ジャクソン・ポロック展@東京国立近代美術館

20120420.JPG金曜日は20時まで開いてるとのことで、会社帰りに東京国立近代美術館へ行った。

今回、これに興味があったのは、果たしてこれは芸術というものなのか?表現って何なのか?これに200億円ってどういう価値なんだろう? こういうのを見て何を感じるんだろう?ってとこ。

結局、思ったのは「ちょっと自分でやってみたい(=描いてみたい)」というのだった。この叩きつけたような、誰でも出来そうなペンキをたらした絵は、自分でやってみたら何か違うのかしら。

体験できる場所があればいいのになあ。500円なら参加料払うわ。

あと私と芸術と呼ばれるものの距離は、「私が」どう感じるかであって、必ずしもアーティストの意図がわからなくてもいいんじゃないかと思った。ただバックグラウンドの情報はあったほうが、自分の感じ方も変わるので、それはあったほうがいいかなあ。

いろんな意味で、面白い展覧会だったと思う。

BOOM BOOM SATELLITES@新木場スタジオコースト

20120401.JPG
BOOM BOOM SATELLITES  BRANDNEWCHAPTER -GARDEN OF DELIGHT-

ゲスト:サカナクション

ブンブンにサカナという好みのピコピコ組み合わせで楽しみに行ったんだけど、なーんか開場から変な雰囲気。チケットの半券もぎらないし、ビールは売ってないし。

アルコール無しでライブとか!とぷんすかしていたら、イベンターの方のご挨拶により、ブンブンの川島さんの体調不良により本日の公演が取りやめということが判明。

あらー…と思っていたら、対バンのサカナクションのライブはやるし、なおかつ振替公演も同じ面子であるということなので、逆にタダで一回観られるということで、イベンターの方がトラブル当日にここまで用意できたのがすごいなあと思った。

久々のサカナクションライブは面白かった。でも私はもうぎゅうぎゅうのフロアで踊るとかはできないので、年配用に広めのスペースを用意していただけると嬉しいなあと感じたり。

『調香師日記 / ジャン=クロード・エレナ』

調香師日記 調香師日記
ジャン=クロード・エレナ 新間美也
原書房 2011-12-15
内容説明

「かねてより、調香師は作曲家にたとえられてきが、私はつねづね自分は香りの文筆家だと思っている」と語る、当代一の人気調香師ジャン=クロード・エレナ。
南仏、パリ、日本、ロシア、香港、ベルギーでの一年にわたり、エルメス香水の創作者として、内に秘める哲学、香りに向かう姿勢や日常体験を綴った貴重なエッセイ。
Amazonで詳しく見るby G-Tools

エルメスも香水もよくわからないんだけど、調香師ってどんなことやるんだろうと思いまして。

これはエルメスの調香師である方の個人的日記みたいなもの。やっぱりセレブな生活してるなあと思いつつ(世界を移動したり、アトリエが田舎にあったり)、香りをどうやって捉えているのかという点は面白かった。

天然素材ではなく合成香料無しには今の香水はできないこと。ローズにしてもローズそのものの匂いがあるわけではなく、組み合わせであること。彼が香水を作るときは、自分のイメージを形にするべく、香りを作っていくこと。だから最初の出だしは言葉やインスピレーションみたいなものであること。「小悪魔的」「惚れ惚れする」とか。

全体的には「ふーん」という感じなんだけど、やはり全く知らない世界のお仕事は面白い。あと、この本に出てきた香りをちょっと聞いてみたくなりました。

『Grinding Sound / TOKYO No.1 SOUL SET』

Grinding Sound(DVD付) Grinding Sound(DVD付)
TOKYO No.1 SOUL SET

avex trax 2012-03-14

Amazonで詳しく見る by G-Tools

たまには音楽も記録。

三年ぶりのオリジナルアルバムなんだけど、USTでのLIVEを観てたら良かったので購入。

「Runaway」のリフが格好いいのと、「春は、今、、」で和む。普通、こういう音楽アルバム添付のDVDは観ないんだけど、HALCALIのブギーバックの振り付けが可愛かったので一回は観た(笑)

TowerRecordに買いに行ったんだけど、値段をみてたら、Amazonのほうが安かったのでその場でiPhoneでAmazonへ注文したという経緯あり。そういうもんなの?

