鬼太鼓座xOKI@新宿文化センター

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鬼太鼓座xOKI ~和太鼓とアイヌ音楽~

@新宿文化センター 19:00~

こんぷ組kj に教えてもらって行ってみました。kjお勧めは アイヌ音楽のOKIさんです。この方、トンコリという楽器を復活させた人で、その音を初めて聴いたんだけど、いい音だった。ウッドベースのようなギターのような(音はオフィシャルサイトでいくつか聴けるようです)。

アムネスティ主催ということで椅子のある席だったんだけど、彼はOKI DUB AINU BAND というのもやってるらしく、野外でダブミュージックだったら気持ちよさそうだなあと思った。のんびり聴いてみたい。

もうひとつは鬼太鼓座という和太鼓グループでした。和太鼓なんて小学校の芸術鑑賞で観せられた以来なんじゃないのかしら。太鼓は体力いるんだろうとは思ったんだけど、叩き手の男の人が最後に締め込み姿(ふんどし)でやってたんだが、良い身体してたわー。練習以外の筋トレ時間が知りたいわー。

自分じゃ選ばない(選べない)演目だったんで、新鮮で面白かったです。他人の伝手で出会うものもいいなあ。

あとは相変わらず kj がイカしてるので、エネルギーを感じたなあということでしょうか。波がきてる人(走ってる人)は陽のオーラがあるなあ。基本的に陰性のわたくしなので、たまに会うと素直に感服する。マイナス20度の自然の世界の感想をぜひ聞きたい。また数年後よろしく。

『新宗教ビジネス / 島田 裕巳』

新宗教ビジネス (講談社BIZ) 新宗教ビジネス (講談社BIZ)
島田 裕巳
講談社 2008-10-02
内容(「BOOK」データベースより)
新宗教はどんなテクニックで金を集めるのか?人の心を操って100億円のカネを集める謎の組織。テレビ・ショッピング、セールス・トーク、ネットワーク・ビジネスとの意外な相関性。創価学会、真如苑、阿含宗、大本、天理教など、巨大教団のヴェールに包まれた「ビジネス・モデル」の正体。
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ぱらぱらと読んだら、知ってる宗教のことにも言及されていたので興味が湧いて読了。

10年以上前かなあ、その宗教は友人に誘われまして、内容があまりにオカルトチックだったから「どういうことだ?」と、数回行ったことがある程度なんですが。あれをどうして信じられるのか私にはよくわからんかったが、占いみたいなもんだったのかなあ。ただ、お金を強制することはないのでどうやって運営してるんだろうと思ったのですが、こういう仕組みが裏であるのか。

この本はどのように各宗教がお金を集めているかを書いているんだけど、いろいろと団体側も工夫しているのですね。しかし、こうみると話題のネットワークビジネス・マルチ商法も一緒の仕組みだなあ。一時期、元民主党の議員がネットワークビジネスを擁護していたが、どうして擁護できるのかが謎だ。

特別新しいことがあったわけではなく、ふーんという感じの読了後です。

『きのう何食べた?2 / よしなが ふみ』

きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC) きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC)
よしなが ふみ
講談社 2008-11-21
<wikiからあらすじ>
年齢の割には若々しい外見の弁護士筧史朗と、その同居人で人当たりの良い美容師矢吹賢二。2LDK、食費月2万5千円で暮らす二人の毎日を食生活メインに展開する物語
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基本的にマンガは日記に記録してないんだが、今日たまたまこれに載ってたカレーうどんを作って食べたので。

庶民レベルで毎日の献立を考えている人には面白いマンガだと思う。ゲイカップルの話だが、そんなにゲイゲイしくないし。今後、ここに載ってるレシピをいくつか試すことになるであろう。

