『必要なものがスグに!とり出せる整理術! / 池田暁子』

必要なものがスグに!とり出せる整理術! 必要なものがスグに!とり出せる整理術!
池田暁子
メディアファクトリー 2008-06-18
内容紹介
元「汚部屋(おべや=足の踏み場もないほど散らかっている部屋)」住人のイラストレーターが、一念発起して、棚や押し入れを徹底整理! あふれる文房具を「スグに!」取り出せるような整理のコツとは? 似たような黒のシャツを、着たいときに、「スグに!」取り出せる方法とは? 1年もの歳月をかけて、試行錯誤した末での「使える」技が盛りだくさんの1冊です。 どんな収納本を読んでも、ちっとも片付かなかったアナタ、この本がアナタを救う!
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どんだけこの手の本を買えば気がすむのかしら、アテクシ(笑) 手元に読む本がなくって、たまたま本屋に行ったので読もうかと買いました。面白かったです。

そっかー、収納って使いやすいようにかー、と著者と似たようなことを思いつつも実際どうしていいかわからなかった私は、これで道が開ける……のか?!

友達が泊まっていったから、一見部屋は綺麗になっているんですが、その実、押入れなどはえらいカオスなのです。そーなんだよなあ、「あれ?変換プラグどこ行ったっけ?」と毎回探す私としては、「物のおうち」を作ってあげることが一番だとしても、それをどうやって分類していいかわからなくって(電気類?生活用品?その他?)、とりあえず適当に放り込んでおいてしまうのがいけないんだよなあ。

ぜひ整理術をマスターしたいものです。

『おひとりさまの老後 / 上野 千鶴子』

おひとりさまの老後 おひとりさまの老後
上野 千鶴子
法研 2007-07
<本書の”はじめに”から引用>
長生きすればするほど、みんな最後はひとりになる。結婚したひとも、結婚しなかったひとも、最後はひとりになる。女の人はそう覚悟しておいたほうがよい。(略)本書は、「おひとりさまの老後」をすでにはじめているあなた、これからはじめようというあなたに送るエールだ。なぜって、わたし自身が、すでにはじめている大先輩たちからたくさんのエールをもらったのだから。
ようこそ、シングルライフへ。
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これも売れた本らしいですね。読もうと思った理由はタイトルにあるとおり。この素敵なタイトルに惹かれたのだった。

さて、上野千鶴子というとフェミニズムの先駆者であり、フェミニズムというと「なんか知らんが女性の権利、権利うるさいなあ」ぐらいの知識しかないわたくし。面白そうだと思うんですが、やたら主張する人も嫌いだし、かといって男女平等だとも思えない日本社会。自分があまり女性っぽくないんで(色気とかいう意味で)全然直面したことないんだけど、こういうのって女性っぽい人ほど直面する問題なのかしら(男女の差異やセクハラなど)。ただ女性の敵はあくまで女性になると思ってるんですけどね。

本書はシングルライフの、暮らし・つきあい・お金・介護・死について語っているもの。私は上野さんの著書を読んだのが初めてだったので、これが上野節ってやつかあと思いながら読んだ。姉御肌っぽい感じですね。そして、都会に住む学者さんのお金ある暮らしがベースになっているとは思うけど、こうやってきちんと問題を整理されると別にひとりで老後迎えても平気じゃないかしら?と思えた。そういう選択肢もアリだと思えるのは収穫だ。何でもそうだが、選択肢が増えるのは良いことですよ。あと文中で太字強調してるんだけど、あれは編集側が意図してるのか本人がやったのか。すごく安っぽくなって良くなかったよ。口述筆記のタレント本みたいだ。

上野さんの考え方は自分と似たところがあってうなずくことが多かったけど、でもまだあそこまで割り切れないなあ。しかし、フェミニズムに傾倒するのは嫌だが、そもそものフェミニズムが何かわからないので、それについて読むのも面白そうだと思った。個人的にこの上野さんをもう少し知りたいですよ。

未読 『数学でつまずくのはなぜか / 数学で犯罪を解決する』

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925)) 数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925))
小島 寛之
講談社 2008-01-18

内容(「MARC」データベースより)
マイナス×マイナスはなぜプラス? 証明問題はどうして約束事だらけなの? 数学的センスは誰のなかにもある! 学校教育の落とし穴から抜けるためのユニークな数学伝授法を大公開。

