『一流の勉強術 / 中谷彰宏 鷲田小彌太』

一流の勉強術―勉強が面白くなる53の具体例 一流の勉強術―勉強が面白くなる53の具体例
中谷 彰宏, 鷲田小彌太
ダイヤモンド社 2001-08
内容(「MARC」データベースより)
ムダなことが、1番の勉強だ。勉強のために、借金する覚悟を持とう。他人の言葉を、自分の言葉に翻訳しよう。好きな作家の、精神的ストーカーになろう。勉強が面白くなる53の具体例を挙げる。
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鷲田さんの本を昔読んだ記憶があり、最近はどうなのかと思って手近にあったから読んでみたんだが……がっかり。途中で読むのやめようと思ったんだが、どこがダメなのかをはっきりさせようとツッコミどころを探してるうちに読み終わってしまった。

何が一番ダメだったかって、この中谷って人。私はよく知らないんだが、えらい勢いで本を出しているようですね。この本の形式が対談でもないし、インタビューでもないし、中途半端な形なのが一番苛ついた。鷲田さんの台詞を引用してるんだかコメントしてるんだかわからんし、「中谷さんはそこがすごい」とか持ち上げてるし、中谷さんは自分語りすごいし。ビジネス本系はホント碌なのがないな。

しかしポリアンナ式良かった探しをすると、目次を読むだけで本の内容がわかるというところだ。キーワードとしては結構良いことが書いてあったように思う(インプットはアウトプットのためにある、借金する覚悟がないと勉強なんてできない、難しいことを簡単にするのが哲学であり勉強法だ、とかね)。

読書は99%が抜けていっても1%ひっかかるものがあればいいって言うからなー。まあそこまでカリカリすることでもないか。

アフリカの風

20080615.jpg私が任地に居たときにお世話になった日本人の人がいたのですが、その方がたまたま日本に戻ってるということで(3ヵ月後ぐらいにはまた戻ってしまうようですが)、ご飯を一緒にしてきました。 

いやー、久々に元任地の色々な話題を聞きました(ゴシップ含め・笑)。相変わらずアフリカはアフリカのようでヘビーです。「いつでも遊びに来てください」と言われましたが、私にはちょっとエネルギーが必要か…な……。南アのワールドカップあたりに行けたら面白いかなあ等思ってたんですが、南アフリカの状況は悪くなっているようですね。外国人への襲撃などある状況でワールドカップ開催できるのかしら?

ところで、重いのにわざわざお土産を頂いたのですよ!ばばーん!後ろにうっすら写っているタンザニア産のバッグに入れてきてくださって。

Nederburg pinotage(南アワイン)、大好きなAmarura、Tancafe(タンザニアコーヒー)、そして手前のはMurrebue産(任地近くの海)の貝殻です(笑)

うわー!すっごい嬉しい!!とひたすら感激した一日でした。そして友人の話を聞いて(その方は村に住んでいるのでより現地人と付き合いが濃い)、「あーあーそういえばそんな感じだった。アフリカ」と一筋の風を感じましたことよ。

梅の季節

20080613_2.jpg 近くの農家に梅が出回るようになったので、今年の梅を漬けてみた。左は梅酒、右は梅酢(梅サワー?)。あと残1kgは梅干にチャレンジするので、ただいま水に浸かっている。

梅酢のほうだが、ちょっとクエン酸満載で健康に良いみたいなのがいいなと思ったのだが、よく考えてみれば酸っぱいのが嫌いなので梅と1:1で作るのは酸っぱすぎるだろーと思い、1:0.5にした。あと氷砂糖と蜂蜜の固まったのが残っていたので放り込んでみた。母のアドバイスにより、梅は冷凍庫で1日凍らしたのだ。何でも早く浸かるらしい。浸透率が変わるのかね?

