『赤毛のアン / ルーシー・モード・モンゴメリ』

赤毛のアン (集英社文庫) 赤毛のアン (集英社文庫)
ルーシー・モード・モンゴメリ 松本 侑子
内容(「BOOK」データベースより)

ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく―。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。
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割と子供時代に本は読んでたはずなのに、どこをどう思い出しても赤毛のアンを読んだ記憶がない。

なぜだか私は赤毛のアンが嫌いだったようで。今思えば、 「いいこ」ではないアン(彼女はおっちょこちょいだし癇癪もちでもある)や、”女の子っぽいこと”(女の子の友情とか)がダメだったのかなと思ったり。私は男の子になりたかったのです。

しかし友達に「赤毛のアンいいよ。なんかね、”女の子~!”っていうのがキラキラしてる」と言われ、「えー、児童文学だよねえ?」と反発しましたが、実際読んだら、す ご い よ か っ た。

たぶんこの歳になったから見えるものが大きいと思う。アンの自分の村の自然に対する空想癖や(森や湖に名前をつけたり)、ダイアナとの友情とか、そのころの自分にはすごい大問題なこととか(アンの場合は赤毛ね)、そういうのに一喜一憂しつつ、でも前向きに楽しく人生を暮らしていくアンは、人間としてとても魅力的に描かれている。なんかね、「良かった探し」じゃないけど、それに通じるような、森や湖や家や人がそこにあって幸せみたいな。

私も会社への通勤路に名前つけたりしようかなあ。「輝く橙の道」(中央線)とか「地底人のシェルター」(地下通路)とか。……うーん、センスないな。

失ったものを思い出させてくれるキラキラした作品でした。

彼方からの手紙

20110210.jpg旅先からハガキを貰うのがすごく好きです。

このemailの手軽な時代に、ハガキ選んでくれて切手買って手で書いて郵便局へ持っていってくれて……すごい手間ですよね。旅先でも自分のことを思い出してくれるっていうのも嬉しいな。

今日はそんな嬉しかった2通のハガキのメモ。

上は 世界旅行中のクロちゃんのPeruからの年賀ハガキでした。この動物がよくわからなかったんだけど、ビクーニャという動物らしい。高級ウールになるらしいよ。

下はタンザニアからMZのお友達。Leptopelis barbouri というカエルみたい。すごい目だ。Pembaのローカルニュースも書いてくれてて、鯨がまた座礁したらしく、住民は食べたあと骨を畑に埋めたとか。豊作になるんだってさ。私の好きだったCampismoという場所のシェフがマプトに逃げちゃったとか知り合いの冷凍庫にカニが加わったとかそういうゆる~いニュースに癒された。

自分も昔は旅先からハガキを出したことがあったなあ。今は旅行に行ってもそういうのを全然しないので、短い旅行だとしても、今度行くときは出してみようと思いました。

漢方薬を飲んでみる

20110208.jpg表面は元気なんですけど、どうも寝れなかったり、体調不良だったり、肌荒れしたりという日が続いたのですよ。まぁ、それらの原因には思い当たるものがあるんですが。

それだけではなく、わたくし、昔から手足の冷えと自律神経が少しおかしくてですね。

目もかゆくなってきて花粉の時期だし、ちょっと漢方を試してみようかなと思い立ちました。

去年、会社の人に貰った花粉の漢方の薬も何か身体に合った気がするし(名前忘れちゃったな)、風邪ひきそうなときに飲む葛根湯でも効いてる気がするし。

「ひょっとして漢方薬って私に合うんじゃないのかしら?」という次第なのです。

相談員の方と30分ぐらい問診をしたのですが、本当に舌とかみるんですねえ。脈は測らなかったけど。とりあえず、一ヶ月試してみることにしました。効能に「精神不安やいらだちなどの精神神経症状」とかあるんですけど、これで私が怒らなくなったらすごい(とは twitterでもつぶやいた)。花粉症にも効くのはありませんか?と聞いたら、身体のバランスを整えることで花粉の症状が軽減されたという方もいるので、まずはこちらから試してみましょうとのことでした。

本当は煮出す生薬のほうがいいらしいのですが、毎日煮出すのが面倒なので顆粒にしてもらいました。一日3回、一ヶ月分で9000円くらい。漢方はやっぱり高いんですけど、まぁものは試しでやってみるよ。

