『仕事は楽しいかね? / デイル・ドーデン』

仕事は楽しいかね? 仕事は楽しいかね?
デイル ドーテン Dale Dauten
きこ書房 2001-12
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(略)本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。(略) 試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。(略)物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
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タイトルのインパクトと、いわゆるビジネス書でよくお勧めされていたので一読。

なるほどねー、こういう切り口もあるのか。よくあるビジネス書の、目標があってそれへの道筋を決めて…みたいなのかと思ったら、この本はまったくの逆だった。「目標を達成するころにはもう環境が変わってるよ」だって。変わり続けることがポイントらしい。

「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「偶然を見逃さないこと」「試しつづけること」というキーワードだった。要は試してみないと何も生まれないよ、ってことなのかな。でも確かに10回試して9回が失敗でもいいんだよね。1回が当たれば。その試すことすらしないと、何も起こらないというのは確か。

しかしスピリチュアルにも通じるこのキーワード、偶然に導かれるように色々やっていると本人の道筋としては納得しているのだけど、回りは因果関係が見えないので振り回されるんだろうなあ。でも何でも興味を持ったことを「試す」というのは面白い気がした。やはり基本は「見るまえに跳べ」なのかー。

近日ぐっときた言葉が「今が残された人生で一番若いのよ」だったんだけど、若いときだったら~とかじゃなくて「今」なのかもね。 

いろいろと考えずに試してみようかなと思った読後感でした。