野田地図 南へ@池袋

20110305.jpg NODA・MAP 第16回公演

南へ@東京芸術劇場

  • 南のり平/ノリヘイ – 妻夫木聡
  • あまね/アマネ – 蒼井優
  • 里長/サトオサ – 渡辺いっけい
  • ミハル/ハルミ – 高田聖子
  • (略)
  • VIP/役行者 – 野田秀樹

15回に続いて16回も誘ってもらったので行ってきた。

前評判(?)どおり、蒼井優と妻夫木くんが似すぎてて笑った。蒼井優がショートカットにしたからですね。

構成がなんか前回と同じような感じ。二つの世界を行ったりきたりで、ちょっと説教くさいところもあり。そういうのが野田さんのなかでの流行なのかしら。

今回気づいたのは、暗転がないのに場面転換がうまいということ。他のものに気をとられていたら、いきなり人が現れて驚いた。こういうのが演出が上手いってことなのかな。

蒼井優は悪くはないけど、気が強そうだなあと感じた。もうちょっとかわいい役だったら違った感じなのかもしれない。妻夫木くんは草食系男子の役は似合うけど、他はどうなんだろうと思った。しかし最後の日本兵は私には違和感。

ちなみに彼が「つまぶき」くんだというのを、この日に知った。あぁ!音はきいたことあるんだけど、この人がつまぶきくんなんだ。へー。と、友達に言ったら、「どれだけ世間を知らないんだ…」とドン引きされた。

えー……みんなこの苗字読めるの?

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。/ ジュリア・キャメロン』

ずっとやりたかったことを、やりなさい。 ずっとやりたかったことを、やりなさい。
ジュリア キャメロン Julia Cameron
サンマーク出版 2001-04

内容(「MARC」データベースより)

毎日の繰り返しに、埋もれた自分。そろそろ起こしてみませんか? 実験と観察からなる単純な科学的アプローチによって、創造的に生きる方法を明らかにし、自分のいろいろな側面との出会いを導いていく。
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なんで読んだのか忘れましたが、「創造性を取り戻す12週間のプログラム」というのに惹かれたんだっけな。ちょっとスピリチュアルな本です。

創造力って(not imagine)、人間独特のものだと思うのです。何かを作ることって楽しいですよね。文章を書いたり、料理したり、プログラムしたり、そういう創造力のことなんだけど。訳本なので、アーティストと訳していたけど、誰でもアーティストなわけで、そのアーティスト性を引き出すワークショップの内容でした。

その内容とは、モーニングページとアーティストデート。モーニングページというのは、毎朝真っ白なノートに3ページ、思いを書き綴るというもの。何でもいいんだって。途中で「なんでこんなことしてるんだろう」と思うらしいけど、それでも続けていくと自分との対話が深まって感性が鋭くなってくるとか。アーティストデートというのは、自分のなかのアーティストな部分とデートをしようというもの。一週間に2時間ぐらいそういう時間をとって、展覧会や水族館とか音楽などを体験する。

モーニングページによるアウトプットと、アーティストデートでのインプットで、感受性を高めていくということなのかね。

ちょっと面白そうだから、ノートを買おうと思ったんだけど(←そこから?!)朝早く起きてノートに向かう時間を作るのが無理かなあと思ってやめた。でもアーティストデートというのはなんかいいなと思いました。

忌野清志郎 有賀幹夫写真展@吉祥寺

20110226.jpg別にこれを観に行ったわけではなく、たまたまやっていたので観た。

80年代のRCサクセションの時代から、ライブの写真、数多くの仲井戸麗一とショットなどがあった。清志郎というと、髪をたててるあのイメージが強かったんだど、おろしているショットを見ると、非常に柔和な感じで、彼はロックミュージシャンとしては珍しく(?)優しい人だったんじゃないかしら。

そして今聴くと、とってもタイムリーなRCサクセションのSUMMER TIME BLUES。原発反対の歌として当時は話題になっていたけど、こういう状況になると色々考えることがある。

20分ぐらいのライブ映像を流していたんだけど、ストーンズの Ruby Tuesdayを歌っていた彼はとっても格好よくって、あぁ本当に亡くなったなんだなあと思って寂しくなった。早すぎた。

トランジスタラジオを聴くと、今でも高校時代の鬱々とした感じを思い出す。

『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方 / 福島 文二郎』

9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方 9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
福島 文二郎
中経出版 2010-11-25
出版社からのコメント

昨年、過去最高益を出したディズニーランドでは、9割のスタッフが正社員ではなく、アルバイトでアトラクションを運営しています。
しかし、アルバイトでも最高のサービスを提供し、ディズニーランドは他の遊園地とは異なる、そして不況にも負けないブランド価値をつくりあげていますが、その背景には徹底したディズニーの社員教育システムがあります。(略) 「社員教育」をテーマにディズニーの人材教育方法を紹介しながら、一般の会社でも活用できる社員教育のコツとポイントを解説します。
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誰か私と一緒にディズニーランドに行きません?!

