臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 (集英社新書) 森 博嗣 集英社 2001-04 内容(「BOOK」データベースより) ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をされることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。授業内容に関連するもの以外に、たわいないものから、科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
森博嗣の著作は犀川助教授のシリーズを少しだけ読んでいた記憶があるが、ヒロインの萌絵ちゃんが好きではなかったので追ってない。
しかし何故また森博嗣を選んだのかというと、著者のブログが結構面白かったから。森さんが工学部助教授だとは知っていたのだけど材料系だとは知らず、どこかの書評で抜き出された一問一答がけっこう面白かったので。
森さんは、授業の成績評価を生徒に質問をさせることで行っているらしく、それをまとめた本がこれ。大学生としては稚拙だなあと思う内容から、工学の専門的な質問まで多岐に渡っている。しかも、授業用にまとめる必要があるので(毎回ワープロで打ってるそうだ)質問も答えも短くて読みやすい。しかしなにより森さんは随分と「自分」のある人なんだなあと、意外性があった(もっと真面目?素朴?なイメージだったので)。
関係ないですが、材料学のあたりのコンクリートに関する質問が新しかった。コンクリートは20世紀を代表する材料だそうです。へええ。