『悶絶スパイラル / 三浦しをん』

悶絶スパイラル 悶絶スパイラル
三浦 しをん
太田出版 2007-12

内容(「BOOK」データベースより)

三浦しをん待望のミラクルエッセイ最新刊!!描きおろし・爆笑「なんでもベスト5」大ボリュームで収録。

実は三浦しをん、まともに読んだことなかったのです。なんというか同じ匂いがするので、同属嫌悪的な感じだったのだと思いますが(笑) 

本もいい加減読まないとなあと、でも重い本ばかりだと疲れるしなあ、とエッセイジャンルで選んだ一冊なんだけど、面白かった。 自分はやっぱり彼女と同じ種類の人間だと思いました。ダメ人間っぷりが、さ!

笑った笑った。自分も割と妄想するほうなので、彼女(と、彼女の友人たち)ぐらいに妄想訓練を昇華できれば、人生がもっと素晴らしくなるのに!なんて。もうちょっと修行してがんばるわ。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら / 岩崎 夏海』

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社 2009-12-04
内容紹介

敏腕マネージャーと野球部の仲間たちが甲子園を目指して奮闘する青春小説。高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、マネージャーの仕事のために、ドラッカーの『マネジメント』を間違って買ってしまいます。はじめは難しくて後悔するのですが、しだいに野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。これまでのドラッカー読者だけでなく、高校生や大学生、そして若手ビジネスパーソンなど多くの人に読んでほしい一冊。
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もしドラ。売れてる本だったのでいつかは読もうかと思っていたら、会社の人が持ってて貸してくれた。

……ん?これを本気で実践しようと思っていないですよね?>会社の人 これはラノベだなー。内容もベタだし、全てがこんなうまくいくわけないよー!……と思っていましたが、売れた要素はなんとなくわかりました。

マネジメントがどうこうというより、萌えキャラとおとぎ話とわかりやすいストーリーってことですよ。

本当にマネージメントがやりたいならドラッカーを読めばいいじゃんと、さらにまた他の人に言われたけど、マネジメントには全然興味ないので、読むことはないかな。いや、世の中に”絶対”はないからわからんけどね。

売れた意味がわかったのでヨシとするレベル。

 

『新・片づけ術「断捨離」 / やましたひでこ』

新・片づけ術「断捨離」 新・片づけ術「断捨離」
やました ひでこ
マガジンハウス 2009-12-17
内容紹介

(略)「断捨離」(だんしゃり)とは、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」をもとに生まれた言葉。断=入ってくる要らないモノを断つ 捨=家にはびこるガラクタを捨てる 離=モノへの執着から離れ、ゆとりある”自在”の空間にいる私つまり、「家のガラクタを片づけることで、心のガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法。 (略)
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この単語自体は前に流行っていたのでなんとなくは知っていたのですが、その思想を読んだのは初めて。

片付け術ノウハウに関しては、(私の読書履歴を見てもらうとわかるのですが)読んだりするんですが、こういう根っこの思想は知らなかったなあ。面白いと思いました。

「捨てられない」というものは、過去にとらわれてたり、いつか使うんじゃないかという未来にとらわれてたりするので、「今」ということにフォーカスするなんていう考えはいいなあ。たとえば年賀状とか捨てられないんだけど、これも過去のつながりになるのかな。

自分が好きな、必要なものだけで暮らす生活をしたいものです。

『「つい悩んでしまう」がなくなるコツ / 石原 加受子』

「つい悩んでしまう」がなくなるコツ 「つい悩んでしまう」がなくなるコツ
石原 加受子
すばる舎 2009-09-11
内容(「BOOK」データベースより)

ムリしない、ガマンしない、周りを気にしすぎない!人間関係も人生の選択もうまくいく一番シンプルな方法。悩みスパイラルから抜け出す!「自分中心」心理学。
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自分が他の人に比べて、悩みやすいタイプなのか悩まないタイプなのかよくわからんのですが、悩まないわけではないので、考え方として知ってみようかなと読んだけど、特に役には立たなかった。

自分中心に考えていいんです!というのは、いいのかなあ…。たぶんそれなら悩むことはなくなるんだろうけど、ちょっとした違和感がありました。人との関係で悩むときには、なるべくなら win-winな感じがいいんだよね。出来るかどうかは難しいところなんですけど。

『美は惜しみなく奪う / 林 真理子』

美は惜しみなく奪う 美は惜しみなく奪う
林 真理子
マガジンハウス 2009-04-23
内容(「BOOK」データベースより)

美女になれない女はいない。どうしたら綺麗に見えるか知らない女がいるだけ。ダイエット、エステ、グルメ&ラブ。美の道を極めるために、どんな犠牲も厭わず猪突猛進。国民的美人作家・マリコのチャレンジは、今日も続く。綺麗になるマル秘テク満載!美女入門パート8。
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なぜ林真理子を読もうと思ったのかまったくわからないのですが、久々に読みました。

美味しいものを食べては太り、痩せなきゃと言ってるわりにはやっぱり食べて飲んで、ちょっと自分を見ているようで笑ってしまった。「食べなきゃいいじゃないのね!」と他人をみると思うけど、そこは無理なのだ。だって食べたいんだもん!

