ことばと文化 (岩波新書) 岩波書店 1973-01 内容(「BOOK」データベースより) 文化が違えばことばも異なり、その用法にも微妙な差がある。人称代名詞や親族名称の用例を外国語の場合と比較することにより、日本語と日本文化のユニークさを浮き彫りにし、ことばが文化と社会の構造によって規制されることを具体的に立証して、ことばのもつ諸性質を興味深くえぐり出す。ことばの問題に興味をもつ人のための入門書。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
近年はかなり言語学に興味があるのです。
動機は色々とあるんですが、
- トラウマと呼べるほどの私の英語コンプレックス
- ポル語ひとつ知ってるとラテン語系はみんな似てるなあ
- アフリカの人々は部族間で言葉が違うからわからないというのに、最初に出会った人たちはどのようにコミュニケーションしたんだろう?
なんていうところから。別に本書は上に関係した本じゃないけど、たまたま読んだらこれが良書であった。
そうなんだよなあ、言語は文化なんだよなあ。(日本語には)そういう考え方がないから、日本語を直訳しても英語にはならないんだよなあ。留学すると言葉が上手くなるというのは、24時間その国の言葉漬けというのもあるだろうけど、その国の人の考え方・振る舞いを肌で感じるから、頭で理解した単語選びじゃなくて感覚で単語が選べるんだろうなあ、なんて思った。
あとは言葉の意味、定義という話のあたりは哲学に通じている。言葉で言葉を説明するという辞書の不思議がおもしろい。例えば石を辞書でひくと「岩より小さく、砂より大きいもの」とあるので今度は岩をひくと「石の大きいもの」となっており、堂々巡り。
色々と面白いことが書いてあった。まとめるのが面倒なので省くけど、いいなあ。言語学。