そしてふと気づいたんだが、この配合じゃ普通の梅ジュースと変わらなくなっている。──ま、いいんだけどさ。

今日のコーヒー

20080613.jpg今回のコーヒーはカフェアンデスというもの。いや、単に「…アンデス。マルコ。母を訪ねて……か」と名前で意味なく選んだんですけど。

印象が特にないのよね。苦味2と書いてあるけど、私にはいつもと同じくらい(若干マイルド)に思えた。今、苦味2と見てびっくり。えー、そうなのー。

ブルーマウンテンを思わせる、とあるけどブルーマウンテンの味がわからんから比べられん。あとシティというのは、炒り具合の加減のようでした。シティだとやや深炒りなんだって。まぁ特に可も不可もなかったかな。

CAFE ANDES
カフェ アンデス
エクアドル
ベース
シティ コク3 苦味2 「昔ながらのコーヒー栽培」を行っているアンデス山脈に隣接する良質コーヒー産国だけのブレンド。ソフトな香りと上品な苦味を持ち、ブルーマウンテンを思わせるやさしい口当たりです。

『暗号解読 / サイモン・シン』

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで 暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
Simon Singh 青木 薫
新潮社 2001-07-31
<日経BP企画>
暗号技術は解読技術とのせめぎ合いを通じて高度に発展してきた。その歴史的経緯と未来の動向をひも解く読み物。カエサル暗号,ヴィジュネル暗号,暗号機械エニグマ,公開カギ暗号,量子暗号などを追う。
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『あんたごうかいたどくた』(ヒント:狸)

小さい頃、秘密の暗号を兄弟や友達と使いませんでしたか?「3回叩いたら××の合図ね!」みたいな。暗号ってどこかロマンがあるよなあ。人類は古来から暗号を使っており、近年のコンピュータ発展により暗号(セキュリティ)はなくてはならないものとなったその背景や技術を、さすがのサイモン・シンがわかりやすく描いてます。

先日「ビッグバン」を読んで、やっぱサイモン・シンいいなあと再確認したけど、暗号解読を読んでなかったから慌てて読んだのだった。やはり期待を裏切らないわ。実際は上巻・下巻の文庫本で読んだんだけど、上巻の途中の計算説明のあたりで挫けそうになった。が、わからなかったら飛ばしていいのだ科学本、という自己コンセプトでそのあたりは飛ばす。

スコットランド女王メアリー(カトリック)とエリザベス女王(プロテスタント)の確執で、暗号が解けるか解けないかでメアリーの処刑が決まるとはなあ。しかし、あのあたりのヨーロッパ王朝の人間関係は複雑でよくわからん。暗号解読は時に歴史で重要な役割を果たすのですね(戦争時とか)。

更に、LINUXでSSH(セキュアシェル)というリモートコンピュータにアクセスする手段があるけど、これに使われているRSAの公開鍵暗号方式。これの成り立ちを勉強できたのは良かった。どうして鍵が二個あるのか(公開鍵・秘密鍵)いまいちしっくりこなかったのですよ。鍵の配送が歴史的な難問だったのね。素因数分解を使っているからA→Bは簡単だけど、B→Aは難しいのか~。そして暗号の説明でアリス、ボブ、イブが伝統的に使われているのを知った。道理でネットワーク系雑誌の鍵説明時によくこんなキャラクター名が出てくるわけだ。

また暗号とはちょっと違うのかもしれないけど、ロゼッタストーンを用いたヒエログリフの解読や、ミケーネ文明で使われていた線文字Bの解読のくだりも興奮した。古代文明の解読!しかし暗号を解読する技術の一つに頻度分布が使われているというのは自分には新しかった。例えばそれは英語だったら eが一番多く文字に現れ、単語だったらtheとか、一文字だったら a や I などになるとか。なるほどね。日本語でもたぶんよく現れる文字ってあるんだろうな。

古代文明に思いを馳せつつ、近年のコンピュータ暗号を学べた良書でした。ちなみにサイモン・シンのサイトを見たところ、次は「Trick or Treatment? Alternative Medicine on Trial 」ということらしい。なんだろ、薬の話なのかな?民間療法みたいなのを含めるのかしら。なんにせよ楽しみです。