「むーしゃむーしゃ シアワセ~♪」

『神秘学マニア / 荒俣 宏』

神秘学マニア (集英社文庫―荒俣宏コレクション) 神秘学マニア (集英社文庫―荒俣宏コレクション)
荒俣 宏
集英社 1994-07

内容(「BOOK」データベースより)
古代から世界の暗部を支配してきた神秘学。それは哲学や思想として人間の風俗、文化までをも巻き込んで闇の中に連綿と伝えられてきた。オカルト学の巨人・荒俣が、20年に及ぶ神秘学の研究をここに集大成。時代や地域を超え、人智をも超えた怪奇な現象に今、光があてられる。散逸していた原稿を集め新たに編んだオリジナル文庫の決定版。

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この日記のコメントで江戸の風水ネタを思い出し、そういえばこの元ネタって荒俣先生から学んだのよね、という流れで読んだ。荒俣先生がいろんなところで書いた文章をまとめて一冊にしたようで、いわば神秘学のトリビア的な本でした。へぇーへぇーへぇーってな具合。

いろいろ語られていたこの本ですが、なかでも面白かったのが「魔法使いのための宇宙方程式入門」というピュタゴラス派の数秘術を解説していた章。ピュタゴラスといえば三平方の定理でも有名ですが、彼らは宇宙は数に支配されると考えていたため、√2 の存在を許せなくて門外不出の秘密にしていたそうです。あと音楽も大事にしていた彼らですが、トニックウォーターなどのtonic、もともと強壮剤を意味するこの単語も トーンtone から生まれていて、彼らが音楽で治療をしていたからなんだって。へぇへぇへぇ。

ピュタゴラスだけではなく、興味深いのが数字の持つ力の解説。日本でも4は死に繋がるからよくない、とか8は八で末広がりで良いとかあるけど、それの西洋版みたいなもの。簡単に1と2と3を説明すると、1は奇数でいつも中心に1が存在するから、神の属性。転じて「善」「単」「右」を獲得し、さらに奇数と偶数を混ぜあわえても奇数になるところから、「優位者」または「男性」の属性。2は中心に神をもたなかったおかげで、悪と女性的な弱々しさをあらわす数字になり、「受身」「女性」「左」といった陰の属性。3は神と悪魔の合体(1+2)であり、一段高位のハーモニーをつくりだす最初の数。ピュタゴラスは、始まりと中心と終わりがすべて含まれているから3を完全数と読んだ。そして2だと線だけど3になると広がりをもつので、世界に想像と拡大をもたらす、らしい。

西洋の昔の絵や建築を見ると、シンボル的なものが多く使われているので、こういう意味もあるのかなあと思いつつ鑑賞するとより楽しい(こともある)。何はともあれ、分厚かったけど楽しい本でした。

『図書館戦争 / 有川 浩』

図書館戦争 図書館戦争
有川 浩
メディアワークス 2006-02
内容(「BOOK」データベースより)
正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
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「涼宮ハルヒ」以来のライトノベル。昨今、人権擁護法案や児童ポルノ規制法案などの話題と共に図書館が舞台だというのが面白そうだったので、読了。

が。やはりラノベだなあ。作者も月9ドラマ風と言ってたし、思いっきり少女漫画でした。普通口調の若い女の子が話す小説が久々だったせいもあるか、どうも慣れなかった。設定は面白かったんだけどね。かなり図書館にはお世話になっているし、「図書館は何をする場所なのか」とか考えるのは面白いけど。あと中途半端にミリタリーなのもマイナス。

中高生の頃に読んでいればきっと面白かったのかもしれませんが、今の私にはイマイチでした。続きは読まないと思う。ただ司書の資格を思い出して、学生時代に取っておけば…!と意味無く思った。面白そうよね、司書。

