『Xの悲劇 / エラリー・クイーン』

Xの悲劇 (角川文庫) Xの悲劇 (角川文庫)
エラリー・クイーン 越前 敏弥
角川グループパブリッシング 2009-01-24
内容(「BOOK」データベースより)

満員電車の中で発生した殺人事件。被害者のポケットからは、ニコチンの塗られた針が無数に刺さったコルク球が発見された。群衆ひしめく巨大なニューヨークで続く第2、第3の大胆な殺人にも、目撃者はいない。この難事件に、聴力を失った元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンが挑み、論理的で緻密な謎解きを繰り広げる。20年ぶりの決定版新訳でよみがえる、本格ミステリの不朽の名作。

あら、やだ。面白いじゃないの。

推理ものは好きだけど、エラリークイーンは読んだことがあるかないかよくわからないレベル。ギャグでしかないのだが、先日「容疑者Xの献身」を読んだので、Xといえば…と唐突に繋がって読んだ。

確かにこれ、読者に情報が開示されているので、本気で読んだら犯人当てができるんじゃないのかしら?私は全然違うところを追っていたなあ。そしてまた、探偵役 ドルリー・レーンにまつわる環境もなんというか、雰囲気があってよい。

4部作らしいので、続けて読んでみたい。

『容疑者Xの献身 / 東野 圭吾』

容疑者Xの献身 (文春文庫) 容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 2008-08-05
内容紹介

数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか

Amazonで詳しく見る by G-Tools

人生2回目の東野圭吾。思い返せば 2008年に友人から薦められていたのがびっくり(笑)

実は途中でなんとなく展開は読めてしまった。あのトリックは思いつかなかったけど、たぶんあのあたりの人が関係あるんだろーなーとは思ってた。

そして4年前は思わなかったのに、いまや湯川助教授が脳内で福山くんでしか再生されない…!刷り込みって怖いわ。

正直、直木賞ってこんなレベル?とも思うけど、まあいいのかも。しかしストーカーと純愛の境目ってなんだろう。相手に迷惑かける・かけないなのだろうか。こういうのも愛の形のひとつか。

『見知らぬ妻へ / 浅田 次郎』

見知らぬ妻へ 見知らぬ妻へ
浅田 次郎
光文社 1998-05

内容(「BOOK」データベースより)

愛しているから、別れるあなたへ。浅田次郎が魂を込めて贈る8つの涙の物語。
Amazonで詳しく見る by G-Tools

会社の人がはい、と机に置いていったので、読んでみた本 (たぶん家に持って帰るのが面倒くさいので、私に渡した)。

浅田次郎はあまり読んだことがなく興味もなかったのだけど、こういう男女の人間関係を書くのか。うーん、人生経験浅いんで、あまり得意なジャンルではない。たぶん今後もあまり読むことはないだろう。短編小説集なので読みやすいことは確か。

人から渡されなければ、きっと読まなかったので、そういう意味では良い経験。

しかし、彼はこういう本を読むんだ、ふーん。と別の意味で興味深かった。

特撮博物館@東京都美術館

20120928.JPGそろそろ有給を使っていかないと、消化できなそうなので平日休み。

深川あたりを流しつつ、ついでに庵野秀明館長の特撮博物館を観てきました。うーん、これは好きな人には好きなんだろうけどね。私はまあ特に興味もない部類なので、「へー」とは思うけど特に思いいれもなかったです。巨神兵はナウシカとエヴァが合体したような映画でした。ちょっと導入の姉弟の展開がベタだったけど。

平日にも関わらず人が多かったので、平日で正解だったのか。

ついでに深川七福神を流したんだけど、地元すぎてご朱印をやってなかったり(1月限定だとか)、ちょっと粗のある七福神のご朱印収集。まあそれもそれでよし。

これから月2回ぐらい休んでいきたいんだが、できるかなー?

ほんのまくらフェア 解答編@紀伊国屋

20120922_1.JPGこの写真で雰囲気がわかるかな?新宿紀伊国屋書店で、~「ほんのまくら」フェア 書き出しで選ぶ100冊 ~ というのがやっていて、友人と参戦してたのですよね。

ほんのまくら、というのは紀伊国屋さんの造語みたいですが、要は本の冒頭の一文。棚には出だし一文のみのカバーがかかっており、タイトルも作者もわからない。まさに本の闇鍋状態。これがなかなかおもしろい感じで、例えば、私が気になった冒頭などは以下。

  • 空港の街。ここの空は煙霧で錆ついていると将軍は思った。
  • 昨日、心当たりのある風が吹いていた。以前にも出会ったことのある風だった。
  • 水のように澄んだ空が星を潰し、星を現像していた。
  • 賭けをした男が牛の体内にもぐり込む。
  • トンプソンが殺すべき男はおかまだった。

どうですか、それってどういう話?!と気になりません?