『若き数学者のアメリカ / 藤原 正彦』

若き数学者のアメリカ (新潮文庫) 若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
藤原 正彦
新潮社 1981-06
<背表紙より>
1972年の夏、ミシガン大学に研究員として招かれる。セミナーの発表は成功を収めるが、冬をむかえた厚い雲の下で孤独感に苛まれる。翌年春、フロリダの浜辺で金髪の娘と親しくなりアメリカにとけこむ頃、難関を乗り越えてコロラド大学助教授に推薦される。知識は乏しいが大らかな学生たちに週6時間の講義をする。自分のすべてをアメリカにぶつけた青年数学者の躍動する体験記。
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昭和52年に書かれたらしいのですが、そんな古さを感じさせない本。題名から数学者の話を連想してたんだけど、数学は全然関係なく、著者がアメリカという世界に触れて何を思ったかということを率直につづってました。何よりこの著者、文章が上手い。理系の人はどうしても文が固くなると思っていた私が間違いだった(あとで調べたら、「国家の品格」の著者だった)。

さて、初めて日本人が海外で仕事をするときの壁のようなものを著者は上手く描いていたと思う。少なくとも私は著者と似たような思いを抱いたことがあったので(海外での孤独感のみならず、授業の前にシナリオ作って練習したりとか生徒がテスト結果に文句言ってきたとかそういう小さなとこも・笑)、頷ける部分が多かった。

海外に出ると日本を意識する、というのはよく言われることだが、本当にそのとおりだなあと思う。日本人は日本人でしかありえないし、他になる必要もない。でも若いときは功名心や虚栄心や不安や落ち込みなどグルグルするものですよね。それらを率直に表現している著者の若さと素直な文に心を打たれました。

つれづれ

基本的に事件もないので特に日々の生活内容を書いてませんでしたが、近日の状況など。

ネットワークの学校のほうは相変わらず10時-17時で通ってます。みんなに「いまさら何やんの?!」とよく聞かれるんですが、「裏側はそうやって動いてたんだ!」とわかることも多く結構楽しいです。今はLinuxのFedoraを使ってるよ。ここんとこはDNSサーバーやPostfix、iptablesなどをやったかなあ。そのうちシスコのルーター、Windows 2003 Serverなどやるんじゃないかしら。──ごめん、私、今まで逆引きとか全然知りませんでした。DNSのゾーンファイルってああいう仕組みなんだ……。

ちなみに私の隣の席の方が、カリフォルニア大学の物理専攻・今まで一回も就職したことがない(アルバイト生活)・Over40・だけどバツイチ・数学に興味が出てきたので大学に聴講生に行こうかな~と話してる面白い人です。近日の私の物理学流行りの欲を満たしてくれてます(光って粒なんスか?!波なんスか?!質量ゼロって本当ですか?!でもそうしたらどうして重力で曲がるんですか!?とか)。あと毎日ラジオ講座(イタリア・フランス・スペイン・ロシア・ドイツだっけな?)を聞いて勉強しているんだって。いやいやその知識への欲求、見習いたいっす。

もうひとつの語学のほうはボチボチ。通ってはいるんですが、やっぱり家で勉強していないので、やっては忘れやっては忘れという具合。もうポル語の単語も出てこない。英語なんて更にやってない。これじゃイカンとはわかっているんだけども、どうも外に出ると家で勉強する気がなくなるんだよね。働いてるわけじゃないのにこれだからなあ。働きながら勉強してる人はほんと尊敬します。とりあえず勉学の基本はインプットとアウトプットということなので、そのうちブログにでもアウトプットする予定。

通学時間を語学に充てるという方法もあるんだろうけど、通学時間は本読んでるんだよね(家ではPC好きなので本は読まない)。うおー!どこを削ればいいんだ!!

