世界青春放浪記―僕が11カ国語を話す理由(わけ) (集英社文庫) 集英社 2002-04 内容(「BOOK」データベースより) 世界的数学者にして大道芸人。ハンガリーに生まれ、26歳でフランスに亡命。イギリス、アメリカ、スウェーデン、インドなどを旅したのち日本に定住する―。アウシュヴィッツで殺された祖父母のこと、医者の両親の愛情につつまれた少年時代。数学オリンピックでの金メダル獲得とパリ留学。天才数学者たちとの出会い、兵役、そして恋愛。大道芸と数学を愛し、自由を探し求めた波瀾万丈青春記。
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チョイスのきっかけは、副題の「僕が11カ国語を話す理由」というところにあったんだけど、語学の本かなあなんて思ったら全然違ったよ!ピーターフランクルの半自伝だった。
ピーターフランクルは大道芸人で数学者ということだけしか知らなかったんだけど、ユダヤ人でハンガリーから亡命していたとは知らなかった。ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害という話はやはり当事者の立場から語られると重々しい。
ヨーロッパ人の性の奔放さというんでしょうか。酔っ払って寝ている女性が初体験、なんていうくだりは(日本人の)倫理的にどうかと思ったけど、父親のいう「われわれユダヤ人の財産は心と頭にある」という言葉のとおり、身体一つで世界を股にかける姿はさすがです。