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数学で犯罪を解決する 数学で犯罪を解決する
山形 浩生 守岡 桜
ダイヤモンド社 2008-04-11
内容紹介
天才数学者が数学を自在に活用して、犯罪を解決する方法を解説する本。幾何、統計、確率などの、各種の数学を使って、どうやって事件を解決するのかを丁寧に解き明かします。アメリカで大人気のテレビドラマ「NUMB3RS:天才数学者の事件ファイル」の解説書ですが、ドラマを見ていなくても楽しめます。
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両方とも半ばまで読んだんだけど、ここんとこ読む時間がなかったため、残念ながら期限切れで読み終わらなかった。

小島さんのほうは、若いときにこういう数学の教わり方をしていればなあと思うことしきり。自分が数学の先生になったら…と妄想するのも楽しい。学校教育で、生徒にいかにわかりやすく楽しく教えるというのは本当に大事だよね。自分もエセ教師をやったけど、あんなレベルでも生徒がわかった!と笑顔になってくれると本当に嬉しかった。どうやったら生徒にわかりやすく教えられるかと例を探すのも大変だったけど、今ではすべて良い思い出に強制変換だ。まぁ教師には絶対なりたくないんだが、それでも教職持つのもいいなあと妄想するあたり、どれだけ平和なんですか。わたくし。

「数学で犯罪を解決する」のほうは、イマイチであった。もうちょっと数学的な理論をわかりやすく説明してくれると思ったんだけど、どうも上っ面を流されたような気がしてならない。しかしこの元ネタのドラマを見たいのだよ!!すんごく面白そうなの。日本語版出てないのかなあ?

というわけで、メモ程度に。どちらも最後まで読んでないから、機会があったらまた読む……かも。

『スタバではグランデを買え! / 吉本 佳生』

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
吉本 佳生
ダイヤモンド社 2007-09-14
著者からのコメント
(略)本書は、身近な「モノやサービスの価格」について、「消費者の視点」で理解することを目的にした経済の入門書です。しかも、徹底してひとつのコンセプトに絡めて考えます。それは「コスト」です。ただし、かなり広い意味でのコストに注目します。
石油がほとんど採れないはずの日本が、ガソリンや軽油の輸出を大幅に増やしているのはなぜか? どんどん高機能化するデジカメの価格がどんどん安くなるのはなぜか? 100円ショップの安さの秘密はどこにあるのか? といったことも考えます。(略)身近なモノやサービスの価格に興味があれば、ご一読いただければと願っています。
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最近、朝の通学時に友達と一緒だったもんで、本を読めてませんでした。久々の読書感想。

これは去年売れてたのかしら?確かどこかでフューチャーされていて、図書館で予約2ヶ月待って借りたのよ。内容としては、うっすらとイメージしていた仕組みを、はっきりと説明してくれたということに尽きる。正直、目新しい視点はなかったように思えます。

あ、インパクトのあるタイトルですが、スタバのショートサイズは240gでグランデは480gです。内容量2倍なのに値段は100円アップなだけです。それは何故か?そしてグランデのほうがお得だよといったいう内容と結びついているのでした。この刷り込みで、私は今後、意味無くグランデ買うかもしれません(笑)

経済の本が読みたかったのだけど、これはちょっと違ったなあ。というか経済学をよく知らないので、何から読んでいいのやら。身近な経済学本(簡単なやつ)があったら教えてください。

アネット・メサジェ 聖と俗の使者たち

http://www.mori.art.museum/contents/annette/index.html友人が、現代アートを観てみたいといったので、東京ツアー中に森美術館に行くことにしました。どうも友人はこのアーティストをパリで観たことがあるらしく、「あぁこの人」といったようでした。

しかし現代アート…。私とNちゃんは「わかんないということがわかったッス」。

まぁこういうのって、人の心に何かを訴えかける(気持ち悪さでも不安感でも)ものだと思うので、綺麗なものばかりが芸術ではないとは思うんだけどね。なんつーかね。ぬいぐるみとかがぶら下げられて、ずるずると動くのを観てると「うーん??」と思いましたね。

あと、雀や動物剥製のアートがありまして、洋服を着せられて飾られてるんだけど、これは本物?と思ったので博物館のお姉さんに聞いたら本物だそうだ。剥製をタイの博物館から借りてアートにして、展示が終ったら返すということらしい。

くじら論争のあとだったせいか、こういった死体をもてあそぶ(じゃないとは思うが)行為は受け付けないなあ、と思いました。これは日本の仏教観からきてるのかね。死体は仏様だもんね。

