困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫) Richard P. Feynman 大貫 昌子 岩波書店 2001-01 出版社/著者からの内容紹介 『ご冗談でしょう,ファインマンさん』につづく痛快エッセイ集.好奇心たっぷりのファインマンさんがひきおこす騒動の数々に加え,人格形成に少なからぬ影響を与えた父親と早逝した妻についての文章,そしてチャレンジャー号事故調査委員会のメンバーとしてとらわれぬ発想でいかに原因を究明していったか,その顛末が報告される. Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こないだのエッセイに続く2冊目。これまた非常に面白く読めました。
やはり彼の技術者としての矜持とパワーがすばらしい。物理学とかあまり関係ないので、「科学者とはどういう人か」や彼のウィットに満ちた行動を楽しむのが良いと思う。
ロケット打ち上げ失敗の原因を探る事故調査委員会に嫌々入ったファインマンさんだったけど、その調査方法が事務仕事であがってくる書類を待つのではなく、現場の技術者と語り合って原因を突き止めようと現場を駆けずり回ってるのが良かったなあ。「事件は現場で起こっているんだ!」じゃないけども。
マンハッタン計画にも関わったファイマンさんですが、日本が大好きだったようです。しかも旅館が気に入ってたそうな。さらに自分の名前を「不敗魔」と自己紹介したとか。
面白い人だったのに、もう亡くなられてて残念です。