誕生日

*実際の知り合いの方は、私の歳の計算をしないようお願いします。

そういうわけで本日は誕生日なのだが、ありがたいことに2通ほどおめでとうメールがやってきた。一人は「きみはプログラムを組んで自動で送ってるんじゃないか?」と思ってしまう人で、数年会ってないのにこの日だけ一行のメールを送ってくる。もう一人のNちゃんは大体いつもメールをくれて、その気遣いが嬉しい人だ。特に喜びもない歳ですが、こういうのってその気遣いが嬉しいもんですね。少しだけ自分が社会に属していることを思い出しました。

みんちゃんに「自分用ケーキでも焼けば?」と言われたけど、一人でホールケーキはさすがに食べられないのでそれは断念。そのかわりに自分の好きなものを食べようと、フランスパンとサワークリームと明太子を買ってきた。どんだけ流行ってるんだ、自分!!(こないだI姉宅に行ったときもこのセットを持ってった)

というわけで、誕生日は自分の好きなものを食べる日です。痛々しい歳になってきましたが、まだまだ世間の落伍者としてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

私信:Nちゃん、最近畑は出てないのよー。冬だしのう。寒いし。

『パウル・クレー絵画のたくらみ / 前田 富士男』

パウル・クレー 絵画のたくらみ (とんぼの本) パウル・クレー 絵画のたくらみ (とんぼの本)
前田 富士男, 宮下 誠, いしいしんじ
新潮社 2007-01-24
内容(「BOOK」データベースより)
一見穏やかな画面からは想像できませんが、実はクレーはかなりの策士。主夫生活を余儀なくされたり、ナチスに家を逐われたりとけっこうな苦労家でもありました。クレー研究の第一線に立つお二人が新しいクレーの見かたを紹介します。
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Klee.jpg

渋谷のピカソとクレー展に行く予定があるので、その予習がてら。

クレーというと、天使の絵が一番に思い出されます。マウスで描いてみました、「忘れっぽい天使」ね。でもこの作品は晩年の難病患ってしまった後の作品であって、他の作品は色々なタイプの抽象画を描いてて驚きました。シュールレアリズムと言われても頷きます。でもこのあたりの人々の芸術へのアプローチと言うのは論旨が難しくっていつもよくわからんのだけど。

解説本を読むと「あー、この絵は繰り返しのモチーフを観るのか」とか「絵を横からみると違う絵になるのか」とかわかるので、そういうのは好きなんですが、評論家が自分に酔ったように「グレン・グールドのゴルドベルク変奏曲ほどクレーの作品群に近いものはない!」とかやるのは理解できない。なんだそれ。

でも一部分しか知らなかった作家のいろんな作品が鑑賞できて良かったです。これは本物を観るのが楽しみだ。こういう予習もたまにやると面白い気がする。

東海道五十三次2(川崎宿)

20090111.jpg川崎宿に着きました。青が始点の日本橋。緑がそれぞれの宿場町。赤が1回ごとの運動量です。

この企画やっていて面白いのは、地図を見ること。宿場町を目指して道路にマッピングしていくんだけど、「へー、こんなとこに宿場町あったんだ」とわかるわけです。川崎といえば、川崎大師がありますね。そういや昔、Nちゃんと行ったなあ。

運動のほうは、時速を落としたら30分走れるようになりました。でもそのペースだと3.5kmぐらいなんですわ。とりあえず目標の5kmまではゆっくりでも走れるようにして、そこから時速をあげていく練習をしようかな。

次の宿場町は神奈川です。

東京都のシンボルマークはイチョウじゃなかった

20090110.gif

東京都のシンボルマークであるこれ、あるじゃないですか。

これっててっきりイチョウだと思っていたのですが違うという記事を見て驚きました。ずーっとイチョウだと思っていたのよ。色も緑だし都の木もイチョウだったはずだし(マンホールとか)。まさかTの文字を意匠化したものだとはなあ。

都による説明はこちらです。

水餃子の皮から麻辣麺

写真はない。

先日、強力粉消費月間(2年越し)のもと、水餃子を作ったのです。これは水餃子鍋にして、まあまあ美味しくいただいた。

が、相変わらず強力粉を餃子の皮用に伸ばすのが面倒で、半分くらい(20個)作って挫折して残ったのがあったのです。どうしてやろうか考えた末、「…ん?餃子の皮とうどんって材料同じじゃね?!」ということに気づいた。そしてこれを「ピーラーで削ったら刀削麺になるんじゃね?!」と推測でき、「麻婆豆腐の豆腐なしのスープを作ったら麻辣麺(マーラーメン)になるんじゃね?!」と勢いの元やってみた。

