B級ホラー映画

人の付き合いでホラー映画(!)に行った。

そもそも映画観ないしホラーも苦手なんだが、よく知らないのに頭から否定するのもどーかなと思いまして。

終わった瞬間の感想。「・・・は?」 

いやー、B級映画ってああいうのを言うのかしら。笑った笑った。びっくりしたわ。

コクリコ坂から

20110805.jpgジブリも終焉か……。

ジブリ作品、千と千尋までしか観てないんですけどもね。監督が宮崎の息子さん。脚本が宮崎さんだったかな?

なんかね、雰囲気は好きなんですよ。あの時代のアイテムとか懐かしいし。でも恋愛模様にしろ、学生生活にしろ書き込みが浅い。そして料理画像も荒い!!あのフライの揚げ方とかないわー!!ところどころのモブの画像にしても、昔のジブリならもっと描きこむのに…!と悔しい思いをしながら観ておりました。

なんかね、ジブリも世代交代がうまくいかなかったのかなって。宮崎さんも息子じゃなくて他に才能ある人に継いでいけないのかなあ、と外野が言うことではないんですけどね。

そういやなんで auが協賛してるのかと謎に思っていたんだけど、手旗信号と関係あるのかしら?(女の子が毎日あげていた)

攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY @新宿バルト9

20110401.jpg震災後なので、映画観てる間に地震にあったらどうしようと思っていたのだけど、攻殻は好きなのでどうしても観たかったのです。全編新作かと思っていたんだけど、TVシリーズのリメイクでした。そして初3D体験。最初に3Dメガネの具合を確認するCMがあるんだけど、それ用に作ってあるので飛び出て見えて驚いた。

そして映画は面白かった! なんだろ、情報アクセスするGUIな画面なんか3Dに打ってつけですね。全編3Dを意識して作られたらどうなるんだろうか。

全自動老人介護システムの背後については、もうちょっとTV版ではそのあたりの怖さ(?)が出ていた気がする。しかしTV用に作られたにしては、やっぱりストーリーがしっかりしてるなあ。いろんな問題を考えるよ。

同じ監督の「東のエデン」を観るべきかどうか悩む。深夜アニメのときにチェックしておくべきだったかー。

たまの映画

20110128.jpgたま」というバンドを知ってますか?

そのドキュメンタリー映画。元メンバーの3人(柳原さんは出演拒否だそうで)の今や当時の話を振り返る構成でした。

金曜のレイトショーに行ったんだけど、なんか良かったなあ。マイナーな映画館でね、内容も好きなことだけやってる人たちの自然体でね。

あぁ、人間っていろんな人がいるってことを忘れてたわ。

会社勤めをしてるとその世界が基準になっちゃうので、他の価値観があることを忘れちゃうなあ。視野を広く持ちたいな。

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バーレスク

20110110.JPG映画に誘われたのです。興味ない映画は行かないんだけど、これは面白そうだったので行ってみました。洋楽に疎い私でもクリスティーナ・アギレラの名前は知ってる!

単純に面白い映画でした。なんか女子力満載という感じで。私には出来ないけど「女子ってこういう魅力があるよなあ」とつくづく思った!マイクロミニにピンヒールでセクシーダンスみたいな(笑)

後ろの女子が、シカゴとキャバレーとなんかを混ぜたみたい、とおっしゃってた。シカゴは私も観たことあるけどインパクトは向こうのほうがあると思います。けど、これはなーんも考えずに、アギレラの歌と女子の衣装とスタイルと踊りを楽しむのがいいんじゃないかと。シェールの歌も渋かった!上手い!

