『ディベートの基本が面白いほど身につく本 / 太田 龍樹』

ディベートの基本が面白いほど身につく本―論理力・説得力・対人力が高まるトレーニング (知りたいことがすぐわかる) ディベートの基本が面白いほど身につく本―論理力・説得力・対人力が高まるトレーニング (知りたいことがすぐわかる)
太田 龍樹
中経出版 2007-04-10
内容紹介
ディベートというと、多くの人が「論理的能力が求められ、むずかしそうだ」「自分には関係ない」と考えがちです。しかし、ディベートの基本は、日常生活やビジネスに応用できることばかりなのです。もっといえば、「仕事ができる人」はディベートの技術を無意識のうちに駆使しているといえるでしょう。本書の著者もビジネスの世界で活躍しながら、ディベート団体を主宰しています。本書には、ディベートの基本はもちろん、それを活用し、人生を豊かにするためのエッセンスが凝縮されています。「日本一わかりやすいディベートの本」を、ぜひ手にとってみてください。
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なんで読もうと思ったんだっけな?自分の記憶が定かではないんだが、ネットのコメント欄とか2chなんかで「明らかに変なこと言ってるのに相手を言いくるめてる」例をいくつか観て、ディベートの技術って大事だよなあと思ったからだったかな。もしくは鯨議論にいい加減に勝ちたいと思ったからか。

そんな私の期待にはまったく沿わない本だったんですが(相手をやりこめる種類の話ではなかったので)、ディベートのルールを知ったのが新しかったです。ディベートの試合形式って順番もあるんですねえ。

肯定側・立論 → 否定側・反対尋問 / 否定側・立論 → 肯定側・反対尋問 → 否定側・反駁 → 肯定側・反駁 → 否定側・最終弁論 → 肯定側・最終弁論

単純に肯定→否定→肯定と互い違いに行くのかと思いきや、そうじゃないのね。どちらも不利にならないように、肯定側の立論で始まり、その最終弁論で終るのがすばらしい。内容はわりと基本的なことばかりだったかな。あと著者さんは営業マンもしているそうなので、この技術を営業に移すときにどうするかということも書いていた。営業やってる人は読んでおいてもいいのかもしれない。

そうそう、ディベートで必要なことは、ロゴス(論理)、パトス(感情・感動・情熱)、エトス(信頼・安心)ということだそうですが、エトスって単語を初めて聞いた気がする。へえ。