2011年1月の反省

201101_iknow.JPG英語を一日10分やろうと思って、1月やってみました。

一週間ぐらい続けたあたりから表が途切れるのが嫌で続けました(笑) これなら続けられるかなーと思ったのもつかの間。まさかの smart.fm 終了。私がやる気になった途端これだよ……。

iknowを一ヶ月1000円で提供するようだけど、interfaceがダウングレードすぎて使う気になりません。あと1000円はちょっと高いよね。300~500円なら考えたんだけど。

何かを習慣化するには3週間が目安とどっかで読んだ気がするけど、なんとなくそんな気がしました。まずは3日、1週間と続けることを目標にして、3週間ぐらいになると生活サイクルに組み込まれるのでうまくいくような感じ。

メインのもうひとつの勉強は全然ダメだー。やったページ数をメモってコントロールしようと思ったけど、帰宅後に参考書を開くという行為ができない。かといって、smart.fmみたいに朝にやるには時間が足りない。でも朝にやるしかないのかな。もしくは家に帰る前にドトールとか寄ってやるとか。いや、毎日参考書を持ち歩くには重過ぎるから嫌だな。なんかいい方法ないかなーって、意思が弱いだけなんだけど。

プライベートは、軽くトラウマになりそうなことを人から言われて、今もまだそのショックを引きずっている。自分が意図してないことを相手がそう受け取ってた、ってだけなんだけど。そっかー、ずっとそう思われてたのかー。凹みました。

12分の1が過ぎちゃった。今年もまた時間が経つのは早そうだなあ。

たまの映画

20110128.jpgたま」というバンドを知ってますか?

そのドキュメンタリー映画。元メンバーの3人(柳原さんは出演拒否だそうで)の今や当時の話を振り返る構成でした。

金曜のレイトショーに行ったんだけど、なんか良かったなあ。マイナーな映画館でね、内容も好きなことだけやってる人たちの自然体でね。

あぁ、人間っていろんな人がいるってことを忘れてたわ。

会社勤めをしてるとその世界が基準になっちゃうので、他の価値観があることを忘れちゃうなあ。視野を広く持ちたいな。

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魔女の新年会@町屋

学生時代の女友達のグループが10人いるんですが、今回新年会をしましょうとY子ちゃんが企画してくれたら、珍しく10人全員集まったという珍しい今年の新年会でした。

女子会、というとなんか語弊がありそうなので、私は「魔女会」だと思っている。なんかね、さすがにこの歳の女性10人も集まると酸いも甘いも噛みわけた感があるよね……

久々(数年ぶり)に会った人も居たけど、みんな変わらなくって面白かったー。しかし話題がですね、嫁姑問題とか子育てとか二世帯同居とか健康不安とか、時間は経ってる感はありましたけども。ちょっとだけ、私は何やってんだかなーと思ったりもした。

皆さん、お子さんとか小さかったりするから、あまり集まれなかったりするんだけど、「今日は初めて両方を夫に預けてきた」とか言ってて、途中で家にメールしてたりして微笑ましかったです。そういや、産む予定は(今は)無いんだけど、皆の育児ストレスについての話は興味深かった。3ヶ月だけだったけど、2歳児をベビーシッターのバイトしたときの、あの感情のふり幅が思い出されたよ。すごいかわいいときと、どうして自分の思うとおりに行動してくれないんだろうという憎さと。自分が完璧主義だとやられちゃうかもしれないね。私とNちゃんは自分たちが「出来ない完璧主義」じゃないかと話してた。

次はお花見あたりで!と言ってたけど、また会えると嬉しいなあ。あと中華は美味しかった!

『「イタい女」の作られ方 / 中村 うさぎ』

「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫) 「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫)
中村 うさぎ
集英社 2009-12-16
内容(「BOOK」データベースより)

大した容姿でもないのにモテ自慢巨乳自慢をする女。彼女らにイラッとくるこの激越な感情はなんなのだろう。身の程をわきまえない、「自画像」の見えていない「イタい女」にならぬため我々は自虐的なまでに「姥皮」という魔法のアイテムをかぶる。結婚とは果たして恋のゴールなのか?枡野浩一との巻末対談では、男と女の自意識のありかた、非対称性を描いて抱腹絶倒。
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確か大昔にたいりさんのコメントで姥皮という単語が出たんですよね。そんで、中村うさぎの近況を知って、いったいこの人はどこまでいってしまったんだろうと思ってみたので、読みました。