結果。

なんとなく、そんなものになった。しかし刀削麺が手際が悪いので、削って茹でている間に最初の麺が茹で上がってしまっているという結果になった。うーん、食べられなくはないけどコシがないよ!ということで、半分が刀削麺で残りは普通に切った麺となった。

とりあえず全て使えたから良しとするが、さすが国家資格(刀削麺の職人さん)。素人には敷居が高かったよ。

『ゼロから始めるフルマラソンの本 / 内山 雅博』

ゼロから始めるフルマラソンの本 (趣味の教科書) ゼロから始めるフルマラソンの本 (趣味の教科書)
ランニング・スタイル編集部 内山雅博
エイ出版社 2008-06-26
内容紹介
42.195kmはあなたにも走れる!
走ることが大好きな人はもちろん、これから走り始めようと考えている人も、今からフルマラソンを目指してみませんか? 自分のレベルに合わせたステップ・アップ式トレーニングで、あなたの夢をサポートします!
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趣味は、すべてかたちから入るタイプなのです。なので、基本的な理論は知っておきたいのです。

フルマラソンかあ…5kmも走れない人間には立ちくらみが起きそうですけど、いつか走れたら人生変わるかもしれないなあ。東京マラソンなんかは10kmのコースもあるし、マラソンは「半分の距離が走れれば完走できる」ってこの本が言ってるしなあ。夢は膨らむなあ。

さてこれは、フルマラソンを走るにはどんなトレーニングをしたら良いかという本です。私みたいに3~5kmをうだうだしてる人にも、こうやって走りましょうとアドバイスしてくれてます。読んで初めてわかったんだけど、ゆっくりでも連続して走ることがポイントらしいので、私は自分の能力の割にはペースが速かったようでした。現在、7.5~8km/h で走ってるんだけど、そうじゃなくて最初はゆっくりランニング(6km/h)としっかりランニング(7.5~8.6km/h)を組み合わせて長く走れるようにするらしいのです。

というわけで、当分の課題はゆっくりランニング(30分)+しっかりランニング(10分)の計4km とゆっくりランニング(50分)=5km ということになりました。そーなのかー。でもあんまりゆっくりだと逆に疲れるような気もするんだけども。まあやってみます。

フルカラーで、色々とストレッチからマラソン参加時の持ち物やラップ表もあるし、本気でフルマラソン走りたい人には良い本だと思いました。いつかホノルルマラソン行くとかいいなあ。誰か一緒に行ってみませんか?ほわわーん(←夢の音)。

『私はフェルメール / フランク・ウィン』

私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件 私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件
小林頼子/池田 みゆき
ランダムハウス講談社 2007-09-06
内容(「BOOK」データベースより)
ナチスに協力した売国奴か、一泡吹かせたヒーローか。歴史上最も有名な贋作者の一人となったファン・メーヘレンの栄光と挫折の生涯が、膨大な資料を踏まえ、スピードとスリルに満ちた文体で甦る。
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去年、フェルメール展に行ったのですが、フェルメールは贋作が多いという話は知っていたんだけど、どういう風に作っているのか知らないので興味があったのです。本によると、贋作者は世界で二番目に古い職業だそうな(一番目は売春だと言われてますね。この二番目はいろんなパターンがあるらしいので、真実は知らないけど)。

さて、このファン・メーヘレンという人は、古い時代の贋作を作るのにいろんなことをしてました。昔は絵の具を材料から作っていたので、フェルメールの青を作るのにラピスラズリを買ったり、絵の具のひび割れを出すためにかまどで焼いてみたり、キャンバスは実際の17世紀のものを買って表面を剥ぎ取って使用したり、かなり念入りに細工をしたのですね。そして彼の描いた「エマオの食事」は本物だと美術評論家たちに認められ、高値で取引されたわけです。

後に、ナチに国宝級の宝を売った売国奴だと訴えられ、それは自分が描いたものだと自白して、あらあらあの絵もそうだったの?!とバレたわけですが、これがなかったらたぶん贋物が美術館にかかってたんだろうなあ。読んでて思ったんですが、美術評論家の一言でその美術的価値が天と地ほどに違ってきてしまうんだよね。芸術関係って確固たる基準がないから権威ある人が「そうだ」と言ったらそれで価値が決まってしまう。贋作をいかにもすごく褒め称えている記述に「ぷぷっ」と感じつつ、芸術関係はもう自分基準で良い・悪いを感じてればいいんじゃないかとつくづく思いました。

