『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。/ 戸田 智弘』

働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。 働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。
戸田 智弘
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-07-12
内容(「BOOK」データベースより)
「与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ。」織田信長(戦国武将)、「生きるために働く必要がなくなったとき、人は人生の目的を真剣に考えなければならなくなる。」ケインズ(経済学者)、「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」小林一三(阪急・東宝グループ創業者)。人生の先輩たちに訊いてみよう!
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「働く」ということは、やっぱり自分にとって人生におけるテーマなので、なにか新しいことが見つかるかなと読んでみた。

本書は、いろんな人の仕事に対する一文を抜き出した形式で、たぶんどれかは読んだ人と一致するんだろう。しかし結局私が思ったのは、もうこういう人の考えを読むレベルを過ぎてしまったので(仕事に対しての考え方は)、「まー仕事に対しての捉え方はあれとそれとこれの切り口だよね」という具合。特に目新しいものはなかった。

自分でも意外だったんだけど、考え方がふらふらとしているようである程度の方向性はついてるようだ(繰り返すけど仕事に対してね)。もうちょっと若かったらこの本の一文にすぐ影響されていたかもしれない。でも「へー」ぐらいで流してた。仕事に対してのスタンスはきっと個人個人で違うんだよね。

今のところの私の仕事に対しての考え方は

  • 生きるためにはするしかない
  • 少なくても3年ぐらい(同じ業界で)働いてみないと何も見えない
  • 適職というのは一種の幻想(私にとっては)

このあたりが基本。あと目新しかったのがボランティアに関する一文。

ボランティア活動などが充実感と結びつきやすいのは「遊び」のもつ距離を設定した自由な関わりと、職業労働の持つ社会的連関性とが適度にまざっているからであろう。

これにはなるほど。義務感から離れつつそれでいて社会的連帯感を得られるから、ボランティアの人は生き生きしているのかもしれない。今すぐには考えられないけど、もうちょっと歳を取ったら、またそういう世界との関わりもあるのかもしれないな。