『ご冗談でしょう、ファインマンさん / Richard P. Feynman 』

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫) ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
Richard P. Feynman 大貫 昌子
岩波書店 2000-01
内容(「BOOK」データベースより)
現代を代表する大物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験を痛快に語る。何でもとことん追求する態度といたずら好きの性格は、周囲に混乱と感動をひき起こさずにはいない。研究のかたわらで金庫破りの腕をみがいて仲間を驚かせたり、女の子とうまくつきあうことに腐心する一方で、夢に興味をもてば自分を実験台に研究開始。陽気なアメリカ人の愉快な一面と、科学への真摯な情熱を伝える好読物。
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実際読んだのは、古い一冊版のやつ。ノーベル物理学賞を受賞した物理学者のファインマン氏のエッセイです。

この本には全然物理学が出てこないのです。彼の悪戯しまくりの生い立ちがつづられているんだけど、ほんと子供みたいな人だなと思ったよ。可愛いねえ。ただ、あのいたずら具合は相手にもそれなりの度量がないと、怒ってしまうんじゃないかと心配してしまうチキンな私ですが。

自分の興味のあることを、自分の方法で模索し(”この記号はおかしい”と自分の積分記号などを作ってしまうような人だ)、好奇心旺盛な彼はほんと魅力的でした。日常生活から理論を思いつくのがすごいね。カフェテリアで皿を回してる人がいて、暇だからその皿の運動を計算したのがノーベル賞に結びつくなんてなあ(暇だから計算するというのも不思議だが)。

ファインマン物理学という大学の講義をまとめてシリーズがあるんだけど、それは隣の人に聞いたら大学1年生レベルだそうなので、ちょっと読むのは難しいかもしれない。とりあえずエッセイは2弾があるそうなのでそれは読もう。