章で描く旅のコミックエッセイ。読むと思わず行ってみたくなる一冊。
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ポルトガル語が懐かしくなったので手にとってみた。この人たちのエッセイ、前もどっかで読んだ気も。かる~く読める旅エッセイです。

さて何故彼女らがポルトガルを選んだよくわからなかったんだけども、「2週間暮らす旅」というコンセプトは素敵ですね。でも内容からは「ポルトガルだから」という特色を感じなかったな。ヨーロッパに住んだら、たいていどこも一緒なのかもしれませんが。

そして期待したポルトガル語もそう出てこなかったので、結局はポルトガル料理のメニューに夢中。海の幸のリゾット(Arroz de mariscos)や 魚のコロッケ(Pasteis de peixe)とか干しタラ(Bacalhau)とか。美味いものもあったんだよなー。あとウェイターの態度がMZと同じで笑った。

とりあえず魚のコロッケがすんごく食べたくなったので、近日トライしてみたいと思います。白身魚はどこだー!!