この本を読んだ理由は別に私がマネージメントをやるというわけではなく(私は自分の性格が直らない限り、マネージメントは無理だと思ってるし、誰かの補佐というのが自分にはあっていると思ってます)、単純にディズニーのスタッフってアルバイトであれだけのクォリティを保っているの?と題名に驚いたから。

私自身、今の職場って派遣なんですけど、自社じゃないのってやっぱりモチベーションが下がるわけです。いくらがんばったところで自分の会社じゃないし、なにか先につながるわけでもないし。それがアルバイトならなおさらだと思うんですが、ディズニーランドのスタッフって「やるきの無さ」を感じないし、みんなキビキビ動いてるし、楽しそうだし、すごいなあと思うわけです。その仕組みが書いてありました。

それは先輩がどのように後輩を指導するかということにあったんだけど、アルバイトの人から現場を変える提案が出てきてそれが実行されている職場というのはすごいと思う。後輩を見て、認めて、褒めたりダメだししたり、指針を示してあげるというのは基本的なことなんだろうけど、人が育つというのはそういうところからなんだろうなあ。

あと「人は先輩からされたことをそのまま後輩にする」というようなことが書いてあって、そのとおり…と思ってしまいました。たとえば、手順のわからない部署に配属されて自分が自力で仕事を覚えたとします。次に入ってきた人に、自分が教えるとすると「これはマニュアルないんだけど、まぁ数こなせば覚えられるからー」とか言ってしまうわけです。負のスパイラルですね。反省だな。

企業としてのディズニーという側面を捉えられたのが面白かったです。これは本当にx年ぶりにディズニーランド行きたいなあと思いました。企業努力としてどのようなことをしているかという視点でみてみたい。

でもさすがにここは一人じゃつらいのが難しいところなのよね。夢の国だからなあ……。

『赤毛のアン / ルーシー・モード・モンゴメリ』

赤毛のアン (集英社文庫) 赤毛のアン (集英社文庫)
ルーシー・モード・モンゴメリ 松本 侑子
内容(「BOOK」データベースより)

ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく―。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。
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割と子供時代に本は読んでたはずなのに、どこをどう思い出しても赤毛のアンを読んだ記憶がない。

なぜだか私は赤毛のアンが嫌いだったようで。今思えば、 「いいこ」ではないアン(彼女はおっちょこちょいだし癇癪もちでもある)や、”女の子っぽいこと”(女の子の友情とか)がダメだったのかなと思ったり。私は男の子になりたかったのです。

しかし友達に「赤毛のアンいいよ。なんかね、”女の子~!”っていうのがキラキラしてる」と言われ、「えー、児童文学だよねえ?」と反発しましたが、実際読んだら、す ご い よ か っ た。

たぶんこの歳になったから見えるものが大きいと思う。アンの自分の村の自然に対する空想癖や(森や湖に名前をつけたり)、ダイアナとの友情とか、そのころの自分にはすごい大問題なこととか(アンの場合は赤毛ね)、そういうのに一喜一憂しつつ、でも前向きに楽しく人生を暮らしていくアンは、人間としてとても魅力的に描かれている。なんかね、「良かった探し」じゃないけど、それに通じるような、森や湖や家や人がそこにあって幸せみたいな。

私も会社への通勤路に名前つけたりしようかなあ。「輝く橙の道」(中央線)とか「地底人のシェルター」(地下通路)とか。……うーん、センスないな。

失ったものを思い出させてくれるキラキラした作品でした。

たまの映画

20110128.jpgたま」というバンドを知ってますか?

そのドキュメンタリー映画。元メンバーの3人(柳原さんは出演拒否だそうで)の今や当時の話を振り返る構成でした。

金曜のレイトショーに行ったんだけど、なんか良かったなあ。マイナーな映画館でね、内容も好きなことだけやってる人たちの自然体でね。

あぁ、人間っていろんな人がいるってことを忘れてたわ。

会社勤めをしてるとその世界が基準になっちゃうので、他の価値観があることを忘れちゃうなあ。視野を広く持ちたいな。

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『「イタい女」の作られ方 / 中村 うさぎ』

「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫) 「イタい女」の作られ方 自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫)
中村 うさぎ
集英社 2009-12-16
内容(「BOOK」データベースより)