単なる変わった人なのかと思っていたんですが、これがなかなか鋭いなあ。

我々(女性)は「ババア」「デブ」「ブス」を恋愛市場において価値の低い女と認定し、彼女らが普通の女性と対等に張り合おうとすることを許さないわけです。「自分より価値の低い女」たちの「勘違い」を攻撃することによって、自分の自意識を確保しようとかなんとか。

「イタい女性とは」を分析しながら、最後は「陳腐なこと」と前置きしつつ普通の意見を言ってたのが意外だった。「恋愛的存在としての魅力ではなく、人間としての魅力が必要」って。

私もイタい人にならないようにせねば。客観性って大事だね。

すごいよRちゃん@新宿

これメモっておくの忘れてました。

前会社の後輩、Rちゃんの話。私より7歳ぐらい下なんだっけな?ギャル!という感じで、非常にかわいくて、よくお酒を飲み、そして突拍子もない行動をとるので話を聞くたびに、いつも心配している方です。

こないだ会いましたが、また一回オーストラリアに戻るというので、それじゃあ一回会いましょうと新宿で待ち合わせ。ここはおねーさんが!と自分が行きたかったお店を2件はしごした。

戻ってきてから、Rちゃんが韓国に旅行に行ってたのは知っていたのですが、またそこでも一波乱も二波乱も起こしてて、本当にRちゃんはすごいなあと思った。ついでにモテる人はちょっと事件の質が違うとも思った。あはは。

とりあえず、Rちゃんが居るうちにオーストラリアに一回行ってみたいんだけど、シドニーからエアーズロックにはさらに10万ぐらいかかるとか言われて、腰がひけている。

特別展ダ・ヴィンチ

20110115.jpgダヴィンチ展なるものに行ってきました。

入場料が1800円で、結構高いなあと思ったんですが、音声ガイドも借りて気がつけば2時間以上も居た!

なかなか面白かったなあ。

ダヴィンチのマルチな才能というのはすごい。芸術だけじゃなくて科学技術分野にも通じているところがね。

彼は「なんで?どうして?」ということが人一倍強かったんではなかろうか。あと物事に対する観察心。すごい細かいところまで、観察してスケッチしている。

モナリザの秘密というのがあったけど、ナポレオンの浴室に持ち込まれて、水滴がついたというエピソードは笑った。浴室の絵だったとは!

『思考のレッスン / 竹内薫 対決 茂木健一郎』

思考のレッスン 思考のレッスン
竹内 薫
講談社 2010-10-13
内容(「BOOK」データベースより)
小学校で落ちこぼれだった薫少年は、筑波大付属高校へ進学して東大の法学部に入学するが、物理学の面白さに目覚め、物理学科へ学士入学。そこで盟友・茂木健一郎と出会う。ところが二人とも大学院の試験に失敗し、それぞれの道を歩み始めることに…。一芸に秀でるのではなく多芸であったからこそ、いまの自分たちがある。彼らの発想の原点を赤裸々に語り明かす。凸凹コンビの人生指南。
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マズイマズイ。一月5冊の目標ですが、やっぱり読書習慣が抜けてるようで、読めてません。

さて、これは竹内薫さんと茂木さんの対談本みたいなもの。そういえば竹内さんの本を読んだことがありましたが、この方は法学部に行ってから物理学部に行ったんだね。茂木さんはメモってないんだけど先日読んだ脳をやる気にさせるたった1つの習慣という本はなかなか面白かった。茂木さんは物理学部出てから法学部に行ったという、二人とも文系と理系を経験してる人からの目線でものの考え方を書いてる本。

面白いのは、理系の考え方。

レストランに入って、セットのメニューを頼んだらウェイトレスがこういいました。
「このセットには、コーヒーまたはケーキがついてます」
このとき注文できるのは? 

とありましたけど、文系だとどっちか一方な感じですが、理系は「コーヒーもケーキも両方」という3つめの解釈があるということ(もしくはどちらも選ばない、とかね)が書いてあってね。あぁそうか。これは確かに理系の考え方だなと思いました。いわゆる真理値表だ。その3つ目の選択肢を考えられるというのはずいぶん違うよね。

そんな面白い!という本ではなかったんですが、ルネッサンス人(多岐の分野に渡って知ってる人)がこれから求められるというのは、そういう時代が来てるのかもなあと思ってみたり。