林真理子はどこまで本気で自分を美人と思ってらっしゃるのかわかりませんが、とりあえずそこに賭ける情熱はすごい気がします。セレブ(?)な世界は一般人の私には関係ないし、ブランドなどにも特に憧れるということがないんだけど、彼女の執着心に「女」ってこういうことなのかなあと思ってみたり。

あと意外に彼女が描く挿絵は味があると思いました。自画像、特徴とらえてるわー。

『よくわかる電気のしくみ / 電気技術研究会』

よくわかる電気のしくみ (図解雑学) よくわかる電気のしくみ (図解雑学)
電気技術研究会
ナツメ社 2007-09-25
内容(「BOOK」データベースより)

目に見えない電気の不思議に挑戦した人たちがどうやって謎を解いていったのか、その進歩・発展の産物である電気製品や電気技術の仕組みがどのようなものなのかについて、豊富なイラストでわかりやすく解説。
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今回の震災の電力不足を受け、「なんで夜中に電気を貯めておけないんだろう?」と本気で思ったクチです。なんどかこの世界にはトライした記憶があるんだけど、いつも磁力あたりで見失っています。

とりあえず今回は電気のしくみを理解しようと読んだ。いやいや、けっこうわかりやすい本でした。超入門編として読むと、他の本がわかりやすくなるのかもしれない。

そーかそーか。電気というのは電子の移動なのですね。そしてプラスの電気というのがあるわけではなく、電子の足りない状態をプラス、余っている状態をマイナスと呼び、電子がその差異を埋めようと電子が移動することが電流となるのかあ。だから実際は、電流はマイナスからプラスに流れてるらしいよ。知らなかった!+から-だと習ったよ。

(私のなかの)結論としては、電気は電気エネルギーのまま貯めておくことはできないので(移動してるから?)、他のエネルギーに変換する必要がある(位置エネルギーとか科学エネルギーとか)。乾電池のように少し貯めておくことはできるけど、たくさんの電気を貯めるには設備コストや変換損失、技術の面でまだ出来ないということかな。

なんとな~くわかった気になった。が、人に説明できるほどにはわかってない。しかし、電気の世界、ひいては量子力学の世界は面白いなあ。ピカーン!と理解する瞬間はくるのかなあ。

 

『セドナへのスピリチュアルな旅 / 銀色夏生』

セドナへのスピリチュアルな旅 (角川文庫) セドナへのスピリチュアルな旅 (角川文庫)
銀色 夏生
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25
内容紹介

ネイティブ・アメリカンの聖地として名高いアメリカ、アリゾナ州のセドナ。ヴォルテックスと呼ばれるパワースポットへのトレッキング、サイキックリーダーとのセッションなど色々体験してみました。
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薄くて軽い内容の本。

最近、身近でよく聞く単語だったので入門編として読んだ。でもブームはずいぶん前なのね?ロンブーの人とアムロちゃんが行ったとこだとか。相川七瀬もハマってるのか。

とりあえずセドナがパワースポットだということはわかったけど、写真からはあまり行ってみたいとは思わなかったなあ。サイキックリーダーのセッションというのは興味あるけど(占いみたいなものですかね?)。

銀色さんは中高生向きだと思うんだけど、スピリチュアルなものを「うーん、わからない」と言ういさぎよさが良かった。彼女自身の精神世界への考え方も割と同意するし。私自身はこういう世界は好きだけど、信じてはいないのよね。あったらいいなと思うけど。いまのところは。

『結局、女はキレイが勝ち / 勝間 和代』

結局、女はキレイが勝ち 結局、女はキレイが勝ち
勝間 和代
マガジンハウス 2009-12-17
内容紹介

(略) 勝間氏のキャリアを通して得られた結論だ。生まれもっての顔立ちなど、関係ない。女にはいろいろと演出の方法がある。ファッション、髪型、立ち位置、しゃべり方などなど。社会を渡っていく際に、戦略として『女子』であることは心地いい上に、リターンが大きいと、勝間氏は試行錯誤を重ねた20代、30代を振り返り、いままさにその世代の女子の背中を「ラクにいこうよ!」と押してくれている。目次より セミロングは七難隠す/キレイにはやっぱりHも大事/不倫の費用対効果は最低最悪/専業主婦を目指さない/貯金できない女子は財布に上限3000円/長時間労働は女性を急速にオヤジ化させてしまう 全63項目
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基本的に彼女は好きじゃないんだけど、好きじゃないという理由をつけるには相手を知るべきかと思ってます。これはタイトルが挑戦的なので、興味を持ったのです。

