『7つの習慣 / Stephen R. Covey』

7つの習慣―成功には原則があった! 7つの習慣―成功には原則があった!
Stephen R. Covey 川西 茂
キングベアー出版 1996-12
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 本書は1990年に初版が出版されたときにセンセーションを巻き起こしており、以来1,000万部以上を売り上げ、ビジネス書として今でもベストセラーを続けている。著者のスティーブン・コヴィーは、国際的に高い評価を受けるリーダーシップ研究の第一人者。真に成功を果たすには個人としての有効性と職業としての有効性をバランス良く備えることが重要だと認識しており、それを反映して本書は、この2つの領域でより効果的に行動するための手引書となっている。ここで引用される具体例では、ビジネス上の課題を題材にしたものと同じくらい家庭内における状況を数多く取り上げている。(略) (Joan Price, Amazon.com)
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ビジネス書で有名な本だそうです。自己啓発書の原点とも言われてるとかなんとか。

かなり分厚い本で読むのに苦労しました。英語のビジネス書ってどうも細かいニュアンス(シチュエーション)がわからないので、日本の社会に置き換えるとぴんとこないんだよね。妻と子供と犬と芝生みたいな典型的アメリカンファミリーを想像してた。しかし内容は小手先方法論のビジネス書ではなく、どのように生きていくかという本質を追求していた本だと思う。

ちょっと読みにくいところもあって時々目が滑ったけど、たぶん腑に落ちる人とそうじゃない人といるんだろう。ガッテンした人には、”パラダイムシフト”が起きるのかもしれん。だけど、この内容を実践して獲得した人はかなりの人格者だと思うよ。

実は他で win-win という単語を見たことがあっても意味がよくわからなかったのです。windows?とか思ってた(笑) でもこれは両者が利益を得るという意味の winだったのですね。ビジネスでもなんでも人と人が相対するとき、win-winだったら幸せなんだなあ。

さすが売れてるというだけあって骨太の内容ではありました。

ホロウマスク錯視

Wired Vision仮面の裏側が見える人・見えない人:「ホロウマスク錯視」研究にあったこの動画を見て非常に驚きました。人間の脳ってものすごい補完しちゃってるんですね。

絶対この仮面の部分は凹んでるのに!のに!

世の中をありのままに捉えるということは難しいんだなあ。

『東大合格生のノートはかならず美しい / 太田 あや』

東大合格生のノートはかならず美しい 東大合格生のノートはかならず美しい
太田 あや
文藝春秋 2008-09-25
内容紹介
東大合格者のノートは美しい。最後までテンションが落ちない。その”ノート術”を科目別、性格別に紹介、解説した全く新しい参考書
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うーん、東大生ブランドだったかあ。

コーネル大学式ノートの話から派生したこの本。ようやく読んでみましたが、結果は冒頭のとおり。別に東大生じゃなくても、綺麗なノートってそんな感じじゃないの?という具合でした。要点は以下。

  1. とにかく文頭は揃える
  2. 写す必要がなければコピー
  3. 大胆に余白をとる
  4. インデックスを活用
  5. ノートは区切りが肝心
  6. オリジナルのフォーマットを持つ
  7. 当然、丁寧に書いている

お友達のみんちゃんと一緒にこの本を立ち読んだときも「これやってたわ」とかおっしゃってたし、綺麗なノート(万人に読みやすい)を取っていた人には当たり前のことなのかも。

東大生というブランドを抜きにすれば、他人のノートをたくさん見られたのは面白いし(あまりそういう機会ないよね)、フルカラーやレイアウトは気がきいてると思いました。あと中高生向けだと思った。あの時代に自分のスタイルのノートをつけられれば、その後の勉強方法も変わるんじゃないかなあ。正直、社会人になると英語・国語・数学など学科別のノートの取り方は意味がない。私のいま必要なノートは見聞きした業務内容をいかに覚えやすくメモれるかということなのよ!!(必死)

そういうわけで話題の本でしたが、結果がわかってすっきりした今日このごろです。

部署配属一週間後

一週間を乗り越えた。

結構な速さだった。これが社会人のスピードか……!!怖いねえ、日本社会の時間感覚って。

さて、部署配属されて一週間経ってみた私の感想はというと、仕事内容はかなり面白そうでした。人間アラーム(監視業務)ではなかった。詳しくは省くけど、安い給料でも(!)この仕事は選んだ甲斐があると思います。一人前の仕事ができるようになるまではがんばりたいような気がした(まだ弱気)。