大した容姿でもないのにモテ自慢巨乳自慢をする女。彼女らにイラッとくるこの激越な感情はなんなのだろう。身の程をわきまえない、「自画像」の見えていない「イタい女」にならぬため我々は自虐的なまでに「姥皮」という魔法のアイテムをかぶる。結婚とは果たして恋のゴールなのか?枡野浩一との巻末対談では、男と女の自意識のありかた、非対称性を描いて抱腹絶倒。
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確か大昔にたいりさんのコメントで姥皮という単語が出たんですよね。そんで、中村うさぎの近況を知って、いったいこの人はどこまでいってしまったんだろうと思ってみたので、読みました。

単なる変わった人なのかと思っていたんですが、これがなかなか鋭いなあ。

我々(女性)は「ババア」「デブ」「ブス」を恋愛市場において価値の低い女と認定し、彼女らが普通の女性と対等に張り合おうとすることを許さないわけです。「自分より価値の低い女」たちの「勘違い」を攻撃することによって、自分の自意識を確保しようとかなんとか。

「イタい女性とは」を分析しながら、最後は「陳腐なこと」と前置きしつつ普通の意見を言ってたのが意外だった。「恋愛的存在としての魅力ではなく、人間としての魅力が必要」って。

私もイタい人にならないようにせねば。客観性って大事だね。

特別展ダ・ヴィンチ

20110115.jpgダヴィンチ展なるものに行ってきました。

入場料が1800円で、結構高いなあと思ったんですが、音声ガイドも借りて気がつけば2時間以上も居た!

なかなか面白かったなあ。

ダヴィンチのマルチな才能というのはすごい。芸術だけじゃなくて科学技術分野にも通じているところがね。

彼は「なんで?どうして?」ということが人一倍強かったんではなかろうか。あと物事に対する観察心。すごい細かいところまで、観察してスケッチしている。

モナリザの秘密というのがあったけど、ナポレオンの浴室に持ち込まれて、水滴がついたというエピソードは笑った。浴室の絵だったとは!

『思考のレッスン / 竹内薫 対決 茂木健一郎』

思考のレッスン 思考のレッスン
竹内 薫
講談社 2010-10-13
内容(「BOOK」データベースより)
小学校で落ちこぼれだった薫少年は、筑波大付属高校へ進学して東大の法学部に入学するが、物理学の面白さに目覚め、物理学科へ学士入学。そこで盟友・茂木健一郎と出会う。ところが二人とも大学院の試験に失敗し、それぞれの道を歩み始めることに…。一芸に秀でるのではなく多芸であったからこそ、いまの自分たちがある。彼らの発想の原点を赤裸々に語り明かす。凸凹コンビの人生指南。
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マズイマズイ。一月5冊の目標ですが、やっぱり読書習慣が抜けてるようで、読めてません。

さて、これは竹内薫さんと茂木さんの対談本みたいなもの。そういえば竹内さんの本を読んだことがありましたが、この方は法学部に行ってから物理学部に行ったんだね。茂木さんはメモってないんだけど先日読んだ脳をやる気にさせるたった1つの習慣という本はなかなか面白かった。茂木さんは物理学部出てから法学部に行ったという、二人とも文系と理系を経験してる人からの目線でものの考え方を書いてる本。

面白いのは、理系の考え方。

レストランに入って、セットのメニューを頼んだらウェイトレスがこういいました。
「このセットには、コーヒーまたはケーキがついてます」
このとき注文できるのは? 

とありましたけど、文系だとどっちか一方な感じですが、理系は「コーヒーもケーキも両方」という3つめの解釈があるということ(もしくはどちらも選ばない、とかね)が書いてあってね。あぁそうか。これは確かに理系の考え方だなと思いました。いわゆる真理値表だ。その3つ目の選択肢を考えられるというのはずいぶん違うよね。

そんな面白い!という本ではなかったんですが、ルネッサンス人(多岐の分野に渡って知ってる人)がこれから求められるというのは、そういう時代が来てるのかもなあと思ってみたり。

バーレスク

20110110.JPG映画に誘われたのです。興味ない映画は行かないんだけど、これは面白そうだったので行ってみました。洋楽に疎い私でもクリスティーナ・アギレラの名前は知ってる!

単純に面白い映画でした。なんか女子力満載という感じで。私には出来ないけど「女子ってこういう魅力があるよなあ」とつくづく思った!マイクロミニにピンヒールでセクシーダンスみたいな(笑)

後ろの女子が、シカゴとキャバレーとなんかを混ぜたみたい、とおっしゃってた。シカゴは私も観たことあるけどインパクトは向こうのほうがあると思います。けど、これはなーんも考えずに、アギレラの歌と女子の衣装とスタイルと踊りを楽しむのがいいんじゃないかと。シェールの歌も渋かった!上手い!

普通に踊りたくなるし、一瞬だけヒールを履きたいと(大嫌いですが)思った映画でした。

もうね、悲しい映画とか観たくないので、こういうぱーっとしたのがいいな。