調香師日記 ジャン=クロード・エレナ 新間美也 原書房 2011-12-15 内容説明 「かねてより、調香師は作曲家にたとえられてきが、私はつねづね自分は香りの文筆家だと思っている」と語る、当代一の人気調香師ジャン=クロード・エレナ。
南仏、パリ、日本、ロシア、香港、ベルギーでの一年にわたり、エルメス香水の創作者として、内に秘める哲学、香りに向かう姿勢や日常体験を綴った貴重なエッセイ。 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
エルメスも香水もよくわからないんだけど、調香師ってどんなことやるんだろうと思いまして。
これはエルメスの調香師である方の個人的日記みたいなもの。やっぱりセレブな生活してるなあと思いつつ(世界を移動したり、アトリエが田舎にあったり)、香りをどうやって捉えているのかという点は面白かった。
天然素材ではなく合成香料無しには今の香水はできないこと。ローズにしてもローズそのものの匂いがあるわけではなく、組み合わせであること。彼が香水を作るときは、自分のイメージを形にするべく、香りを作っていくこと。だから最初の出だしは言葉やインスピレーションみたいなものであること。「小悪魔的」「惚れ惚れする」とか。
全体的には「ふーん」という感じなんだけど、やはり全く知らない世界のお仕事は面白い。あと、この本に出てきた香りをちょっと聞いてみたくなりました。