『子どものための哲学 / 永井 均』

子どものための哲学 講談社現代新書―ジュネス <子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス
永井 均
講談社 1996-05-20
出版社/著者からの内容紹介
悪いことをしてなぜいけないか。ぼくはなぜ存在するのか。この超難問を考える。青年の哲学・大人の哲学・老人の哲学――子どもの哲学の根本問題は、存在である。森羅万象が現にこうある、というそのことが不思議で、納得がいかないのだ。ここでは問いは、どうしたらよいのか、ではなく、どうなっているか、というかたちをとる。人生や自己が問題になる場合でも、それは変わらない。存在論はもちろん、認識論や意味論、そして科学哲学や言語哲学のすべての根底には、子どもの哲学がある。哲学発祥の地古代ギリシャでも哲学の徒は〈子ども〉だった。ローマ人やヨーロッパ人の多くは、意味もわからず、そのまねをしてみただけだろう。青年の哲学の根本課題は、人生である。つまり、生き方の問題だ。いかに生きるべきか――このひとことに青年の問いは要約される。――本書より
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前に読んだ本が面白かったので、読んでみた。うん、読んでよかった。

題名に惑わされますが、決して<子ども>用の本ではありません。私も一生懸命読んだつもりなんだけど、解釈できない部分は目がすべったので、ちゃんとすべては読みこなせなかった。しかし今更なんだが、この本のおかげでうっすら思っていたことが言葉としてクリアになったのよ。

曰く、「他人の哲学なんて、たいていの場合、つまらないのがあたりまえなのだ。おもしろいと思うひとは、有名な哲学者の中に、たまたま自分によく似たひとがいただけのことだ、と思ったほうがいい。」ってこと。

考えれば当たり前なんだけど、学生時代はそれをわかってなかったんだな。授業で、他人の哲学書を読むときに全然わからないのって、それが「他人の」哲学だからなんだね。でも本来、哲学は「自分の」哲学であるべきなんだよね。それが誰にも理解されなくてもそれを問題として考え続けるのが「哲学する」ってことと著者は語ってる。どうも “哲学をする=哲学者の思想を学ぶ≒哲学史を学ぶ”ような流れが学校にはあったからなあ。ああいうのは、「誰がどういう考えを持っていて、これは自分の問題と似てそうだから考えを拝借しよう」ぐらいのスタンスで良かったんだな。

あと、著者は子どものころから「ぼくはなぜ存在するのか」ということを考えて、そこから他者と自分の差異や世界の構造なんかを考えていた。この「自分と他者の違い」は、かなり私にぐっときた。私もずっと似たような問題を考えていて、詳しくは語らないけど結論は「他人とはわかりあえない」なんだな。永井さんはそこまで言ってないけど、子どもの頃から考えてきた筋道がきちんとしていて、なるほどなあと思った。哲学する人はこうやって考え続けていくんだな。もう1つの問いの「なぜ悪いことをしてはいけないのか」は “道徳”について語っているんだけどよく読みこなせなかったのでパス。

わたしの問題が一番たいへん。だってわたしの問題だもの。

こんなコピーがあったような気がするんですが、他の人には理解されないかもしれない自分の問題を考え続けてもいいのです、むしろ考えろ と後押しされたような本でした。面白かったのでまた他の本も見てみよう。

『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? / 西村 博之』

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14) 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)
西村 博之
扶桑社 2007-06-29
内容紹介
1999年に開設した『2ちゃんねる』。閉鎖やドメイン差し押さえに関する、噂や報道が幾度となくありました。2006年頃からは書き込みに関する裁判問題で、報道されることが増えています。しかし、インターネットの構造を考えると、“潰すほうが大変”であると管理人のひろゆき氏は説明します。本書では、2ちゃんねるの管理運営を通じ、ひろゆき氏が考えるインターネット論を展開。数多のインターネット賞賛本とは異なる、技術者であり、“ネ申”であるひろゆき氏が考えるインターネット“進化論”となっております。また、IT系ジャーナリズムの第一人者・佐々木俊尚氏、カリスマプログラマー・小飼弾氏との対談も圧巻です。
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2ちゃんねる好きなんですけどね。でも、どうしても暗い部分だけがアピールされてしまって、人前では2ちゃんユーザーと言ってはいけないような雰囲気がありますな。最近は暇ゆえに2ちゃんをよく見てるので、みんな大好き管理人「ひろゆき」が本を出しているのかと軽い気持ちで手に取りました。

