転職エージェント

今日は転職エージェントに登録に行ってみた。

わたくし、あまりこういう経験(就職活動)したことないんで、一通り試してみるのが面白いかと思っている。こちらも1時間半ぐらいの面接。自分の経歴を俯瞰してみるのって、結構つらいなあ。社会一般の価値観を当てはめなきゃいかんのよね。何、この穴だらけの履歴書。あと職務経歴書とか昔の仕事なんて覚えていない。転職する予定のある人は、いまから何をしたかメモっておくと良いよ。

担当の人は20代後半ぐらいのお姉さんだったが、非常に感じのよい人だった。こういう大人の対応が出来る人を見習いたい。あと基本的にネガティブな自分を、いかに熱く演じるかが難しい。ネガティブで思い出すのは、とある方が言っていた「ポジティブな集団に一人だけネガティブな人を入れると、そのネガティブが皆に移って良くない」という話。耳に痛い。

私がネガティブなのは私の勝手だが、他人に迷惑をかけるのはよくないよね。それじゃあポジティブに自分を変革するかというと、自分のキャラクターとしては違う気がする。そのあたり、一般社会適応(=働き続ける)のためにどう摺り合わせるかが微妙だ。

+1人 計6人

ピカソとクレーの生きた時代

20090122_2.jpgBunkamuraのピカソとクレーに行ってきた。

平日なので(おまけに雨だったし)かなり空いていてなかなか良かった。友人と二人で音声ガイドを借りて観てたんだけど、やっぱりガイドは空いてる会場ではいいね。かなりじっくりと作品と向き合えると思います。

しかしこの展覧会、去年行ったデュッセルドルフにある美術館から借りてるとは知らなんだ。意外な繋がり。

さて、展覧会のほうはクレーが主なのかと思ったら、新印象派、フォーヴィズム、キュビズム、シュルレアリズムなどの流れがよくわかる展示で、近代の西洋絵画勉強のようでした。他にもミロ、マティス、シャガール、マグリットなどが数点あったし、なかなか豪華なのではないかしら。

クレーは本で見たよりも、本物のほうが断然色がきれいだった。あとクレーが感銘を受けたチュニジア旅行の赤と白の丸屋根という絵が、私のイメージする北アフリカをそのまま彷彿させた。今もそこで働いている友人を急に思い出したので、絵葉書を送ってみようとこの絵のポストカードを買う。

のんびり平日美術館は良かった。また行きたい。

ムルギー@渋谷

20090122_1.jpg大学時代の友人Mと出かける。

昼食を食べるかと道玄坂を歩いていたのだが、Mが「そういえば、このあたりに池波正太郎先生も通っていたというカレー屋が…」というので、「そこ!」と即座に決定。

ムルギーというお店なのだが、ググってみたらビルマカレーらしい。

写真のような黒いカレーと山のようなライスが印象的。味は、うーん。西洋風カレーとでもいうのだろうか、いろいろな材料のピューレーのような優しい味だった。辛くない。まあ普通でした。お値段がけっこう高い。これで1000円。一回食べれば満足かな。

友人とも今年初めて会ったので+1人 計5人

『東京するめクラブ 地球のはぐれ方 / 村上春樹他』

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 東京するめクラブ 地球のはぐれ方
村上 春樹
文藝春秋 2004-11-10
内容(「MARC」データベースより)
名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里を、ムラカミ隊長と「東京するめクラブ」が徹底探検。近場の秘境、魔都、パラダイスでの驚天動地の発見満載の旅行記。『TITLE』連載を単行本化。
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クロちゃんからのおすすめでした。読了。

なるほど、これは一味違った旅行エッセイ。旅行というかヘンテコ箇所を中年3人が訪れてあれこれ言うという軽いタイプの読み物。村上ファンの方には彼の違う一面も見られて面白いかもしれません。村上さんは、自分を切り売りするのに抵抗を覚えてきたと、近年はエッセイを書かなくなってきたそうですが、それはとても残念。彼独自の物の見方は面白いよね。

この本の内容では名古屋にシビれたわ。あんな独自文化の発展したところだとは知りませんでした。名古屋、1、2回しか行ったことないんだよなあ。あの独特の食べ物、一回体験したいものです。

惜しむらくは、3人がそれぞれに文章を書くので本として文体のまとまりがないこと。まぁそれが「するめクラブ」なのかもしれませんが、やっぱり村上さんの文章が一番うまいので他の方々が見劣りしちゃうかな。あと吉由美さんと吉由美さん(平原綾香Jupiterの作詞家)を混同していたことにさっき気づいた。吉本さんがやったのかと思ってました。すいません。

IT業界の動向

グダグダ考えてもお腹は空くのよ、手を動かせ!手を!