 

攻殻機動隊2.0

押井守監督の名前を世界に知らしめたアニメ映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が、最新のデジタル技術により『GHOST IN THE SHELL/攻殻起動隊2.0』として全編リニューアルされることになった。7月12日(土)から、東京・新宿ミラノ、大阪・なんばシネマパークスなど全国5都市で限定公開される。

http://cinematoday.jp/page/N0014114

押井監督の新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」も観たいけど、やっぱり攻殻機動隊好きなんだよね。どれくらいリニューアルなんだろうか。暇なら行こうということでメモ。

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT
アップリンク 2005-12-22

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
音楽や文化、歴史的背景など、さまざまな角度から注目を浴びる“カリブの楽園”こと、ジャマイカの真実に迫るドキュメンタリー。イギリスからの独立に始まる激動の時代からレゲエの地として知られるピースな面まで、知られざるジャマイカを紹介する。
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みんちゃんが貸してくれた一枚(あれ、なんで貸してくれたんだっけ?)。

しかし、これは実に重いドキュメンタリーだった。ジャマイカの現状を「経済」という立場から追っているんだけど、比較的クリーンなイメージのあったIMFや世界銀行のしていることは先進国の搾取なのだろうかとの疑問を持った。もちろん、一方だけの視点で物事は話せないし、私はIMFの方針などがわからないので公正に感じてないかもしれないが。

出だしから欧米からのツーリストとローカルな人々比較だったので、よくある「国の光と影」という内容で持っていくのかと思ったのだが、話はそれだけで終らず、ジャマイカの経済について、とくにIMF(国際通貨基金)からの借り入れによる債務や国内自給率の話、外国資本による安価な労働提供などについて触れていた。

借入しても使い方に制限のあるIMF資金ではうまく国内で使えずに、安価な食料が米国から流れ、国内の農業が廃れていってるらしい。このあたりの話は、我々の日本でも他人事ではないと思う。そして何よりも、世界と競争する力をということで北米と同等の立場での競争をさせられる。そんなの、最初からスタート地点が違う小国ができるはずがない。そして膨れ上がる負債。この負のスパイラルは、正直ジャマイカ一国の力では抜けられないと感じた。これはアフリカなどの開発途上国も同じことだと思う。

そしてこのジャマイカの風景が私の任地と似てた。もちろん、ジャマイカのほうが全然発展してるんだけど、たまたま私の任地が観光名所だったので、南アフリカから来るお金持ちのツーリストと地元の人々の対比を毎週末横目に見てた。私もお金持ち部類であったので、それをどうこう言える立場ではない。でも個人の努力だけではどうにもならない現状があるのは確かだ。世界は救われないなと溜息しつつ二本目のビールを飲む。自分が安全なところにいるからこそ感じるこのエセ正義感も嫌だ。ホテルルワンダなどを観たときと同じもやもやしたやるせない気分。

知り合いのJOCVジャマイカ隊員とボブマーリーを思いだしながら観ていたDVDでした。

One love, one heart
Let’s get together and feel all right

鶏肉とゴルゴンゾーラのトマトパスタ@パスタ職人吉右

20080607_2.jpg 美術館帰りに目をつけていたパスタのお店に行ってみたのだが、夜しかやっていなかったのだ。でも気分がパスタになっちゃったのでしょうがない。隣の二子玉川駅まで遠征。

友達の携帯フル活動で(私のは充電切れ。この写真も貰いました)、高島屋裏の吉右というお店に行ってみました。感想は…うーん?けっこういい値段がするわりには(ランチは1500円前後)、サービスがいまいちだなあ。悪い、というわけじゃないけど愛想がない。調べたら紅虎餃子房系のお店なのね。

さて頼んだのは、鶏肉とゴルゴンゾーラのトマトパスタ。チーズ好きなもんで。しかし……これはなんだろ。ゴルゴンゾーラがコクを出しているのはわかるが、チーズ味がしない。チーズ味が良かったんだよお!しかし赤のグラスワインは美味かった。

食後はコーヒーだ!とスタバでコーヒー飲んだあと、隣の高島屋を上から順に地下まで見て回った。久々にデパートなるものを見たら、面白かった。でもお金がないと楽しみも半減で残念だわ。

あ、この記事ぱっとみたら スイーツ(笑) みたいな生活じゃね?!やったー、仲間入りだー。無職だけど。