いやー、駄作。もうちょっと彼女はまともな人かと思っていたんですが、売れるとこんな本まで出してしまうのでしょうか。勝間さんは美容関係者じゃないんだから、こういう容姿がどうこうというのは他の人に任せておけば良かったのに。

女性はやっぱり美人が得よ!美人だと仕事がスムーズに進むのよ!っていうのは、どーなのかなあと。実際そういうところもあるのかもしれませんが(どうなんでしょう?男性諸君)、何でも費用対効果で語るのには疲れるなあ。人には人のやり方があるのであって、彼女のやり方が一番なわけじゃないと思うんですが、彼女の言い方って「自分の方法が一番いいのにどうしてやらないの?!」という押しつけを感じるのよね。

しばらく勝間さんの本はいいや。

『人を動かす / デール・カーネギー』

人を動かす 新装版 人を動かす 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博
創元社 1999-10-31
出版社/著者からの内容紹介

人間関係の古典として、あらゆる自己啓発本の原点となったD・カーネギーの名著。(略)本書は、社会人として持つべき心構えを興味深い実例をもって説得力豊かに説き明かして類書の追随を許さない。深い人間洞察とヒュウマニズムを根底に据えた感動の書。聖書につぐ世界的ロングセラー。
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「もっと相手のことを考えたらどうですか」と言われたことがありまして、ずっと棘のように残っているのですよね、その言葉が。

たぶんそれはそうかもしれなくて、私は人の気持ちがわかってないんだろうなあ。相手を思いやるってどういうことなのかなあ、と名著と呼ばれるこの本をチョイス。

良い本でした。書かれていることはよくあることだと思うんだけど、有名人のエピソードなどを添えつつ具体例を出しているのが読み物としても面白い。

相変わらず、人間関係というのはよくわからなかったんだけど、反省することは多々あって「聞き手にまわる」「心からほめる」「誤りを指摘しない」というのが特に自分には出来てないと思った。たぶん私は、自分が自分が、的なところがあるんだよね。(自己顕示欲が強いのかな?) なので、人の話を聞くということは意識しようと。あと人を褒めるということについては、その人について認めていることがあるのにそれをあまり口にしなかったのでもっと言えば良かったなと。少なくとも私が人をプライベートの枠に入れるときは、その人が好きだからで、その人の良いところがあるからなんだよね。誤りを指摘しない、というのは言わずもがな。自分が正しいと思うときは、かなり相手を攻撃してしまうんだけど、そういうのをしても何も生み出さないしなあ。

たぶん人間関係のテクニックとしても使える内容なんだろうけど、そういううわべのことじゃなくて、本心で思ったときにはやったほうがいいんだろうなあと思う内容でした。

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『ゆるく考えよう / ちきりん』

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
ちきりん
イースト・プレス 2011-01-20
内容紹介

月間100万PVを誇るブログ「Chikirinの日記」の筆者による「毎日を楽しく生きるための極意」
「オヤジの書いた説教本を読むより、この本を読むほうが100倍役に立ちます」 堀江貴文
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もういっちょ、本メモ。

わたしはこのちきりんさんのブログが好きで、いつも読んでるんだけど本を出版なさったというので購入。

ちきりんさんの何がいいって、女性でありながら理路整然と論を述べるところ。これは自分への戒めで言うんだけど、女性って感情論が多い気がするのね。データ(ソース)を持ってきて、それを分析して、そこから結論を導き出すということを、ちゃんとしてるなあという印象なのです。あとゆる~いところ。同じ女性でも勝間さんはダメだった。あそこまで合理的でかちっとしていると合わない。

私がぼんやり思っていたことの理論付けをしてくれるというか、「そうだよね!」と共感することがいくつかあった。「日本はアジアのイタリアを目指そう」とか「多数派が正しいわけではない」とか。もちろん全部に賛同するわけではないのですが。

あと「人生には、悲しいこともつらいこともあって当然です。だからこそ一方で、嬉しくて楽しいことも起こりえるのです。いいにしろ悪いにしろ感情を大きく揺さぶることが何もない人生なんてまったくつまらない」という引用箇所は、ちょっと響きました。

私の場合、というかみんなそうなのかな?感情が動くとすごい疲れるから、あまり感情的になりたくないなと思うときもありまして。特に人間関係って疲れるじゃないですか。でも悪いときもあるけど、良いときもあったりするんですよね。そういうのに関わりたくないなと思うときもあったりするんですが、そういう人生ってつまらないのかなって。感情の振り幅が人生の醍醐味ってやつなのかなって。なんかつらつらと考えたりもしました。

第二弾が出るという話は本当なのかしら。また読もう。