あと自分自身に決めたこととして、

  1. 人の悪口は言わない
  2. 必要以上に他人と自分を比べない
  3. ネガティブなことを思っていても口に(文章にも)出さない
  4. 情報は小出しにする
  5. 立ち位置を見極める
  6. 納期は守ろう(早め出社とかして)

という感じかなあ。

1は当然か。2は周囲にかなり優秀な人がいるので(英語デフォルト。そのほかにロシア語、タイ語などをしゃべる)、英語もろくにしゃべれない私が非常につらい。でも比べてもしょうがないので気負わず行きたい。

3は元々ネガティブだし日記は基本的に愚痴を書いていたんだけど、こういうのって言葉にした途端に力を持つから、なるべく言わないほうがいいかなあと(いまのところ)思っている。それでも一言二言は書いてしまうとは思いますが。

4は最初っていろいろうるさいでしょ、周りが。でもバカ正直にしゃべるほどでもないなあと思って微妙にしていた。でもアフリカ経験はバレてしまった。秘密にしたかったのだけど!

5はまだわからんのだけどね。形態としては自社から親会社に派遣されてるのね。これを派遣と割り切っていいのか、それとも社員並に働かねばならないのか。あんまり頑張りすぎて残業続きは嫌なのですが、かといって就業時間きっかりに帰るのもどうかというわけで、立ち位置を見極めたいというところ。

6も社会人として当然なのかな。驚いたんですが、おいらの部署ほとんどメールで情報管理をしていて(海外とのやりとり含む)、一日に300通ぐらいメールが飛ぶの。ここから自分に関係ある情報を拾うのも大変だし、他人案件のフォローをしていくのも大変そうだ。朝の早い時間に行ってメール処理をして、そこから自分の仕事をするという方法なども取って納期前倒しでがんばったほうがいいのかなあ。

そんな具合で、仕事内容はけっこう面白そうです。人付き合いはまだまだしていないので、私の人に会うカウンターは全然増えていないんですけど(笑)

次の仕事感想の目安は初給料日(25日)です。

『三四郎 / 夏目 漱石』

三四郎 (新潮文庫) 三四郎 (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社 1948-10
内容(「BOOK」データベースより)
『それから』『門』と続く3部作の第1篇にあたる。大学生活を背景とする知的環境のうちに成長しゆく純潔なる一青年に、意識と反省を越えた世界では愛しながらも、意識と反省の世界では男をあなどりさげすむ聡明にして自由なる女性美禰子を配し、触れようとして触れ得ぬ思慕のたゆたいを描く。明治41年作
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読書に「100冊」という長い目標も取り入れ始めた。上にリンクあるけど、「スゴ本さんによる100冊」のなかの一冊。日本文学における最高峰、夏目漱石先生だ。

誰しも夏目漱石の一節ぐらいは目にしたことがあると思う。かくいう私も教科書やら試験長文読解などで目にしているはずなんだけど、まともに読んだ記憶がないので読んでみた。

感想は……うーん??これ面白いか?

私の読解力が足りないせいだと思うのだけど、淡々と物語が進んで終わってしまった。言い方悪いけど、童貞の妄想日記のようだった。しかし学生時代というのは、いつの時代もこういう青い部分があるんだろうなあと、時代の風俗描写は楽しんだ。あの時代の学生って、まっすぐでいいよね。自分が世界を変えられると思っている潔さが。あと与次郎の憎めない行動とか。

三四郎のいろんな世界への「憧れ」を感じた。立身出世や学問知識、もちろん女性への憧れも。

しかし繰り返すけど、どこが面白いのかよくわからなかった。若者の青春時代のもやもや感はわかるけど、そこまで褒めるほどのものじゃ……と思ったんだけど、60歳ぐらいになって読んだらまた変わるのかもしれない。

『イスラームを知ろう / 清水 芳見』

イスラームを知ろう (岩波ジュニア新書) イスラームを知ろう (岩波ジュニア新書)
清水 芳見
岩波書店 2003-04
出版社/著者からの内容紹介
「イスラーム=過激な宗教」という印象を与える時事ニュースが多いが,はたして本当にそうなのだろうか.教えの基本,礼拝・断食など日常生活のなかの義務規定,結婚,死や来世の考え方,民間信仰など,世界に10億を超える信者をもつイスラームの柔軟性にとんだ素顔を紹介する.真の国際理解・異文化理解にみちびく必読書.
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イスラム世界にはまだ行ったことがなくて、あやふやな知識しかないのです。でもイスラムという世界は今の世の中、非常に重要なファクターになっていると思うので、知りたいなあと思ったのです。難しい本から入ると疲れるから、子供向けから始めれば楽なんじゃない?という姑息な目論見で中高生向きの岩波ジュニア新書から始めました。

