世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書) |
昨日、学校でLinuxが終ったため、講師のさよなら飲み会をやったのだけど、やはり風邪の身体にはヒジョーにきつかったようで、えらい勢いで酔った。というわけで、今日は家で休んで一日中寝てました。今週は風邪にやられまくり。明日の飲み会もパスしちゃったし、残念だ。
さてそんな体調なんでパソコン弄る気にもならず、珍しく家で読書した。この本は数学者の藤原正彦さんと「博士の愛した数式」の小川洋子さんの座談会をまとめており、非常に軽い内容でした。でもやっぱり「数学は美しい」と連呼してるのをみて、本当にそのとおりだと思ったよ。永遠の真理の美しさと本にはあったけど、例えば「三角形の内角の和が180度」。これはどんな人がどんな場所でどんな三角形を作ったとしてもそうなるんだから、すごい。永遠だよなあ。
あと素数。素数って、こないだ暗号の方式に素因数分解を使っているというのを読んでから結構気になっているんだけど、なかなかすごいやつらだよね。素因数分解で「任意の正の整数に対して素因数分解はただ 1 通りに決定する」というのがすごい。一通りしかないんだよ!?
あと本書で知ったゴールドバッハの問題というのも興味深い。この問題は「6以上の偶数はすべて二つの和の素数で表せる」というものなんだって。6=3+3, 8=3+5, 10=5+5 or 3+7, 12=5+7, 14=7+7 or 3+11 … でもこの問題ってまだ証明されてないんだって。わかる範囲ではオッケーなのに証明されていない。数学は証明がすべてだから、証明されてなければまだ真実じゃないんだよね。ううむ。
本のテーマとして「美しい定理」とあるけど、この「美しい定理」というのがとても大事で、世界が美しい定理で表されるのを見ると、「うわー!」と思うときがある。人類の英知、数学。この楽しさをどーして学生時代にわからなかったかなあ。私は。