そのフェアの解答編があるというので、ペーパーをもらいに新宿までふらっと行ってきました。えー、この本があの出だしだったの?と思うのもあったし、ちょっとこれは読んでみたいなと思う本もあったり、やっぱり本との出会いっていろんな縁があるなあと思います。

続きを読む ほんのまくらフェア 解答編@紀伊国屋

『ボブ・マーリー / ルーツ・オブ・レジェンド』

20120919.JPG水曜日サービスデーで1000円でした@角川シネマ有楽町

レゲエアーティスト ボブ・マーリーのドキュメンタリー。144分もあったので、眠くならないか心配だったんだけど、いやー、これがなかなか面白かった。

時系列どおり、生まれた場所からガンで亡くなるまでを、周囲のインタビューや、昔の映像などで構成している。なるほど、ずいぶんと宗教(ラスタファリズム)が背景にあったんだ。だからあんなに人類的な愛を歌えるんだなあ。

しかし驚いたのは、21歳で結婚し、そのあと7人の女性と付き合い、11人の子供がいたということですよ!自分は西洋の制度に縛られない、と言い放つボブ……。しかし、シャイで孤高のカリスマはそんな振る舞いでも、女性から恨まれていない。すごいね。しかしその話を知ったあとで、名曲「No woman, No cry」を聴くとちょっと感じが変わるってもんだ。

しかし彼が36歳の若さで亡くなったのは残念。もし生きていたら、どんな世界になっていたんだろう。

World Happines 2012 @ 夢の島

20120812.JPG私の2012年夏も終わりかな。

と、暮れ行く空を見上げながら思った夏フェスの一幕。

毎年夏フェスに行ってましたが、今年はかつてなくダメで、暑い!と木陰でほとんど寝てた。太陽で屋外で音楽でビールというのは、すごく大好きなんだけども、年々参加の仕方が変わってきていると思う。

アーティストでは岡村靖幸が良かったんだけど、三回もつかまってまだ復帰できるというのもすごい。あと80年代バブルを感じて、ノスタルジックな気分になりました。連れは若い人たちが「どうして岡村ちゃんの曲を知っているんだ?」と首を捻っていたけど、「モテキ」の影響らしい。

しかし二度と同じ時間は無いんだから、その時々を楽しまないといけないなあと、心底思ったのでした。来年どうしてるかなんてわかんないわ。

『ザ・シークレット / ロンダ・バーン』

ザ・シークレット ザ・シークレット
ロンダ・バーン 山川 紘矢
角川書店 2007-10-30
内容(「BOOK」データベースより)

「偉大な秘密」の片鱗は何世紀にもわたり文学、宗教、哲学等の口承伝説の中に見出されてきました。(略) この本では、あなたのお金、健康、人間関係、幸せ、世の中との関係など人生のあらゆる面において、「秘密」をどのように使うかを学ぶことができます。あなたは自己に内在する未開発の力を理解し始めるでしょう。それが明らかにされるに連れて、あなたの人生のあらゆる面が喜びで満たされるでしょう。この本には、「秘密」を実践して、健康、富、幸せを手に入れた現代の師達の叡知が紹介されています。(略)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

いやいやいや。こういう眉唾物の話を信じてるわけではないのです。

ただこの半年ぐらい、自分でも負のオーラが漂ってるなーと思っていて、どこかで「引き寄せの法則」という話を見て、有名な本のようなので読んでみるかと思った次第。

なるほど、人の思念が現実化するということですね。つまり「こういうのが嫌だな」と思ったら、それを引き寄せてしまうということ。このあたりはなんとなくわかるなあ。嫌い嫌いと思ってると、その嫌いなものを引き寄せてしまうというのはあるのかもしれない。

つまり やりたい/なりたいものがあって細部まで想像できるようになったら、それが現実化するということか。なんかそれは思い当たる節があって、好きな人が居てもその人とうまくいく未来が想像できなかったら、うまくいくはずもないよね、という感じなのかな。

あと良かった一説は、マザーテレサが、「戦争反対の集会には出席しません。平和のための集会を開くのでしたら、私を招待してください」と言うくだり。反なんとかじゃなくて、目的のほうを掲げるというのはいいなと。それは今の反原発をみて強く思ったりする。反原発はわかった。じゃあどこを目指すの?

人の強い思いは現実化する、というのは私も昔から思っていたので(宇宙生成の最初のインパクト/物事が動き始めたきっかけは誰かの思念だと信じてやまない)、思考の方向には注視したほうがいいなと思った読後感でした。本自体にはあまり内容はないと思うけどね。ポジティブなほうが良いには良いんだよなー!

 

サカナクション&ブンブンサテライツ@スタジオコースト

20120623.jpg先日のライブの振替公演。

残念ながら連れが体調不良だったので一人で行ってきたんだけど、楽しんだ!

するするっと人ごみを通り抜け、後ろのすみっこで観てたんだけど、サカナクションは相変わらず素敵だし、ブンブンの川島さんは礼儀正しく左右正面45度の挨拶してくれて好感度上がるし、重低音が響いて楽しくもお腹がすいた一時でした。

もうちょっとスキマのあるライブがいいんだけど、あの暑い空間も醍醐味ではあるなー!次の日、やっぱりどこか身体は痛かったのだけど。ははは。

草間彌生@埼玉県立近代美術館

20120513.JPG草間彌生 永遠の永遠の永遠

ということで、水玉の草間さんを観に遠路はるばる埼玉へ。相変わらずの強迫観念満載だった。

でもやっぱり最初に森ビルで見たときの衝撃は薄れてきたかなあ。それでもこの歳で、このバイタリティはすごいと思う。

作品は先日NHKでドキュメンタリーにもなっていたやつが多かったかな。近くでみるとタッチは荒いかなと思ったけど、「愛はとこしえ」というモノクロのシリーズは、うわっ…という気持ち悪さ/怖さ だった。

タイフェスが代々木でやっているというので、原宿駅まで行ってみたけど、あまりの人の多さに嫌になって止めて新宿に戻ったという。フェスはほどほどの人数がいいと思うの。

続きを読む 草間彌生@埼玉県立近代美術館