ふむふむ、内容は大体知っていたことでした。でも宗派ごとに細かいところが違うので注意は必要なのかな。とりあえず六信と

  1. (アッラー)
  2. 天使(マラーイカ)
  3. 啓典(クトゥブ)
  4. 使徒(ルスル)
  5. 来世(アーヒラ)
  6. 定命(カダル)

五行を

  1. 信仰告白(シャハーダ)
  2. 礼拝(サラー)
  3. 喜捨(ザカート)
  4. 断食(サウム)
  5. 巡礼(ハッジ)

理解するところから始めればいいのかな。

そういやそうだと思ったんだけど、未来を予言する「言者」と、神の言葉を伝え広める「言者」の違いはきちんと認識しなければ。預言者が終末について言及するので混同しがちだ。

とりあえず入門編。これからイスラム世界に入っていく予定。

『ワインの基礎知識 / 田中 清高』

ワインの基礎知識 ワインの基礎知識
田中 清高
時事通信 1994-03
内容(「MARC」データベースより)
ワインのことをもっとよく知り、おいしいワインを楽しみたいと思っている人にぴったりのワインの本。ティスティングからワインの造り方、ワインと料理のことや世界のワインまで易しく解説。〈ソフトカバー〉*
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何度も挫折しているが、ワインの本を少しずつ読む。

こないだの「神の雫」以来、ワイン熱が再燃してボルドーの赤ワインを12本、スパークリングワインを6本をネットでまとめ買いした。赤ワイン666円、スパークリング800円ぐらいだったよ。テーブルワインですが、コストパフォーマンスは良いんじゃなかろうか。

少しずつ覚えていくので、今回学ぶのは以下のことだけにする。

続きを読む 『ワインの基礎知識 / 田中 清高』

『EV.Cafe 村上龍+坂本龍一』

EV.Caf´e(イーヴィー・カフェ)―超進化論 (講談社文庫) EV.Caf´e(イーヴィー・カフェ)―超進化論 (講談社文庫)
村上 龍, 坂本 龍一
講談社 1989-01
内容(「BOOK」データベースより)
今、ひとつの時代が終わろうとしていることを実感する2人の”龍”。が、その実像が不鮮明なのはなぜか。そこで、この疑問を気になる6人の論客(吉本隆明、河合雅雄、浅田彰、柄谷行人、蓮実重彦、山口昌男)にぶつけてみた。現代思想の核心に迫る磁場・サロン「進化のカフェ」で白熱鼎談の幕がおとされた。
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80年代の本ですが、ひとつの時代があったって感じだなあ。先日教授コンサートで会ったHajime氏から紹介されました。

ロッキンオン形式とでもいいましょうか、読者無視で話されてる専門用語が巻末に注釈としてずらーっと並んでいます。これを読むだけでも圧巻。

しかし感想はそんなところにあるのではない。私はなんといっても村上龍に耐えられなかった。「いいから黙ってろ!」と心で叫んでいた。坂本龍一と論客の話はかみ合ってると思うんだけど、村上龍の言ってることがどうもずれている。それは本人も自覚してたらしく、巻末で「自分のことしか話していないのである」とあったので良しとするけど。そして何で私が村上龍を嫌いになったか理解した。彼は米軍基地近くの出身ということが原体験として強く、「コーラ飲んでサーフィンやって女の子と遊んでるほうが快楽じゃないか」ということが根本にあるんだ。最近話題の草食男子の反対をいく肉食男子なんだ。そういうのがどうも私の好みとずれてきたんだろう。

一方、坂本龍一は論理的で冷静だと感じた。こういう知的なバックボーンを読んじゃうと、純粋に音楽を判断するんじゃなくて、「教授だから」的な権威を自分のなかで与えそうで怖い(笑) しかし、これはあくまで20年前の教授であって、今なら絶対違うことを言うと思うな。