読んで驚いたのは、ひろゆきって頭良かったんだなあということ。彼の時代の空気の読み方はすごいんじゃないのか?基本的にネガティブなのがいい。梅田望夫(そういやweb進化論読んでないや)やweb2.0をこきおろすのには笑った。あとはインターネットの世界をいくつか語っていたけど、googleやヤフーの検索サーバーが日本にないということが「著作権にひっかかる怖れがあるから」というのには言われてみて、あぁそうなんだと。winny問題もそうだけど、法律と技術革新はどちらが人のためになるのかね。

あと、ひろゆきの有名な言葉で「うそはうそであると見抜けない人には(掲示板を使うのは)難しい」というのがありますが、実際 2ちゃんでの真実率はどれくらいなんだろうね。私も洗脳されやすいんで気をつけてはいるんだけども、結構流されてます。「衆愚」の話題も出てたけど、集合知が正しいとは限らないわけだしなあ。しかし、目からうろこだったのはスラッシュドットもはてブも多数決(ユーザーが採点する)だということ。そりゃそうだよな。となると、民衆の民度が低い場合は「集団愚」に陥って暴走したりすんのかな。でもそれが悪いって誰がわかるのかな。やっぱり頭のいい一部のエリートが民衆をコントロールすんのかな。とかつらつら考えた。こんなとこにもドストエフスキーか。

特別展 スリランカ

特別展スリランカ

“インド洋に浮かぶ宝石”スリランカの至宝を一挙公開!!

 「光り輝く島」という意味を持つスリランカ。紅茶や宝石などで世界的に有名な同国には、長い歴史の中で人々が育んできた素晴らしい文化が存在します。

 本展では、スリランカ政府の全面協力により出品が可能となった仏像やヒンドゥー神像、仏具などの国宝級を含む宗教芸術の至宝品や、美しい宝石をふんだんにあしらった宝飾品の数々など、約150件におよぶスリランカ美術の粋を一堂に集めて展覧いたします。美術品展示の他にも、同国が誇る数々の世界遺産や遺跡に描かれる壁画などをパネル展示し、スリランカの豊かな歴史と文化をわかりやすくご紹介します。

【日程】
2008年9月17日(水)~11月30日(日)
【会場】
東京国立博物館表慶館(上野公園)

【入場料】
前売券は7月上旬、主要プレイガイドで発売します。
〈前売券〉一般1000円、大学生800円、高校生600円
〈当日券〉一般1200円、大学生1000円、高校生800円
※中学生以下は無料。

(これは5/13の”自分メモ”の追記です):

フェルメール展のついでにこちらも行ってみました。コメントのkuroちゃんはお忙しそうですので(笑)。

思ったよりも規模は小さかったのが残念なんですが、かなり楽しめました。私は全然スリランカの歴史・文化を知らないのですが、イメージはもっと純然たる仏教だったのですね。しかし展覧されていた仏(見仏記風にブツとお読みください)は、扁平な日本風もあればバッキュンボンなヒンズー風もあったのです。というかむしろヒンズーが多かった。これにはびっくり。そうか、スリランカはそりゃ地理的にもインドの影響強いですなあ。

友人Mとは一緒にインド行った仲なので、「これシヴァ神だよねえ」「カジューラホの遺跡にありそう」「これ君が好きなガネーシャ」などと懐かしく鑑賞しました。しかし何より痺れたのは、世界遺産だというシギリヤ・ロック。オーストラリアのエアーズロックを思い出させるようなでかい岩で、入り口がライオンの足なの(ライオン・テラスとか言うらしい)。かっこよすぎる!!しかもダンブラという町にはでかい涅槃像もあるらしいし、スリランカ行ってみたーい!!

