攻殻機動隊2.0

押井守監督の名前を世界に知らしめたアニメ映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が、最新のデジタル技術により『GHOST IN THE SHELL/攻殻起動隊2.0』として全編リニューアルされることになった。7月12日(土)から、東京・新宿ミラノ、大阪・なんばシネマパークスなど全国5都市で限定公開される。

http://cinematoday.jp/page/N0014114

押井監督の新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」も観たいけど、やっぱり攻殻機動隊好きなんだよね。どれくらいリニューアルなんだろうか。暇なら行こうということでメモ。

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT
アップリンク 2005-12-22

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
音楽や文化、歴史的背景など、さまざまな角度から注目を浴びる“カリブの楽園”こと、ジャマイカの真実に迫るドキュメンタリー。イギリスからの独立に始まる激動の時代からレゲエの地として知られるピースな面まで、知られざるジャマイカを紹介する。
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みんちゃんが貸してくれた一枚(あれ、なんで貸してくれたんだっけ?)。

しかし、これは実に重いドキュメンタリーだった。ジャマイカの現状を「経済」という立場から追っているんだけど、比較的クリーンなイメージのあったIMFや世界銀行のしていることは先進国の搾取なのだろうかとの疑問を持った。もちろん、一方だけの視点で物事は話せないし、私はIMFの方針などがわからないので公正に感じてないかもしれないが。

出だしから欧米からのツーリストとローカルな人々比較だったので、よくある「国の光と影」という内容で持っていくのかと思ったのだが、話はそれだけで終らず、ジャマイカの経済について、とくにIMF(国際通貨基金)からの借り入れによる債務や国内自給率の話、外国資本による安価な労働提供などについて触れていた。

借入しても使い方に制限のあるIMF資金ではうまく国内で使えずに、安価な食料が米国から流れ、国内の農業が廃れていってるらしい。このあたりの話は、我々の日本でも他人事ではないと思う。そして何よりも、世界と競争する力をということで北米と同等の立場での競争をさせられる。そんなの、最初からスタート地点が違う小国ができるはずがない。そして膨れ上がる負債。この負のスパイラルは、正直ジャマイカ一国の力では抜けられないと感じた。これはアフリカなどの開発途上国も同じことだと思う。

そしてこのジャマイカの風景が私の任地と似てた。もちろん、ジャマイカのほうが全然発展してるんだけど、たまたま私の任地が観光名所だったので、南アフリカから来るお金持ちのツーリストと地元の人々の対比を毎週末横目に見てた。私もお金持ち部類であったので、それをどうこう言える立場ではない。でも個人の努力だけではどうにもならない現状があるのは確かだ。世界は救われないなと溜息しつつ二本目のビールを飲む。自分が安全なところにいるからこそ感じるこのエセ正義感も嫌だ。ホテルルワンダなどを観たときと同じもやもやしたやるせない気分。

知り合いのJOCVジャマイカ隊員とボブマーリーを思いだしながら観ていたDVDでした。

One love, one heart
Let’s get together and feel all right

鶏肉とゴルゴンゾーラのトマトパスタ@パスタ職人吉右

20080607_2.jpg 美術館帰りに目をつけていたパスタのお店に行ってみたのだが、夜しかやっていなかったのだ。でも気分がパスタになっちゃったのでしょうがない。隣の二子玉川駅まで遠征。

友達の携帯フル活動で(私のは充電切れ。この写真も貰いました)、高島屋裏の吉右というお店に行ってみました。感想は…うーん?けっこういい値段がするわりには(ランチは1500円前後)、サービスがいまいちだなあ。悪い、というわけじゃないけど愛想がない。調べたら紅虎餃子房系のお店なのね。

さて頼んだのは、鶏肉とゴルゴンゾーラのトマトパスタ。チーズ好きなもんで。しかし……これはなんだろ。ゴルゴンゾーラがコクを出しているのはわかるが、チーズ味がしない。チーズ味が良かったんだよお!しかし赤のグラスワインは美味かった。

食後はコーヒーだ!とスタバでコーヒー飲んだあと、隣の高島屋を上から順に地下まで見て回った。久々にデパートなるものを見たら、面白かった。でもお金がないと楽しみも半減で残念だわ。