自分にフィットした展覧内容ではありませんでしたが、興味深かったです。

Rock in Japan Fes 2008

20080802.jpgというわけで、毎夏恒例の夏フェス参加してみたよ。いつもの友と。

写真は 下左横のつなビィに色々あるので、興味ある人は見てみるとよろし。食べ物ばかりだけど。

そう、今年のベストアクトは食べ物だった!以下、適当コメント。

  • 最初のアクトがパフュームで、超観たい!と張り切ったのにバスがぎりぎりに到着し、すでに入場規制が敷かれていた。LakeステージじゃなくてGrassでやればいいのに!!すっごい小さなすき間から映像を観れたけど超かわいい(ような気がした)。
  • しょうがないので、テントスペースでおうちを設営。まじで20秒でできた(みんちゃんが勘で建てたらできた)。
  • とりあえずご飯。ケバブ。
  • DJブースでも行くかと Polysicsの人のDJ。オーケンをここで予習。
  • ハングリーフィールド偵察。背後で歌ってるチャットモンチー。女の子バンドなんだ?
  • お昼ごはん。タイのグリーンカレーは何故こんなにも美味いのか。
  • 昼寝しようと思ったのに、もうacidmanの出番。acidmanのライブはボーカルの音量がぶれるのが気になった。CDのほうがいいなあ。
  • そのままマキシマムザホルモン。あのアゲアゲ&ナヲ姉のトークの上手さはすごい。
  • ホルモンを最後まで聴くことなく、豚ハムを買いにでかける。この豚ハム。後ろの男の子が「俺は豚ハムを買いに明日も来る!」と言い切ったから食べたけど、うん、普通。
  • 来ました、筋肉少女帯!オーケン生で観るの初めてだ。そしてMCが異常に上手いぞ。踊るダメ人間のXジャンプをマスター。オーバー40のヘヴィメタバンドというのをアピっていた。9月に武道館をやるらしいんだが、人は集まるのか心配。
  • 最後のバンドは両方とも知らないので、そのまま最後の締めとしてタイラーメンを食べる。うん、美味い。

という感じでした。これはフェスに参加したといっていいのかどうか。しかし、あまりにもダラダラしたからか、身体は非常に元気です。いつもだったら次の日死んでるのに……。

でも夏の野外フェスの雰囲気を楽しんだから、これでいいのだ!

『今夜、すべてのバーで / 中島らも』

今夜、すべてのバーで (講談社文庫) 今夜、すべてのバーで (講談社文庫)
中島 らも
講談社 1994-03
出版社/著者からの内容紹介
第13回吉川英治文学新人賞受賞/必読のアル中小説/1ページごとに笑い泣く、前代未聞の面白さ!卓抜無類のユーモアとペーソス満載の最新長編。
完全無欠のアル中患者として緊急入院するハメになった主人公の小島容。全身ボロボロの禁断症状の彼方にほの見える“健全な生活”。親友の妹さやかの往復パンチ的叱咤激励の闘病生活に次々に起こる珍妙な人間たちの珍事件……。面白くて、止まらない、そしてちょっとほろ苦い、話題沸騰、文壇騒然の長編小説。
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お酒が強いわけでもないですが、好きなのです。

ビールを1~2缶程度なんだけど、全く飲まないという日が数えるほどしかありません。これもアルコール依存症と呼ぶのかしら?と首をかしげたこともありましたが、これを読むと全然違うなとも思います(笑) そんなお酒飲みの人のための小説。

これは”面白い”というのとは、ちょっと違う不思議な感覚の読み物だった。中島らもの実体験が元になってるんだけど、完全なノンフィクションというわけではない。ただ出てくる登場人物がそれぞれ非常に個性的なキャラだ。また病理学的な観点からアルコール中毒の怖さを淡々と描いている。でもお酒を飲むことの楽しさも描いている。相反するんだけどどっちもよくわかるんだなあ、ふしぎ。

中島らもはちゃんと読んだことがないので、わかぎえふとの関係は実際どうだったのかなあ(彼女を想像させる人も出てくるので)とか思ったりしました。でも非常に破天荒な人だったというのは伝わってきたよ。昭和という感じだなあ。平成の世でこういったタイプの人は出てこないだろうなあ。