と、いきなりテンションあがりました。人も少ないし良いペースで見仏できましたよ。仏(ブツ)はいいねえ。

フェルメール展

20081118.jpg大学時代の友人Mが平日代休で行かない?と誘ってきたので、私も一緒に上野に参戦してきました。フェルメールはこないだのオランダ訪問でも観て来たので、観たいなあと思っていたのだ。

詳しくはフェルメールのwikiを参照していただければいいと思いますが、この人名前は有名だけど謎ですよねえ。作品数が極端に少ないというのもあるけど、贋作事件など美術界をドラマ仕立てにしたら避けて通れないんじゃないかという感じ。

会場は平日だというのに混んでたー!12時半到着で40分待ち。これが休日だったらどうなるんだろうか。怖ろしい……。

フェルメールは7点ほどありました。全作品の5分の1ぐらいということは結構すごいんじゃないかしら。やはり光と構図がすごい。自分であの絵を描こうと思っても絵の具の何色を使っていいのかまったくわからない。写真みたいだなあと思ったりもするんですが、よく観ると絵だというぼやけ具合が絵の力かと思いました。でも混みすぎ。あれがもう少しゆったりと観ることができたらなあ。日本じゃ無理かなあ。

一点後悔したのは、オランダ訪問時に無理してでも「真珠の耳飾りの少女」を観てくるべきだったかと思ったことでした。もう行く機会がないかなあ。

『ディベートの基本が面白いほど身につく本 / 太田 龍樹』

ディベートの基本が面白いほど身につく本―論理力・説得力・対人力が高まるトレーニング (知りたいことがすぐわかる) ディベートの基本が面白いほど身につく本―論理力・説得力・対人力が高まるトレーニング (知りたいことがすぐわかる)
太田 龍樹
中経出版 2007-04-10
内容紹介
ディベートというと、多くの人が「論理的能力が求められ、むずかしそうだ」「自分には関係ない」と考えがちです。しかし、ディベートの基本は、日常生活やビジネスに応用できることばかりなのです。もっといえば、「仕事ができる人」はディベートの技術を無意識のうちに駆使しているといえるでしょう。本書の著者もビジネスの世界で活躍しながら、ディベート団体を主宰しています。本書には、ディベートの基本はもちろん、それを活用し、人生を豊かにするためのエッセンスが凝縮されています。「日本一わかりやすいディベートの本」を、ぜひ手にとってみてください。
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なんで読もうと思ったんだっけな?自分の記憶が定かではないんだが、ネットのコメント欄とか2chなんかで「明らかに変なこと言ってるのに相手を言いくるめてる」例をいくつか観て、ディベートの技術って大事だよなあと思ったからだったかな。もしくは鯨議論にいい加減に勝ちたいと思ったからか。

そんな私の期待にはまったく沿わない本だったんですが(相手をやりこめる種類の話ではなかったので)、ディベートのルールを知ったのが新しかったです。ディベートの試合形式って順番もあるんですねえ。

肯定側・立論 → 否定側・反対尋問 / 否定側・立論 → 肯定側・反対尋問 → 否定側・反駁 → 肯定側・反駁 → 否定側・最終弁論 → 肯定側・最終弁論

単純に肯定→否定→肯定と互い違いに行くのかと思いきや、そうじゃないのね。どちらも不利にならないように、肯定側の立論で始まり、その最終弁論で終るのがすばらしい。内容はわりと基本的なことばかりだったかな。あと著者さんは営業マンもしているそうなので、この技術を営業に移すときにどうするかということも書いていた。営業やってる人は読んでおいてもいいのかもしれない。

そうそう、ディベートで必要なことは、ロゴス(論理)、パトス(感情・感動・情熱)、エトス(信頼・安心)ということだそうですが、エトスって単語を初めて聞いた気がする。へえ。