『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ / 齊藤 正明』

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書) 会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)
齊藤 正明
毎日コミュニケーションズ 2009-02-21
内容紹介
ある日、ひょんなことから、マグロ船に乗るハメになった会社員の私。一度、出港したら40日以上も陸地に戻ることはおろか、逃げ出すこともできない。病院もなく、遊興施設もなく、コンビニもない、陸上とは180度異なる船上での生活は、極度にストレスの溜まりやすい空間だが、そんな場所だからこそ、漁師たちのコミュニケーション術やストレス対処法があった。大自然に立ち向かい、常に命を懸けで仕事に取り組む漁師たちの口からは、時に重みのある人生哲学も語られる。船上で目にし、耳にしたこととは一体……。
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タイトルにインパクトがありますよね。読みやすい本でした。

著者が描くまぐろ漁船の乗組員の言葉がいい。マグロが獲れる日と獲れない日でやる気は変わらないのか?という著者の質問に

「あー?いいことが起きたら喜んで、嫌なことが起きたら暗くなる。それじゃ犬と同じじゃねーか。人間はの、感情をコントロールできるんど」

なんていう回答などは深い。一喜一憂しがちな私にはガツンと来たね。

まぐろ漁船というと、非常につらそうな職場のイメージがあったけどそうじゃない、彼らの哲学に基づいた仕事への取り組み方が目から鱗でした。

多少、著者がこじつけ的に会社の仕事に結び付けていると感じる箇所はあったけど、知らない世界の仕事は面白いね。