また論客との話は、私がそれぞれの著作や出てきた作品をわかってないので何も考えずに読んでた。内容が彼らの「感想・分析」といったものになってるので、知らない作品の感想を言われても「あ、そうなの?」と流すしかない。すみません、若気の至りで格好つけて読んだ作品もありますが、まったく自分のなかに残っていません。ニューアカ……。

面白かったのは、河合雅雄さんがおっしゃってた狩猟民族と農耕民族だったら農耕民族のほうが(時間的に)忙しいということ。人は忙しい方向に進んでいったというのが興味深い。その流れからおしゃべりをなくしていくということが文明のひとつの特徴だという話になってたけど、喫茶店のBGMやウォークマンなどが他の人間とのコミュニケーションを遮断するために流しているということを教授が指摘してて、「コミュニケーションを遮断する音楽」とは新鮮な言葉だった。なるほどなあ。ドトールの狭い机で無音だったら怖いもんなあ。

と、いろいろ面白い視点があるんだろうと思われる本なんだけど、いかんせん私の知識不足で読みこなせませんでした。リベンジは……あるのかわからん。

これが会社か

実に4年ぶりぐらいの会社出勤。いろいろ感じたことがあって面白かった。

まず通勤電車は思ったより平気だった。いや、もちろん疲れたんだけど、それはニートで動いてなかったせいだと思われる。身体がまだ覚えていたよ、8時代のラッシュを(笑)。

職場が新宿の高層ビル群あたりなんだけど、みんなが朝に同じ方向に歩いて行ってるのが気持ち悪かった。精神が病んできたら「これが人生って人間とは…」とか思いそう。OLさんのピンヒールは折れないのか、はたまた足をくじかないのか見ていてハラハラする。

研修でまさかのビジネスマナー再び。名刺の渡し方復習したよ。自己紹介の練習とか。6秒で挨拶してビデオに撮って皆で観るの。羞恥プレイだ。意思伝達には何が必要かとJ○C○的なワークショップもやった。あんなこと二度とやらんと思ったが意外にすぐやった(笑) 企業理念の勉強とかさせられたんだが、最初に個人の価値観を、続いてチーム(企業)の価値観を討論するのね。そのあとに「企業理念は個人の価値観をしばるものではありません」とやっていたのが、最近の企業だと思った。高度成長期の会社みたいなやり方では若い人は離れていくのかな。パブリック(会社)とプライベートで求められてる人間(ふるまいや考え方など)が違うのは確かだと思うので、北島マヤ(c)ガラスの仮面ばりに演じればいいんじゃないかと思った。ニコニコで「はい!」「ありがとうございます!」「がんばります!」みたいな。平日9時5時限定のオオカミ少女ジェーンだ。

今回、私が職場選びのひとつの基準にしたのに、人数の多い企業で働いてみたかったというのがあるのね。前の職場は部活みたいだったし、ちゃんとした企業ってどういうもんか見てみたかったのよ。いやあ、普通の企業ってちゃんとしてるのね。びっくりした。研修なんか大抵グダグダになるもんだけど、講師が社員さんでも上手いんだ、資料も話も展開も。カッコイイ(可愛い)のに人当たりも良くて仕事も出来る人って世の中にいるんだと驚いたわ。惚れる! しかし、そういう格好いい人は大抵結婚指輪しているので、社会の仕組みがわかりやすくて良かったです(笑)。世の素敵な男子はみんな結婚指輪をするがよいよ。

3日間、しかも内容が研修だったのでどうにかやり過ごせました。ポイントはちゃんと睡眠をとることだと思った。7時間以上は寝る。月曜日からいよいよ部署配属。ここから怒涛の仕事覚えが始まるのか。ようやく自分の行く部署の名前と内容をおぼろげながら把握した。

『シンシロ / サカナクション』

シンシロ(通常盤) シンシロ(通常盤)
サカナクション
ビクターエンタテインメント 2009-03-04

おすすめ平均 star
star今年のベスト

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サカナクション3枚目。そして会社も3日行った。がんばった。でも研修だったからなあ。本番は月曜日から。次の目標は一週間目。

さてアルバム。ピコピコ具合に拍車がかかりましたね。LIVE観てみたいわー。面白そうだ。

一番好きな曲は「ネイティブダンサー」。PVがNIKEのCMのようだと言われてますが、本当にボーカルが踊っていたら惚れるわ。

すごく良い!!というほどでもないけど、今後が楽しみなバンドになってきました。何よりアルバムが安いのが嬉しいんですけど、なんでだろ?