パウル・クレー 絵画のたくらみ (とんぼの本) 前田 富士男, 宮下 誠, いしいしんじ 新潮社 2007-01-24 内容(「BOOK」データベースより) 一見穏やかな画面からは想像できませんが、実はクレーはかなりの策士。主夫生活を余儀なくされたり、ナチスに家を逐われたりとけっこうな苦労家でもありました。クレー研究の第一線に立つお二人が新しいクレーの見かたを紹介します。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
渋谷のピカソとクレー展に行く予定があるので、その予習がてら。
クレーというと、天使の絵が一番に思い出されます。マウスで描いてみました、「忘れっぽい天使」ね。でもこの作品は晩年の難病患ってしまった後の作品であって、他の作品は色々なタイプの抽象画を描いてて驚きました。シュールレアリズムと言われても頷きます。でもこのあたりの人々の芸術へのアプローチと言うのは論旨が難しくっていつもよくわからんのだけど。
解説本を読むと「あー、この絵は繰り返しのモチーフを観るのか」とか「絵を横からみると違う絵になるのか」とかわかるので、そういうのは好きなんですが、評論家が自分に酔ったように「グレン・グールドのゴルドベルク変奏曲ほどクレーの作品群に近いものはない!」とかやるのは理解できない。なんだそれ。
でも一部分しか知らなかった作家のいろんな作品が鑑賞できて良かったです。これは本物を観るのが楽しみだ。こういう予習もたまにやると面白い気がする。