『巷説百物語 / 京極 夏彦』

巷説百物語 (怪BOOKS)

巷説百物語 (怪BOOKS)
京極 夏彦
角川書店 1999-09
メタローグ
江戸時代の諸国を舞台にした7つの怪異譚。例えば「小豆洗い」。ある僧が嵐を避けて山小屋に泊まる。同宿する人々が暇つぶしと称して順に怪談を披露するが、僧は過剰な反応を示した揚げ句に外に逃げ出して死んでしまう……。 京極ワールドの特徴は多々ある。妖怪の不気味さ、謎解きの意外さ、物語を逸脱して語られる蘊蓄。そしてもう1つ、癖のある“レギュラー出演者”たちが織りなすアンサンブルも忘れるわけにいかない。ここにも、小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平、考物の百介といった胡散臭いレギュラー陣が登場し、毎回毎回、見事などんでん返しを演出する。(石飛徳樹)

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先日の友人お薦めのなかの一冊。京極作品は京極堂シリーズをメインに読んでて、他はあまり読んでないのだ。

余談だが私が他の京極作品を読みたくなくなったのは、このどすこい(仮)どすこい(仮)の表紙を見てからだと思う。……ちょっとトラウマ。

さてこの本だが、おすすめされるだけあって面白かった!一話が短いからちょうどいいテンポだし(京極堂シリーズのようにダラダラしないし)、勧善懲悪でスカッとするし、妖怪でるし。

また出てくるキャラクターが個性的なんだな。友人は映像化されたおぎん(小池栄子)がイメージに似ていると言ってたが、私も(映像の演技は見ていないのだが)アリかなと思った。でも又市とかかっこいい気がする。え、映像だと渡部篤郎がやってるの?えー、うーん?よくわからん。

続編も出てるらしいので追っかけるつもりだよ。おもしろかった。