『ようこそ断捨離へ / やましたひでこ』

ようこそ断捨離へ モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術 ようこそ断捨離へ モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術
やましたひでこ
宝島社 2010-06-11
内容(「BOOK」データベースより)

断捨離とは、不要・不適・不快なモノとの関係を、文字通り、断ち・捨て・離れ、引き算の解決方法によって停滞を取り除き、住まいの、暮らしの、身体の、気持ちの、人生の、新陳代謝を促進する…断捨離は、不思議です。断捨離は、伝染します。断捨離は、面白いです。つかわないモノは手放す!ためらっている自分に踏ん切りをつける本。
Amazonで詳しく見る by G-Tools

たまたま図書館にあったから読んだけど、「実録!断捨離!」という感じで、別に他人の例は私には必要ないなあと思った。

この思想は前に読んでいたのでわかったけど、入門編ではないのじゃないかしら。捨てよう!と思う気分は盛り上がるんですけどね(笑)

というか本当に8割の物は要らないんだよなあ。選別が面倒だとすれば、ぜーんぶ捨ててしまえばいいんだろうけど。

ん!ひらめいた。断捨離貯金を始めるというのはどうだろう。たとえば、文房具を全部買いなおしたらいくらかを考えて、その金額が貯まったら使っているもの以外、ぜーんぶ文房具関係を捨てる。そして足りない分だけ買いなおす。面白い気がするな……。

『シッダールタ / ヘルマン・ヘッセ』

シッダールタ (新潮文庫) シッダールタ (新潮文庫)
ヘッセ 高橋 健二
新潮社 1971-02
<内容紹介(裏表紙より)>
シッダールタとは、釈尊の出家以前の名である。生に苦しみ出離を求めたシッダールタは、苦行に苦行を重ねたあげく、川の流れから時間を超越することによってのみ幸福が得られることを学び、ついに一切をあるがままに愛する悟りの境地に達する。
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

すごい久しぶりにヘッセを手にとった。

今年も3ヶ月終わろうとするのに一冊も本読んでいないし、今読んだらどう思うのかしらというのもありまして、まずは薄い本からと。これ読んだことなかったのかなあ、まったく記憶がなかった。ちなみに仏陀の若いときの話を小説化したのかと思ったけど、仏陀そのものではなく同じ名前の、でも「生きるとはなにか」を求道してる人の話。

身分の高いバラモンに生まれながら、そこには答えがないと、沙門という何も持たない苦行者になり、遊女カマーラから愛の享楽を学び、お金持ちの事業者となり、またそれらを全て捨てて川の渡し守となり、川の流れから学ぶ。これはすごい求道者だなあ。聖俗あわさって人間っぽい。

これが答え、というのがわかったわけではないのだけど、気になったフレーズをいくつか。

「(略)あなたの内部には静かな避難所があって、あなたはいつでもそこへ入って、そこを家とすることができます。私もそうすることができます。だが、そういうところを持つひとはほとんどありません。実際は誰でも持ちうるはずなんですが」

「(略)さぐり求めるとは、目標を持つことである。これに反し、見いだすとは、自由であること、心を開いていること、目標を持たぬことである。おん僧よ、おん身はたぶん実際さぐり求める人であろう。おん身は目標を追い求めて、目の前にあるいろいろなものを見ないのだから」

悟りの境地、「いっさいをあるがまま愛する」というのは俗人の私には難しいなあと思いつつ、でもまだ人生長いからわからんわなーとも思ってみたり。

やっぱり本を読むのは考える機会が与えられて良いね。

『Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』

20120307.JPGヴィム・ヴェンダース監督のブエナビスタソシアルクラブ というドキュメンタリー映画が好きだったんですが、同じ監督が撮ったドキュメンタリーということで観に行った。

ピナ・バウシュという舞踊家を題材にした3D作品で、私はいつピナが出てくるのかと待っていたんだけど、内容は彼女が監督を務めるヴッパタール舞踊団の踊りがメインでした。そこに過去のピナの映像を挟む感じ。

