『フロイト伝 / カトリーヌ クレマン』

フロイト伝

フロイト伝
Catherine Cl´ement 吉田 加南子

青土社 2007-10
内容(「BOOK」データベースより)
医学や心理学のみならず、すべての文化をぬりかえた精神分析の父フロイト。フランスを代表する女性伝記作家が、その生涯と理論を一気に語り下ろす。豊富な写真と個性的な語り口で、フロイトと20世紀に関心あるすべての人に贈る、読んで楽しい入門書。
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うーん?アマゾンのあらすじには入門書ってあるけど、全然入門書じゃないと思う。

とにかく文体が独特。訳が悪いのか元からそうなのか、非常に詩的というか「あなたはそうだったのですね、教授」みたいな問いかけ文章だった。フロイトの学術的な内容にはあまり触れず、彼の生い立ちを時代別に語るわけでもないのですが、「人間フロイト」を語った本ではありました。

ただ私は久々に心理学系でも読むか~というノリだったので、がっかりしましたけど。

フロイトの性理論とでもいうのでしょうか、何でもそういうもの(口唇期とか男根期とか)に結びつける内容をいま読んだらどう思うかなと思っただけだったんですけど、他の本読まないとわからんですな。しかしフロイト先生も、妻の妹(義妹)との関係の疑いがあったり、コカインを使っていたりなんて世俗的な内容には笑った。

本はイマイチだったが、写真がたくさんあったのは面白かった。意外にフロイトやユングが格好よかったわ。