普通に踊りたくなるし、一瞬だけヒールを履きたいと(大嫌いですが)思った映画でした。

もうね、悲しい映画とか観たくないので、こういうぱーっとしたのがいいな。

『おくりびと / 滝田洋二郎監督』

おくりびと [DVD] おくりびと [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2009-03-18

<内容紹介>
納棺師─それは、悲しいはずのお別れを、やさしい愛情で満たしてくれるひと。
【キャスト】本木雅弘 広末涼子 余 貴美子 吉行和子 笹野高史 山崎努

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実はこの映画、仕事相手のタイ人に勧められていて感想を求められていたのです(ちなみに英題は Departure というらしい)。観なきゃなあとは思っていたものの、映画は好きではないので放置していたんだけど、先日の祖母のお葬式で「人の最後ってなんだろう」と考え、私の街にもようやくレンタル屋が出来たという偶然が重なったので、これは観ないと、と借りてきた。

単純に先日お葬式があったせいだと思うんだけど、色々重なりすぎて泣いた。しかし、山崎努は何の役でも上手いなあ。白子を食べるシーンで「困ったことに、美味いんだな、これが」ってやつ。唐突に伊丹監督の「タンポポ」を思い出したんですが、山崎さんもタンポポに出てたし、生と死と性と食ってなんかつながってるのかな。あのぷっくりとした白子、食べたい。

ストーリーとしては少し薄い気もした。ありがちといえばありがち。でも本木くんの納棺師としての所作は美しかったな。広末は普通にかわいいと思いました(異論は認める)。正直、主役の二人の夫婦より、脇役が上手かったので場が持った映画だとは思いましたが、この話を映画化したいと思った本木くんの情熱は買う。

私のなかでは「今」のタイミングで観る作品でした。

ワンピース映画 Strong World

20091218.jpg常々、ワンピースは文部省推薦図書にするべきじゃないかと思っているのですが、ついに行ってしまった……東映マンガ祭り(笑)!

原作者の尾田っちが総指揮をしているということと、0巻がもらえるというので行きたいと思っていたのですが、いい大人が一人でいくのはちょっと…と思っていたら、いつも(ryが行ってもいいよと言ってくれて、チケットまで取ってくれたのだった。ありがとう!!

ちなみに私はアニメ版をちゃんと観たことがなかったのですが、チョッパーの声が可愛いわね。あれはいい。内容は期待してなかったんだけど、ちゃんと2時間耐えられる内容だった。友人曰く「すごいお金かけてるよ」ということなのだが、いつもはもっとひどいの?しかし尾田っち監修だからか、キャラクターのファッションやら出てくる動物やら凝ってると感心した。0巻はキャラクターの昔がちらりと垣間見れるだけでOK。これは素敵。

帰りの電車で読んでいたら、隣のお兄ちゃんがガン見してくれてました。「みんな大好きワンピース」ですね。

しかし、今年観た映画はこれだけなので(笑)、とりあえず0本じゃなくなって良かった。

大丈夫であるように-Cocco 終らない旅-

20081229.jpg「……すごいもの観ちゃったわ」

映画を観終わった後の第一声がこれ。かなり印象強くて、他の言葉が出てこなかった。

この映画は歌手のCoccoを追ったドキュメンタリーで、先日混んでて観られなかったので行ってきた。「映画」としては評価はできないが(ストーリー性はないし、映像も良いと思えなかった)、しかしCoccoというアーティストを知るのには十分だった。もう彼女に目が釘付けで2時間あっという間だった。

映画は彼女の沖縄米軍基地問題への思いや、青森の六ヶ所村を訪ねた際に感じたことなどを中心につづられていく。ライブでのMCで何度も泣く彼女を見て、とても感受性が強い人で純粋すぎて生きづらいんだろうなあとは思う。しかし、リストカットや拒食症(これは今日知ったんだけど)を経ている彼女が、今一番興味のあることが「”生きて続ける”ということ」というのが個人的に印象深かった。

映画の冒頭で彼女が黒砂糖をかじるシーンがあり、テロップが「この旅のなかで彼女が物を食べるシーンはこれだけだった」と流れる。エンドロールで、彼女が結んだ「辺野古のリボンが焼かれた」という文字のあと、「○年○月 拒食症のため入院」とあった。「生きろ!」と言ってる彼女が、拒食症=生きることを拒否というのが何とも難しい。

