ドキュメンタリーシリーズ ≒(ニアイコール)シリーズ第五弾。公式サイト http://www.kusama-loveforever.com/
@ライズエックス 11:15
行ってきました、この映画、思った以上におもしろかった!
「天才は見飽きない」とのコピーが公式サイトにあったがそのとおりだと思う。草間彌生と最初に出会ったのは数年前の六本木の個展かなんかだったと思うんですが、「水玉の女王」の異名そのままに「……この水玉ありえん」という衝撃だったわけです。実際、彼女は統合失調症を患っているようで、妄想・幻想から逃れるために水玉や網を描き続けたとか。あの執拗な点と線の世界。まさに圧巻。
そして題名にもある「わたし大好き」。芸術家は自分の力を信じてないとダメだというのもわかるんですが、草間先生、ほんとうに自分と自分の作品が大好き。ひとつ作品ができるたびに「素敵ねえ」「こんなすごい作品いままで見たことない」「どうしてこんな素晴らしい作品ができるのかしら」(注:すべて自分で自分の作品を見ながら本気で言っている)という次第。さすがです。
以下、雑感。
- 映像や音楽はいいんだけど、カメラの人の質問レベルが低かった。もっとインタビューする姿勢を学んだほうがよいのでは?見てるほうがドキドキする。
- 草間スタジオのアシスタントスタッフが秀逸だ。先生と外界とつないでいる感じ。
- 私は草間作品だとオブジェや色を使ってるほうが好きかも。
- 「歳を言わないでね」と草間さんが映画内で言ってたけどもう喜寿(七十七歳)越えてるとは!
- 草間作品はある種の人々には生理的にダメかもしれない。強迫観念を感じるかも。
- 芸術家は芸術家なのだと思った。
いやー、面白かった。これは見る価値ある映画です。