あ、この記事ぱっとみたら スイーツ(笑) みたいな生活じゃね?!やったー、仲間入りだー。無職だけど。

冒険王・横尾忠則展

20080607.jpg冒険王・横尾忠則~初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで にいつもの友達(略) と世田谷美術館に行ってきました。以下つらつらと。

  • 横尾忠則といえば、ある時代を象徴する人となったと思うんですが、もう72歳になると知って驚き。もっと若くみえるよ!私は彼のイメージはデザインとコラージュの人で、実際作品をみるとそれらがやはり好きだったんだけど、基本的に絵が上手いのに驚いた。いろんな作風ができるのは、やっぱり技術があるからなんだろうなあ。
  • Y字路のシリーズは、とにかくその作品のでかさ(私の背ぐらい)に圧倒された。近くで見ても遠目で見ても作品として見ることができた。これはすごい。
  • ドット絵みたいなので、ジャズアーティストの顔を描いていたんだけど、素人でもできそうなんだけどあのデザイン感覚(色や一コマの位置)はきっと真似できない。
  • 夢日記として、見た夢をコーナーにしている場所があったんだけど、横尾さんは非常にエネルギッシュなんだと感じた。あんな夢を毎回見てたら疲れてしょうがない。
  • 同じモチーフを反復して使っているのがすごい。普通だったら一回で飽きそうな感じなのだが(これについては下記の記事で「もう少し上手く描けるんじゃないか」という趣旨のことを言ってた)。Y字路にしても赤い絵にしても写真の少年探偵団にしても温泉にしてもどういうとっかかりだったんだろうか。
  • 彼は滝好きらしいのですが、私も滝好きで、よく考えれば学生時代、横尾さんに影響を受けた気がなくもない。どうだったかな?

みんちゃんから教えてもらったんだが、ほぼ日での説明が面白かったので興味のある人は観るとよいのかも。

ティーヌン@渋谷

20080605.jpg帰りはラーメンを食べようと、携帯のNAVITIMEをフル活用でティーヌンというタイラーメンのお店に行った。

本当はトムヤムラーメンが人気なんだろうけど、辛いのもどうかと思って普通の。メニュー見て「800円かー、まぁまぁいい値段だな」と思っていたのだが、ラーメンが出てきてびっくり。で か す ぎ る!

ライブでもビールを数杯飲んでたのに、またビールとラーメンを食べたら、体重が一気に1キロも増えたよ!えええ~……!!

中細麺を選んだんだけど、ちょっと固かった。柔らか目が良かったなあ。味はまあまあ。しかし夏フェスの屋台タイラーメンにはかなわんな。

TOKYO No.1 SOUL SET TOUR2008@渋谷AX

20080605_2.jpgTOKYO No.1 SOUL SET TOUR2008

@渋谷AX 開演19:30

というわけで、東京No.1 ソウルセットのライブに行ってきたよ。──いやいや、今回はいまだかつて見たことがないBIKKEだった。以下、箇条書き。

  • 旗振りながら舞台を駆け巡るBIKKE。おまけに服装がピンク。スナフキンみたいな赤いストール。えええ?!
  • テンションの高いMC。客が置いてきぼり。
  • おでんくん(C)リリーフランキーの登場。このもち巾着がでメリー・メンを踊ってしまったのでその振りつけが頭から抜けない。
  • 「ありがとう!」と繰り返すBIKKE。
  • 走るBIKKE。腕を振り上げるBIKKE。ジャンプするBIKKE。

こんな具合で、いやに明るい彼に度肝を抜かれてしまって、(それはまるで鬱病転じて躁になったかのように)私は半ば放心状態で聴いてたのでした。演奏…は良かったのかどうだったのか。あまり身に迫ってこなかったんだけど、Just another dayは良かった。あと最後にスチャダラのアニとボーズの飛び入り参加で「私の」テンションが上がった。Little Bird Nationつながりで一曲ぐらいやってくれてもいいのにねえ?