……というわけで、働かなきゃ生きていけないから就職活動を再開することにした(去年もちょっとやった)。手始めに、IT業界の動向でも聞いてくるかと某コンサルで1時間ほど面接。

あー、なるほどね。ふんふん。やっぱり色々と厳しいですか、そうですか。

と、役立つのかどうかよくわかりませんが、昨今の動向ってやつを聞いてきました。やっぱりIT業界で働くことになるとは思いますが、こんなに景気が悪くなるとはなあ。あと、これぐらいの年齢だと「キャリアパス?なにそれ、美味しい?」ってな感じ。それと新しい技術が出てくるので、今後も勉強は必要なんですね。

さて、じゃあ履歴書爆撃でも始めなきゃ。

*考えてみたんだが、とりあえず1対1で1時間話したから、カウンセリングの方を今年の目標の「会った人」にカウントしてもいいような気がする。

+1人 計4人

『黄泉の犬 / 藤原 新也』

黄泉の犬 黄泉の犬
藤原 新也
文藝春秋 2006-10
内容(「BOOK」データベースより)
藤原新也インド旅伝説に新たに衝撃の一章が加わる!青春の旅を記録した処女作『印度放浪』から34年―その長きにわたって著者が封印してきた衝撃の体験がついに明かされる!『メメント・モリ』の感動を再び甦らせる。藤原新也、インド紀行完結篇。
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読書のいうのは、その本と受け手のバイオリズムがうまく合ったときに「腑に落ちる」的なものがあるんだと思うんだけど、今回は自分にとってそういった類の本だった。

藤原新也という作家とは御多分に漏れず、十年くらい前の「メメント・モリ」が最初の出会いで、ずっと写真家のイメージだった。しかし、今回文章を読んで万人向けではないかもしれないが、ある種の人間には非常に惹きつけられる文章を書く人だと知った。

この本はオウム真理教の麻原の兄へのインタビューの前半と、インドでの話の後半の2つに分けられる。前半も新しい切り口で面白いが、個人的には後半が良かった。インドの宗教観、サドゥや火葬場に、自分のインド旅行が鮮やかに思い出された。あと、この内容紹介はちょっと的外れな気がする。あの時代の宗教(自分探し)に走った若者を非常によく描いてると思うのに、これだと紀行文のようじゃないか。

読んでる途中にふと気づく。「そうか、自分は現実性(リアリティ)を人生に求めてるのかもしれん」 

大学生活に倦んで、インドに行ったら何か変わるかしらと行ったのが最初の海外旅行だった。衝撃は大きかったけど、結局は何も自分のなかでは変わらなかった。それじゃあと、とりあえず30歳まで仕事してみたけど、特に人生かけて熱くなれるような出来事がなかった。んじゃんじゃ、海外で生活したら変わるのかしらとアフリカ行ったけど、やっぱり変わらなかった(むしろ駄目になった・笑)。ちなみに「何か変わる」というのは自分の内的なもの。この醒めてる感覚とか生きるの面倒くさいとか、そういうの。

つまり、自分が人生において追い求めてるのは「生きている」というリアルの感覚なのかなあと。最近の自分流行のジョギングも、頭で考えることから肉体を使うということにスライドさせて、生のリアリティを求めてるのかもしれない──なんてそこは考えすぎか。しかし、こういうことを考え続けて、自分に酔うのも気持ち悪いのでまぁ程々に。

以上、まったく本の感想にはなってませんが、私にはそういったことをつらつらと考えた本だった。非常に個人的な「出会い物」な一冊。他の藤原さんの本も読む予定です。

 

