『季節性うつ病 / Norman E. Rosenthal 』

季節性うつ病

季節性うつ病
ノーマン・E. ローゼンタール Norman E. Rosenthal 太田 龍朗
講談社 1992-05

内容(「BOOK」データベースより)
季節によって感情や行動はゆれ動く。人間の“季節感”を精神医学の視点から解明し、抑うつ症状の臨床例から光治療の有効性を検証する。
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先日、友達から遊ぼうと電話がありましたが「寒いし外に出たくないから嫌」と言って断りました。こうして友達を失っていくんじゃないかと思うにょんたです。

さて、私が冬になると引きこもるのは寒いのが嫌いなためだと思っていたんですが、ひょっとしてこういうのも関係あるのか?という本。季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder :SAD) とは主に冬期にのみ抑うつ気分や食欲低下、不眠などうつ病似た症状が出るというもの。治すには光治療が効果的だとかで、それ用の電気スタンドで光を照射するんだそうです。でもその電気スタンド、えらい高いようですが。

以下、特徴を書いておきます(http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~hokekan/pdf/457.pdfより転載)

  1. 発症年齢は20歳台前半が多い。
  2. 女性に多い(男:女=1:4)。
  3. 発症時期は10月~11月頃で,症状の極期は1~2月頃で,春分以降には自然に症状は消失する。
  4. 症状が消失した後に,軽い躁状態を示すことも少なくない。
  5. 抑うつ症状の他に,過眠,過食,体重増加,炭水化物飢餓(甘いものや御飯類を良く食べるようになる)が高率(70-80%)に認められる。

いまのところ睡眠と体重は意図的にコントロールしてるので大丈夫ですが、症例としては当てはまりますな。ちなみに、書籍内では環境を変えようと暖かいところに引越しした人もいたそうです。私も暖かい暑い場所にいたときは、まだ活動的だったんで、暖かいところに行くというのは最終選択肢として残しておきたいと思います。