長くソウルセットを観てるけど、いろいろと変わっていくもんだなあと思いました。まさかの走り回るBIKKE……。あ、BIKKEのことしか言ってないけど、トシミくんはイタリアの伊達男っぽくって格好よかったです。

『読書入門 / 齋藤 孝』

読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫 さ 54-2) 読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫 さ 54-2)
齋藤 孝
新潮社 2007-05
<背表紙より>
この50冊には人生を豊かにする、大きな力がある!確信をもっておすすめできる、バラエティ豊かな名著。著者の魂がじかに響いてくる、人間の大きさをリアルに感じられる作品群。小説、評伝、ノンフィクション、写真集、絵本、漫画、落語、海外文学──五感を解放して心を揺さぶり、わくわく、ゾクゾクさせる、幸福な読書体験があなたを待っています。
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他人の書評などを読むのが好きです。

「あの人はそう思ったんだ、私は面白かったけど」「だよねー、ここ良かったよねー」と反対意見でも同感でも、他人の感想を見るのは面白い。そして紹介されている本を読んで、またそこから世界が広がっていくのも面白い。どんな本を読んでいるかで、その人の嗜好がわかるのもまた面白い。

というわけで、齋藤さんという方がお薦めしている本50冊です。この著者の人、「声に出して読みたい日本語」の作者なのね。どっかで聞いたことあると思った。書評というほどじゃないけど、丁寧に本の説明をしてた感じを受けたよ。

とりあえず面白そうだなと思った本を、読みたい本リストに加えたので、この結果を出せただけでも読んだ価値はあったな。

牛すじの煮込み

20080603.jpg飲み屋系メニューに興味津々。

先日、牛すじが安かったので、買って煮ておいたのね。すんごい油がでるのですが、あのとろとろ具合はたまらん。圧力鍋を持ってないので、普通の鍋で2時間煮ました。そしたらいい具合にやわらかくなったわ。

中身ですが、牛すじ、糸こんにゃく、ねぎ、とうふを しょうゆ・みりん・酒・味噌・砂糖で味付け。

牛すじ煮込んでおけばカレーなどにも使えるらしいですな。安いときにまとめて煮とけばいいかもしれん。

『青空の卵 / 坂木 司』

青空の卵 (創元推理文庫) 青空の卵 (創元推理文庫)
坂木 司
東京創元社 2006-02-23
内容(「BOOK」データベースより)
僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。
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「ひきこもり探偵」という設定にひかれて読みました。うーん??ミステリーというより、のんびり日常系小話。あと料理が色々でてくるという点は良いといっちゃいいんだけども。

確かに主人公はひきこもりの傾向があるけど、それはたいしたポイントではないと思う。問題はコバルト文庫というか女性向けすぎるところ。主人公が幼すぎる。友人の感情につられて子供返りして泣くって、それはいったい大人としてどうかと思うよ。

どうやら三部作らしいので、徐々に二人の依存しあっている関係が改善されるのだと思うけど、あまりにも読むものがなかったら続編を読んでもいいかなレベル。

『orbital period / BUMP OF CHICKEN』

orbital period orbital period
BUMP OF CHICKEN 藤原基央

TOY’S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2007-12-19
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どこかに書いたと思うんだけど、戻ってきたらえらくバンプが叩かれてて驚いた。そっかー、メジャーになると叩かれるよなあ。大きくなったんだなあ。

私がバンプを好きなのは、この青臭いまでの中二病な歌詞で、初期の頃には「この青春っぷりがいいのよ!失ったものを見るようで!」と力説していたものです。近年はなんか似たような曲調に聞こえるのと、本人たちも歳を経てしまい世の中の酸いも甘いも知ってしまったんだろうなあと思うと情熱半減なんですけど、それでもまだ基央くんの歌詞や声質は好きだ。

このアルバムはヒットシングル詰め合わせみたいで統一性がないように感じたけど、悪くないと感じました。プラネタリウムという曲は、大平貴之さんを彷彿させるのですが、どうなのかな。曲の一番はなんだろうなあ。ハンマーソングと痛みの塔はニコニコのやつのイメージが強すぎて吹いてしまう。んー、ニヒルな歌詞で才悩人応援歌かなあ。

♪僕らは皆わかってた 自分のために歌われた歌などない 問題ないでしょ

や、全然問題ないっす。