『コンセント / 田口 ランディ』

コンセント (幻冬舎文庫) コンセント (幻冬舎文庫)
田口 ランディ
幻冬舎 2001-12
出版社/著者からの内容紹介
ある日、アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄の死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか。彗星のごとく出現し、各界に衝撃を与えた小説デビュー作。2000年6月に単行本で刊行、ついに文庫化。
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田口ランディの小説のほうも読んだ。

結論からいうと小説のほうが楽しめた。この作品は村上龍が褒めてたらしいが、さもありなん。人間の持つ生臭さあたりが両者に共通してる感じがした。

うーん、作家への雑音(盗作騒ぎとか私の作家に対する感想とか)が無ければ、自分にもハマる小説だったのかもしれない。あとセックス描写はそんなに必要だったのだろうか。肉体と精神の乖離の表現なのかしら?ちょっと陳腐に思えた。

コンセントで世界とのオン/オフを現すところとか、心理学とカウンセリングのあたりはなかなかでした。ユタとかシャーマンとか。

彼女の興味のあるものは私とかぶりそうなんだけども、さてはて今後読む機会があるかどうか。