しかし、こういう機会でもなければ、この系統のダンスなんて全く観ないので、ある意味面白かった。「観るものの五感を揺さぶる」とあるんだけど、本当にそう。快だけじゃなくて、気持ち悪いとか、落ち着かないとか、そういうのを感じるダンス。こういうのをコンテンポラリーというのだろうか。

語彙が足りないので、うまく表現できないのだが、印象に残る作品ではありました。理解できる/できないは置いといて。あと3Dメガネが重すぎて疲れるので、もうちょっと改良されないかなあと思う。

ファビオ・ハーゲル・セステート@中野サンプラザ

20120209.jpg友達がタダ券あるよーと誘ってくれたので、タンゴを聴いて参りました。

タンゴは大昔で本場(ブエノスアイレス)で聴いたことはあったんだけど、やっぱり歳とって聴くと違うなあ。哀愁のあるバンドネオンの音や、音階にぐっとくるときがあった。バンドネオンが欲しくなったー!

踊りの競演もあったんだけど、タンゴダンサーの女性の魅力的な肉体に惚れ惚れだわ。すごいなー、胸とかおしりとか出るとこがでて、それでいてセクシーって!男性のほうは濃いい感じなので、私の好みとは違ったのですが(聞いてないか・笑)。

帰りに友達と飲んで帰ったんだけど、生ビール4杯ぐらいで、お店の人に「お強いんですね?」とか言われて二人して驚愕。えー!だってビールじゃん!まだ4杯じゃん!……とは言わなかったけど、世の中の基準を知ってちょっとショックでありました。

続きを読む ファビオ・ハーゲル・セステート@中野サンプラザ

OKYO No.1 SOUL SET 全て光@恵比寿 Liquid room

20111229.jpg今年最後のライブは、ソウルセットでした。

写真はその前に寄ったお店の、鹿肉のラビオリホワイトクリームソース。美味しかった!ちゃんと、友人と2011年の振り返りを月別にも行ったし。手帳を見返してみると、前半はとあることをひきずっていて我ながら苦笑い。あと空白の月間とかあって何してたんだろね?というところ。

さて、久々のソウルセットでしたが、私はパフォーマンスよりも箱の狭さが久々で、ああいう低音が響く狭い場所っていいなあと思いました。でも人が入りすぎて、落ち着いて見られるわけでは無いんだけどもさ。

でも古い曲など聴いて、うわぁときたのもあった。友人は久々にBikkeに胸キュンとおっしゃっておられましたが・笑。

『恋する天才科学者 / 内田麻里香』

恋する天才科学者 恋する天才科学者
内田 麻理香
講談社 2007-12-20

内容紹介

「イケメン」科学者の知られざる素顔が蘇る
愛とロマンに生きたシュレーディンガー、女嫌いで喧嘩好きだったニュートン、女癖が悪かったアインシュタインなど、「イケメン」科学者のダークサイドを描きだす
Amazonで詳しく見る by G-Tools

内容紹介が物語っていると思いますが、科学者と呼ばれる人々の私生活(人となりとか女性関係とか)を描いた本。読み物系ですね。

普通におもしろかった。仕事ぶりは素晴らしくても女性にはだらしないな~とか思うと、一気に親近感が増したりする(笑) 共通して思ったのは、家庭的に一途だと好感度があがるということ。仕事もできて、奥さんを一途に愛するなんて、まあ素敵(はぁと)ってところかしら。

猫のパラドクスで知られるシュレーディンガーがひどかった。クリスマス休暇に「妻ではない恋人」と休暇にでかけ、「エロス(性愛)の爆発」によりインスピレーションを受けるとか!!そして妻の他の第二夫人に子供が産まれたら、妻と妾と同居生活を送るとか。そして第三の人にまた子供できるとか!すごいな。

そして意外にもアインシュタインも結婚生活はうまくいってなかったようで。最初の妻と離婚した後のお相手は母親と娘の両方に惚れたりとか。ないわー。それで選んだのは母親だったらしいけど(当たり前)、やっぱりないわー。

どんな偉人でも、やっぱり男の人は男の人ですなあと思いながら読みました。