『自分の中に毒を持て / 岡本 太郎』

自分の中に毒を持て―あなたは 自分の中に毒を持て―あなたは”常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
青春出版社 1993-08
日経BP企画
(略) 今を生きる人々を叱咤激励している。自分の人生を振り返って、この世に生まれ出た瞬間から(覚えているわけではないだろうが)、小学校時代、パリ留学時代、今日に至るまでを「決められた枠にはまらずに、自分の思いを爆発させ続けてきた連続だ」と言う。著者の主張は明快だ。「集団に馴染むために個性を殺すな。1人ひとりが本気で考え、自分の思いを爆発させなければ、世界はつまらなくなる」。何かを生み出すためには、自分を追い込むことが必要だ、という言葉は芸術家として生き抜いた著者の叫びだ。数々の前衛的な芸術作品に込められた熱く厳しいメッセージが伝わってきて、勇気づけられる。
(日経ビジネス 2002/02/11 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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岡本太郎は頭のいい人だなあ。

初めて彼の書いた文章を読みましたが、かなりぐっとくることが書いてあった本だった。彼は「生きる」ということを生涯かけて表現した人なんだろうな。

パリ時代には哲学や社会学などを学んだらしく、絵画の勉強で行ってたのかと思っていたので意外だった。あとそのプレイボーイっぷりも知らなかったので驚いたよ!(岡本敏子さんを養女にしたのは変わった恋愛方法だなとは思ってたけど)。

人生の岐路で安全な道と危険な道があったら迷わず危険な道を選べ、という彼の考えは、常に自分と闘っていた彼にぴったりで、私もそういう思い切りのよさが欲しいと思ったよ。

……いや、今すぐ自分次第で出来ることなのは重々承知なんですけど。

なんか中途半端な感想だけど、良い本だったのは確か。おすすめ。