「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫) 中村 うさぎ 集英社 2009-12-16 内容(「BOOK」データベースより) 大した容姿でもないのにモテ自慢巨乳自慢をする女。彼女らにイラッとくるこの激越な感情はなんなのだろう。身の程をわきまえない、「自画像」の見えていない「イタい女」にならぬため我々は自虐的なまでに「姥皮」という魔法のアイテムをかぶる。結婚とは果たして恋のゴールなのか?枡野浩一との巻末対談では、男と女の自意識のありかた、非対称性を描いて抱腹絶倒。
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確か大昔にたいりさんのコメントで姥皮という単語が出たんですよね。そんで、中村うさぎの近況を知って、いったいこの人はどこまでいってしまったんだろうと思ってみたので、読みました。
単なる変わった人なのかと思っていたんですが、これがなかなか鋭いなあ。
我々(女性)は「ババア」「デブ」「ブス」を恋愛市場において価値の低い女と認定し、彼女らが普通の女性と対等に張り合おうとすることを許さないわけです。「自分より価値の低い女」たちの「勘違い」を攻撃することによって、自分の自意識を確保しようとかなんとか。
「イタい女性とは」を分析しながら、最後は「陳腐なこと」と前置きしつつ普通の意見を言ってたのが意外だった。「恋愛的存在としての魅力ではなく、人間としての魅力が必要」って。
私もイタい人にならないようにせねば。客観性って大事だね。