『幼年期の終り / アーサー・C・クラーク』

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
アーサー・C・クラーク
早川書房 1979-04

Book Description
Without warning, giant silver ships from deep space appear in the skies above every major city on Earth. Manned by the Overlords, in fifty years, they eliminate ignorance, disease, and poverty. Then this golden age ends–and then the age of Mankind begins….
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先日、アーサー・C・クラークが亡くなったとの報道がありました。

クラークといえば「2001年宇宙の旅」のイメージが強く、HALコンピュータの名前がIBMの一歩先を行く(アルファベットの一文字前)という話を聞いては「おお!」と驚いたものです。しかし、私は有名なこの小説を読んでないなと思って、取り寄せてみました。題名だけは知っていて、TM Networkがアルバムタイトルにしてたんだよね。Childhood’s end というアルバムで。

さて感想。なんでも1953年発表とのことだが、すごい。テーマが壮大すぎる。これがSFの金字塔として今でも受け継がれている意味がよくわかった。大抵の古いSF作品はステレオタイプ的な匂いがするものだが(元ネタだからしょうがないか)、この作品は私の考えていたSFの切り口と全然違った。何箇所か意味がわからない部分や、このキャラクターはどうなったんだろうといったもやもやした部分も残ったのだが、後半の人類が進化(?)していくくだりはぞくぞくした。あの流れは確実に今のSF作品への影響を与えている。

しかしクラークの視点というのは独自だなあ。名作と呼ばれる作品にはその所以が必ずあるのだなと再認識しました。