野菜パウンドケーキ

20090118.jpg何度か書いてるかもしれんが、パウンドケーキ類が好きなのだ。しかし昨今はバターが高いからと尻込みしていたのだが、バター無しでも作れるということを知った。サラダ油などで代用するらしい。

よって、ここのところ続けて作ったりしている。──野菜入りパウンドケーキを。

野菜が入ってるほうがヘルシーじゃない?と思ったんだが、これはアメリカ人が太りたくないからダイエットコークを飲むのと同じ理論で「食うな」という話なのは重々承知。まあそれは言うな。

一回目はにんじんだった。シナモンスティックをすりろして(!)加えたのだが(シナモンの粉がなかった)、これはなかなか良かった。甘さ控えめにしようとしたら本当に控えめになってしまい、甘さはある程度あったほうが美味いと知った。あと重曹も少し入ってるのが不思議。あく抜き用なのかしら?

で、今回はさつまいも。レンジでやわらかくしたサツマイモをフードプロセッサに入れて、どんどん材料を加えてあわせるだけという簡単バージョンだ。生クリームの代わりに豆乳を使った。ちなみに何故家に豆乳があるかというと、焼酎で割って飲む用だ。できあがったケーキは、芋ようかんのようだった。まずいわけではないが、ケーキ……?と首をかしげた。こちらは油分がほとんどない。

次は何をいれてみるかと考えているんだが、普通にバナナにするか。小松菜やほうれんそうでもいけると思うんだけども、さてどうだろう。朝食やおやつの時間にばくばく切って食べております。

東海道五十三次4(保土ヶ谷宿)

20090117.JPG保土ヶ谷は程ヶ谷とも書いたそうです。

神奈川宿から4.9kmでずいぶんと近いところにあるなあと思っていたんですが、箱根駅伝でも出てくる権太坂が昔は半端なく大変だったそうで、これを越すための英気を養うためだったとか。江戸時代の名物は二八そばだったととあるHPで拝見しました。

次の宿は戸塚です。

東海道五十三次3(神奈川宿)

20090115.JPG神奈川宿に着きました。日本橋から27.5kmだそうです。

途中、思わず「しょうが」と読んでしまったんですけど、生姜じゃなくて生麦(なまむぎ)ですね。こ、ここが生麦事件あったところか!神奈川は港があったということで、宿も盛んだった模様。私は神奈川地域にあまり足を踏み入れたことがないので、リアル感がないのですけど。

運動のほうは目標の5kmを走破することに成功!去年の10月くらいから始めたことですが、どうにかなるもんなんだなあ。歳取ったから実現に時間はかかりますが、コツコツやるのが必要なのねと実感しました。若いときみたいにすぐ結果でないからなあ。ちなみにタイムは 6.0km/h – 6.5km/h – 7km/h – 6.5km/h – 6.0km/h というアップビルド(?)法で各1kmを走って 45分前後。6.0km/hなんて早歩きと同じぐらいのペースですから、まぁすんげー遅いですけど。

お宿、次は保土ヶ谷宿なんですぐ着いてしまいそうです。

『テロリストのパラソル / 藤原 伊織』

テロリストのパラソル (角川文庫) テロリストのパラソル (角川文庫)
藤原 伊織
角川書店 2007-05
内容(「BOOK」データベースより)
ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする―。小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作。
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2007年とありますが、元は1995年に講談社から発刊された本だそうです。史上初の江戸川乱歩賞と直木賞のダブル受賞だということで読了。

内容は程良いミステリーとハードボイルドの融合ということで、なかなかに楽しめました。キャラが立っているのと、台詞まわしなんかが気がきいてたよ。アル中オヤジ(しかもホームレス寸前)を格好よく書けるなんて素敵。でも個人的には、学生闘争のあたりが特に無くても問題ないような気がしたんだけどなあ。なんでだろうか。他の設定に置き換えてもいいような気もした。「シリウスの道」という話にこの登場人物がちらっと出てくるらしいので、機会があったら読んでみよう。

知らなかったのですが、作者の藤原伊織さんは2007年に59歳の若さで亡くなられてました。新しい作品が読めないのは残念ですが、ご冥福をお祈りいたします。