ただただ早い死が残念です。生きていたらどんな晩年を送ったのかしら。

『困ります、ファインマンさん / Richard P. Feynman』

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫) 困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)
Richard P. Feynman 大貫 昌子
岩波書店 2001-01
出版社/著者からの内容紹介
『ご冗談でしょう,ファインマンさん』につづく痛快エッセイ集.好奇心たっぷりのファインマンさんがひきおこす騒動の数々に加え,人格形成に少なからぬ影響を与えた父親と早逝した妻についての文章,そしてチャレンジャー号事故調査委員会のメンバーとしてとらわれぬ発想でいかに原因を究明していったか,その顛末が報告される.
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こないだのエッセイに続く2冊目。これまた非常に面白く読めました。

やはり彼の技術者としての矜持とパワーがすばらしい。物理学とかあまり関係ないので、「科学者とはどういう人か」や彼のウィットに満ちた行動を楽しむのが良いと思う。

ロケット打ち上げ失敗の原因を探る事故調査委員会に嫌々入ったファインマンさんだったけど、その調査方法が事務仕事であがってくる書類を待つのではなく、現場の技術者と語り合って原因を突き止めようと現場を駆けずり回ってるのが良かったなあ。「事件は現場で起こっているんだ!」じゃないけども。

マンハッタン計画にも関わったファイマンさんですが、日本が大好きだったようです。しかも旅館が気に入ってたそうな。さらに自分の名前を「不敗魔」と自己紹介したとか。

面白い人だったのに、もう亡くなられてて残念です。

『宇宙への秘密の鍵 / ルーシー・ホーキング』

宇宙への秘密の鍵 宇宙への秘密の鍵
ルーシー・ホーキング
岩崎書店 2008-02
内容(「MARC」データベースより)
あのホーキング博士とその娘が、子どもたちのために書いた、スペース・アドベンチャー。ジョージの冒険をとおして理論物理学の考え方のいくつかを説明し、ブラックホールや太陽系、星の誕生など宇宙の神秘を伝える。
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これまた児童書。あらすじにあるように、ホーキング博士とその娘さんが子供向けにわかりやすく宇宙について語ってくれている。

普通に良かったです。小中学生の頃に読んだらどう思ったかなあ。夢を馳せたかなあ。子供も楽しめるけど、これは大人も楽しめる内容だと思いました。宇宙の天体の写真がカラーでかなり載ってるんだけど、これが素敵。なんだろ、宇宙独特のデザインってあるよねえ。気になる方はニコニコの”宇宙ヤバイ”タグでも見るといいよ(ちなみに私は【ニコニコ動画】【宇宙】ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた宇宙【ヤバイ】とか好きです)。

今回学んだこと。太陽系で一番でかい惑星は木星(すまん、知らんかった)。質量だと地球の317.8倍だそうだ。次にでかいのは土星で地球は5番目らしいよ。あとブラックホールは「ホーキング放射」という状態でしだいに蒸発していくということ。ブラックホールは吸い込んでそのまま出てこないのかと思っていたので、ブラックホールから抜け出せるという事実にびっくり。最新の理論ではブラックホールは消滅するのかー。ホワイトホールはないのかー。

しかし、イギリス児童書はみんなハリポタ系統なのかね。いじめっ子とか怪しい先生とか満載でした。スーパーコンピュータのコスモスはかわいかったよ。”続く”となっており、全3部作らしいので次を待ちたいと思います。

『屍蝋の街 / 我孫子 武丸』

屍蝋の街

屍蝋の街
我孫子 武丸
双葉社 1999-08

内容(「BOOK」データベースより)
2025年、腐蝕の街・東京―。人々を震撼させた連続猟奇殺人鬼“ドク”が、再び彼を襲う。そして殺戮はネットワーク上の仮想都市“ピット”へ!待望の近未来クライム・ノベル第二弾。
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こないだ読んだ話の続き。

まぁ暇つぶしには良いんじゃないかというレベル。おっさんと少年とサイバースペースみたいな内容で、雰囲気を楽しめるね。ただ男娼経験のある少年を揶揄する意味でネコネコと連呼してるんだけど、なんか古臭い言い方だなあと。あともっとゲームの世界観を詳しく書いてくれたらそういうの好きな私は興奮したのですけども(たとえば押井守のアヴァロンとか大好きなのだ)。

殺人鬼ドクとのせめぎあいは今度どうなるのかしらと思いつつ、これは1999年の作品だから全然続編出てないのねー。やはり近未来系は好きだということを再認識したので、ラノベでもいいので探してみようかな。コンピュータのあたりを詳しく描いてあるのがあるといいんだけどなあ。