もっと色々と思ったり感じたことがあるはずなんだけど、なかなか上手い言葉が見つからない。でもとにかくいろんな意味で「……すごい」と感じたドキュメンタリーでした。

メイド・イン・ジャマイカ

20080719.jpg @渋谷シネアミューズ。

あらすじ: 今や全世界をとりこにし続けているジャマイカン・ミュージック。人口300万人足らずの小国から、世界に影響を及ぼすほどの音楽がどのようにして生まれたのか。バニー・ウェイラー、グレゴリー・アイザックスらレゲエ・ミュージックの伝説たちに迫る一方、ジャマイカが抱える矛盾や問題を見つめながら、レゲエの真実をとらえていく。(シネマトゥデイ)

いつものみんちゃんと行ってきたよ。最初、Disりあいで殺されたダンサーBogleの話が出てこれを元にドキュメントで行くのか?と思いきや、そうでもなく淡々とシンガーと歌をピックアップしていく形式だった。うーん、悪くはないんだが、ミュージックビデオでもなく、伝えたいメッセージが見えたわけでもないので、いまいちだった。

しかし驚いたのが、女性の踊り方(腰振り&セクシー)とか路地裏でのたらいを使ったお風呂とか、すごくアフリカの風景に似ていた。やはり奴隷として連れてこられた(と非常に彼らは強調しているが)ため、ルーツが同じだからだろうか。そしてラスタファリズムの浸透にも驚いた。あと ジャー(Jah)とよく言ってて”ジャー”って何だろうと思っていたら神の意味だった。旧約聖書の YHWHの短縮形「ヤー(JAH)」が英語読みされてジャーらしい。ヤハウェか!そこで繋がるのかとびっくり。あと預言者的なマーカス・ガーベイとかハイレ・セラシエ1世とか、wikiを読むと随分と実像とラスタファリズム上では違う気がした。

興味を惹かれる事柄はあったけど、映画は・・・?といったところ。

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT
アップリンク 2005-12-22

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
音楽や文化、歴史的背景など、さまざまな角度から注目を浴びる“カリブの楽園”こと、ジャマイカの真実に迫るドキュメンタリー。イギリスからの独立に始まる激動の時代からレゲエの地として知られるピースな面まで、知られざるジャマイカを紹介する。
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by G-Tools

みんちゃんが貸してくれた一枚(あれ、なんで貸してくれたんだっけ?)。

しかし、これは実に重いドキュメンタリーだった。ジャマイカの現状を「経済」という立場から追っているんだけど、比較的クリーンなイメージのあったIMFや世界銀行のしていることは先進国の搾取なのだろうかとの疑問を持った。もちろん、一方だけの視点で物事は話せないし、私はIMFの方針などがわからないので公正に感じてないかもしれないが。

出だしから欧米からのツーリストとローカルな人々比較だったので、よくある「国の光と影」という内容で持っていくのかと思ったのだが、話はそれだけで終らず、ジャマイカの経済について、とくにIMF(国際通貨基金)からの借り入れによる債務や国内自給率の話、外国資本による安価な労働提供などについて触れていた。

借入しても使い方に制限のあるIMF資金ではうまく国内で使えずに、安価な食料が米国から流れ、国内の農業が廃れていってるらしい。このあたりの話は、我々の日本でも他人事ではないと思う。そして何よりも、世界と競争する力をということで北米と同等の立場での競争をさせられる。そんなの、最初からスタート地点が違う小国ができるはずがない。そして膨れ上がる負債。この負のスパイラルは、正直ジャマイカ一国の力では抜けられないと感じた。これはアフリカなどの開発途上国も同じことだと思う。

そしてこのジャマイカの風景が私の任地と似てた。もちろん、ジャマイカのほうが全然発展してるんだけど、たまたま私の任地が観光名所だったので、南アフリカから来るお金持ちのツーリストと地元の人々の対比を毎週末横目に見てた。私もお金持ち部類であったので、それをどうこう言える立場ではない。でも個人の努力だけではどうにもならない現状があるのは確かだ。世界は救われないなと溜息しつつ二本目のビールを飲む。自分が安全なところにいるからこそ感じるこのエセ正義感も嫌だ。ホテルルワンダなどを観たときと同じもやもやしたやるせない気分。

知り合いのJOCVジャマイカ隊員とボブマーリーを思いだしながら観ていたDVDでした。

One love, one heart
Let’s get together and feel all right