作者が贋作を作る人に対しての態度が一貫してないので(その技術を認めてるのか非難しているのか)そのあたりがもやもやしましたが、絵画ビジネスの世界を垣間見れました。

 

納豆カレー@I姉宅

前の前の会社の友達、I姉が新居に引っ越して暇しているというので、遊びに行ってきた。

このI姉は私が協力隊を知ったきっかけの人で、元パラオ隊員であり、隊員後も3年ぐらいパラオで働いてて去年の秋に帰国してきた人である。そしてとっとと仕事を決めて来月から働くそうだ。すごいな、I姉。

そのI姉が納豆カレーを作ってくれてたんだけど、美味しかったのでメモ。たまねぎ炒めて、ひき肉入れて、そこに刻んだオクラと納豆とホールトマトを入れるのであった。ねばねば感が美味い。納豆臭さはカレーに消されて全然ないのだ。今度真似しようと思う。自宅から持ってったものもあったので、6時間ぐらい食べ続けた。今はチョーお腹がいっぱいである。

宗教の話から今自分がどれだけ忘れっぽいのかという話などしてたんだけど、私はI姉の人生の大きな出来事をすっかり忘れていて「え、そうだったっけ?」と聞き返し、「わたし、あなたとサシで話ししたじゃない!」と怒られてようやく思い出した。どんだけ他人に興味ないんだ…と自分で驚いた(そしてそのままの台詞をI姉に言った)。

今年の目標である「50人と会う目標なんだけど…」と告げたら、「うーん、スカイプは駄目なの?」とたいりさんと同じことを聞かれ、二人でよくよく考えると1月に4人の人と会わないといけないので、それは正直無理だなと感じてきた。どうしよう、新年6日目にして挫折しそうです。

 +1人  計3人

『走ることについて語るときに僕の語ること / 村上 春樹』

走ることについて語るときに僕の語ること 走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹
文藝春秋 2007-10-12
内容紹介
1982年秋、『羊をめぐる冒険』を書き上げ、小説家として手ごたえを感じた時、彼は走り始めた。以来、走ることと書くこと、それらは、村上春樹にあって分かつことのできない事項となっている。アテネでの初めてのフルマラソン、年中行事となったボストン・マラソン、サロマ湖100キロ・マラソン、トライアスロン……。走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「僕という人間について正直に」、初めて正面から綴った画期的書下ろし作品です。
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私のいつもの瞬間的な趣味で終わるのかこの先続くのかわかりませんが、たかだか3~4kmレベルでも走っているので、興味を持って手に取りました。

村上春樹自身は結構なランナーで、それこそ毎日10kmを走り続けているらしい。そんな彼にとっての「走ること」を綴った本。これは走っている人なら、より面白く読めるんじゃないのかしら。ジョギングの入門書でもなく単なるエッセイでもないんだけど、彼が走りを通して感じたことが色々とつづられていて、「小説家」が「ランナー」であるとこのような本が生まれるのだなあと思った。

実際問題、村上さんのレベルが高いので(フルマラソンとかトライアスロンとか)、自分自身と比べて見ることは全然なかったんだけど、走っているときの気持ちはわかるような気がした。自分を機械化するとかゴールするときに「もうこれ以上走らなくていいんだ」と一番最初に思ったりするあたり。

また村上さんがもし墓碑銘を選べるのなら、と前置きして

村上春樹 
作家(そしてランナー)
1949-20**
少なくとも最後まで歩かなかった

というのはイカしてる。僕はマラソンをしているんであって歩くために(レースに)来たんじゃない、という姿勢で彼は走り続ける。疲れるとすぐ歩く私には耳が痛い。やっぱり連続して走らないとジョギングにもならんよね。でも村上さんは33歳からマラソンを始めたそうなので、私にも可能性はあるってことだ。

小説じゃなくても村上文体の単語の選び方が素敵だったので、村上エッセイの波が来るような予感。

東海道五十三次1(品川宿)

20080104.JPG

今年の運動目標ですが、Google Map にマッピングしていくことにしました。現在、東京中央区日本橋から始めまして 7.9kmで品川宿に着いたよー。ここは場所的には近いんですね。

Google Mapのリンクを貼っても良かったんですけど、そうすると後で見たときにどこまで進んだのか見づらいので(Google Mapは最新のに更新されちゃうので)、このようにスクリーンショットで記録しておきますよ。

今日は、正月の運動不足&食べすぎで、身体が重かったです。5分歩いて20分ゆっくり走って、これで3km。なかなか25分の連続走にはいけないなあ。まあ、のんびり行きます。

次の宿場町は川崎でございます。