『チーム・バチスタの栄光 / 海堂 尊』

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社 2006-01
出版社 / 著者からの内容紹介
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。
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随分と前のことなんでしょうが、売れてた本なので読んでみた。

バチスタ手術に関しては、漫画の医龍を読んで多少の知識があったから割合と読みやすかった。設定もなんか似てたし。ただミステリーとして読むには、初期からだいたいの犯人の目星がついてたのでイマイチでした。トリック(というほどでもないが)も、とってつけた感じ。

しかし田口くんや白鳥のキャラ付けは良かった。パッシヴフェーズやアクティブフェーズの論調は面白かったよ。こういったトークの技術だけで解決していくミステリーみたいなものはないものだろうかね。どっかにありそうだけど。

「過去を看取るパッシヴ・フェーズ。未来を創るアクティヴ・フェーズ」