『「親子で学んだ」ウィーン・シュタイナー学校 / 広瀬 牧子』

「親子で学んだ」ウィーン・シュタイナー学校 「親子で学んだ」ウィーン・シュタイナー学校
広瀬 牧子
ミネルヴァ書房 1993-12
内容(「MARC」データベースより)
色とりどりの絵で埋まったノート、点数がつくテストはなく、制服も体罰もない学校-シュタイナー学校。シュタイナー教育をしている夫と家族4人で、ウィーン・シュタイナー学校で学んだ日々をつづる。〈ソフトカバー〉*
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大昔にみんちゃんと青山あたりでシュタイナーに関する展覧会に行った記憶があるんだけど、どうだったけ?ルドルフ・シュタイナーという人はちょっとオカルト入ってる人なんだと思うんですが、彼については長らく興味があって、良い機会なので教育学あたりから手を出してみた。

うーん!!この学校が近くにあるんだったら私が行きたい!この歳でも小学生からやりなおして行きたい!!それぐらいに面白い教育方針だ。創作・表現ということに重きを置いてる。芸術、というと高尚に聞こえるけど、子供が持っている創造性(想像性でもいいけど)を重要視してるんだなあ。

「手先の不器用な人は不器用な知性の持ち主であり、柔軟性を欠いた理念や思考の持ち主でもある。指先をうまく動かすことのできる人は柔軟な理念や思考の持ち主であり、物質の本質に入り込むことのできる人である」とシュタイナーが言ってるそうで、学校では手仕事(ハンドアルバイト)という授業を行っている。これは手芸や木彫り、衣服作りなどを行う授業で、生徒が一年をかけて色々と製作していく様はすごいと思った。不器用は不器用な知性の持ち主かー。耳が痛い。

個人的には非常に面白い教育方針だと思ったけど、こういうのって親のエゴなのかしらとも思った。日本で暮らしていくなら日本式の教育のほうが子供には何も考えないでいいのかもしれん。なんて考えるのは狭すぎる考えだろうか。

なんにせよ教育というのは「人を作る」という点で面白いなあと思いました。